Bluepines

ロンドン在住。英日翻訳(主に映像翻訳)の仕事をしながら、英語でフィクション(短編)、日本語でノンフィクションの記事を執筆。こちらには、複数の言語・文化とともに生きることについて、これまで発表した日本語の記事をまとめます。 今後はnoteの「ぐるる」でも発信していきます。

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ロンドン在住。英日翻訳(主に映像翻訳)の仕事をしながら、英語でフィクション(短編)、日本語でノンフィクションの記事を執筆。こちらには、複数の言語・文化とともに生きることについて、これまで発表した日本語の記事をまとめます。 今後はnoteの「ぐるる」でも発信していきます。

最近の記事

『韓国文学の中心にあるもの』

韓国文学翻訳家の斎藤真理子さんが、文学によって韓国の歴史を遡る名著です。 2024年8月に出版された『隣の国の人々 韓国語と日本語のあいだ』(創元社)についても、「ぐるる」のページでご紹介しています。 この記事をアップロードした直後に、韓国の作家ハン・ガンのノーベル文学賞を受賞とのニュース。ハン・ガンの作品も、斉藤真理子さんが日本語に訳されています。

    • A World Gone Mad リンドグレーンの戦争日記1939-1945

      アストリッド・リンドグレーン 著 石井登志子 訳 岩波書店 本体3400円+税    スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンは、『長靴下のピッピ』をはじめとする作品で世界的に名高く、日本でも2世代・3世代にわたって読み継がれている。  本書は、そのリンドグレーンが作家になる前の日記だ。書き始めは「ああ!今日、戦争が始まった」。それはドイツ軍がポーランドに侵攻した、一九三九年九月一日。当時のリンドグレーンは、ストックホルム在住の三十二歳の主婦で、事務の仕事をしな

      • キーウ・インディペンデント紙 寺島朝海さん

        キーウ・インディペンデント紙の記者、寺島朝海さんが、トムソン・ロイター財団のカート・ショーク賞を受賞されました。国際報道の優れた記者に贈られる賞で、23歳の若さでの受賞です。 現在もウクライナで英字紙の報道活動を続ける寺島さん。この夏『海外子女教育』8月号のインタビューでお話を伺いました。最終号の巻頭インタビューです。(下記からダウンロードできます) 10歳からウクライナで育った彼女が、戦争が始まってからもウクライナに残り、単身で最前線に行き、兵士たちと信頼関係を築き、ウ

        • 世界を広げる翻訳家たち〜はじめて読む翻訳文学

          第一線で活躍されている英日翻訳家の越前敏弥さんと三辺律子さん、韓国語翻訳の斎藤真理子さん、ロシア語翻訳の奈倉有里さんに、子ども(そして大人にも)向けの本をご紹介いただきました。 これは2022年に発行された『はじめて読む!海外文学ブックガイド』(河出書房新社)という本をベースにした企画です。人気翻訳家の方々が、14歳前後の子どもを対象に、本当に熱意を持って選んだ本の数々が詰まっています。さらにインタビューでは、少し年齢層の幅を広げた書籍をご紹介いただいた上、翻訳という仕事につ

          ことばとことばをつなげて、世界を広げる

          この記事では、日本語を英語やドイツ語に翻訳している新進翻訳者の方々に、日本語とどのように出会ったかなどのお話を伺いました。さらに日本語と中国語で小説を発表されている、芥川賞作家の李琴峰さんにインタビューをし、言葉や国という境目を超えたお話を伺うことができました。 縁あって、長年月刊誌「海外子女教育」(海外子女教育振興財団刊)に、記事を寄稿してきましたが、本誌はこの8月号で終刊となりました。最後の特集がこの「ことばとことばをつなげて、世界を広げる」。私自身が深く関わるテーマで

          ことばとことばをつなげて、世界を広げる