1minute七十二候 麦秋至 (むぎのときいたる)
小満<末候>
5月31日から6月4日頃
麦が育ち、金色の穂をつける頃。季節は初夏なのに、どうして「秋」?と思いますが、この時期は麦にとっての実りの秋というわけで古くからこのように呼ばれているのです。
この季節には、麦嵐・麦風・麦雨 (ばくう)・麦日和など、麦のつく言葉がたくさん。そして、そろそろ麦わら帽子も活躍する ”麦尽くし” の季節です。
また、6月1日は衣替えの日。今日から多くの地域で学校や職場の制服が冬服から夏服に変わります。衣替えは、中国から伝わった宮中行事「更衣」を起源としているため、その名残で今も「衣替え」と表記するそうです。
中国から伝来したこの行事は、平安時代には日本の宮中に定着しました。当時は日々の生活で積もった穢れをも払う意味があったため、着るものだけでなくさまざまな調度品も季節に応じたしつらえに替えていたそうです。
ほんの少し前までは、衣服だけではなく畳や帳も替えて気候に合わせて過ごしていました。
確かにこの季節、空間の整頓をしたり涼しげな器に取り替えたり… 梅雨や夏に向けて支度を始めたくなる時期です。今年は衣服だけでなくちょっと身の回りの物も衣替えして、一年の後半を気持ちよく暮らしませんか?
七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。
What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.
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