天気雨といえば、真っ先に思い出すのは「狐の嫁入り」という言葉だ。 ご存知の通りこれは天気雨の別名であり、 私の祖母は天気雨が降る度に(そう頻繁に降るものでもないが) 「狐の嫁入りねぇ」と空に向かって狐のように目を細めていた。 しかし、考えてみると不思議である。 どうして天気雨が降ると狐が嫁に行くのか。 「狸のハイキング」とか「兎の潮干狩り」ではだめなのか。 そう思い軽くググってみると、 何やら信頼できそうな情報が見つかった。 このサイトによれば、天気雨が「狐の嫁入り」と
あらすじ 作家・アンソニーは、自身が脚本を書いた劇を痛烈に批判した劇評家・ハリエット殺害の容疑者として逮捕されてしまう。次々に出てくる証拠や迫るタイムリミットに憔悴しながらも、自らの無罪を証明するため、元刑事の探偵・ホーソーンとともに事件の真相に迫っていく。 感想 はじめに断っておくと、私はそう頻繁にミステリを読むほうではない。 これまで読んできたものと言えば『十角館の殺人』くらいのもので、ミステリというジャンルそのものに造詣が深いとは到底言えないことを、言い訳させて頂
N先生の訃報は、5年ぶりに更新されたクラスLINEで届いた。 N先生は私が中学三年生の時の担任である。定年まであと二年という高齢の独身男性で、糖尿病を患っているらしく給食のときにご飯を全然食べていなかった。その割に丸々と太っていたので事情を知らない生徒からは色々なあだ名をつけられたりもしていた。生徒から好かれてのことではなく、嫌われてのことである。N先生は生徒、特に女子から嫌われていた。喋り方は常に高圧的で、何が逆鱗に触れるか分からない。授業で発言しなければ怒り、発言した内
上手くいかない就活に押しつぶされていた大学三年生の冬。 私はレモンを買って、机の上に無造作に置いてみた。 きっかけは、夕方のスーパーで 弁当に値引きシールが張られるのを待ちぶせていたとき。 ふと視界の隅に鮮やかな黄色が移り、ついついそちらを見てしまった。 レモンだ。他の野菜や果物の中に混じって、ひと際眩い存在感を放っていた。 その時、ふいに高校二年生のときに書いた読書感想文のことを思い出した。一年生のときに何かの間違いで校内最優秀賞のようなものをとってしまった私は、今年書
エッセイやブックレビューを中心に、思ったことを書いていきます。 文章の練習だったり、思考の言語化が一番の目的なので、独りよがりで稚拙な文章になると思いますが大目に見てください。 サッカーやゲームのことも書きます。 週一ぐらいで更新できれば、と思っています。