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Who are you playing with?

窓の外では、雨がしとしとと降り続いていた。 その単調な音は、まるで誰かが囁いているようで、不気味な雰囲気を醸し出していた。

二人の探偵は対象者の家を見つめながら古い型の白い軽バンの車中で待機していた。

今日の仕事は浮気調査。
しかし、思った以上に待ち時間が長く、二人は退屈し始めていた。

探偵:A「なあ、またこの時間をどう潰すかって話だが…この前、UFOを見たっていう近所の変なおじさんがさ、実は自分の作ったラジコンだったって話を聞いたんだ」

探偵:B「ラジコンか。でも、夜空に飛ばしたらそりゃUFOだって思う人もいるだろうな。全力で信じてた人ががっかりする姿が目に浮かぶよ」

探偵:A「それで、そのおじさんは町の有名人になったらしい。地元のスーパースターだって」

探偵:B「なんか、そのおじさんに会ってみたいな。俺もUFO見たフリでもしたら、町のスターになれるかな?」

探偵:A「はは、そうだな。それにしてもこんな風に待つのは慣れてるけど毎回思うよな、俺たちって本当に地味だって」

探偵:B「まあ、映画みたいな派手な探偵業務は少ないよな。でも、地道にコツコツやるのが俺たちの仕事だろ」

しばらくすると、目の前の家のドアが開き対象者がようやく出てきた。
二人の探偵は身を乗り出し、デジタルカメラで確認するが、すぐに姿を消してしまった。

探偵:A「おいおい、これじゃまるで『消えるマジックショー』だな」

探偵:B「ほんとだな。でも、こんな風に何もない時間を過ごすのも意外と俺は嫌いじゃないんだよ」

探偵:A「じゃあ、次のプランでも考えるか。対象者がまた現れるまで、何か面白いことをしよう」

探偵:B「そうだな。お、そうだ、これなんかどうだ?」

そう言って、探偵Bが取り出したのは、なんと懐かしのカードゲームだった。

探偵:A「まさか、この歳でカードゲームするとはな。でも、時間潰しにはもってこいだ」

お互いに笑いながらカードゲームで競っていると、車の窓を叩く音がした。
驚いて視線を上げると、そこに立っていたのはなんと対象者本人だった。

「え?」「何で?」

すると、その対象者は笑いをこらえながら
「いや、ずっと見てたけど、君たちがあまりに楽しそうにしてたから参加したくてね」と言い放った。

結局、浮気調査どころか気付けば狭い軽バンの車内で対象者を交えて
三人でカードゲームをするという、何とも間抜けで楽しい時間を過ごすことになったのだった。

最後は和やかに笑い合って、探偵としての一日が幕を閉じた。


終わり


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