【オランダ移住 vol.33】まったくキラキラしないベルギー旅行 3
まったくキラキラしていない1~3日目はこちらからどうぞ。
4日目は早めに起きてランニング。
家族で歩いていくにはちと遠い場所まで走って行くためだ。
その場所はアントワープ港湾局。
こちらの建物を設計したのは世界的な建築家、ザハ・ハディド、実現しなかった新国立競技場のデザインをした人物だ。
…とカッコよく言ってみたものの、彼女がデザインした建物がアントワープにあると知ったのは昨夜のこと。Googleマップでいろいろ調べてみるもんですね。
ホテルから4kmほど走ると見えてきました港湾局。遠くからでも分かるそのぶっ飛んだ外観。果たして景観にマッチしているのかどうかも分からないが、その存在感は桁違いだ。
一軒家をリフォームしてと頼んで屋根の上にこんなの乗っけられたら、家主は果たしてどう思うのだろうか。
しばらく写真を撮ったりしていると、中から職員らしき人が出てきた。
「あのー、この建物の使い心地って良いんですか?」とよっぽど聞こうかと思ったが、どう答えられても苦笑いするしかなさそうだったので小心者のわたしはやめておいた。
運河沿いを走ってホテルに戻り、昼前からアントワープ散策に出かける。
と言っても行くのは昨日と同じ聖母大聖堂あたり。
もう1,2箇所回れるエリアがあればいいんだろうけど、それでも大聖堂あたりの街並みはやはり素晴らしく、昨日来たばかりなのに同じように感動してしまう。
今日はこの聖母大聖堂に入ってネロが最期に観たルーベンスの絵を鑑賞する。
が、普通の教会と違いここは入場料がかかる。大人€12、子どもは無料だ。
妻はフランダースの犬もルーベンスも知らないから入らなくていいと言うので、わたしと娘で中へ。
中もやっぱり素晴らしい。
そして、ネロが最期に観たルーベンス。
どちらかがキリストの昇架で、どちらかがキリストの降架。
どちらもまあ上手です。
なぜかわたしは教会の説教台が好きなんだけど、ここのもさすが素晴らしい。
1時間ほど見回ったら外に出て奥さんと合流。
川沿いを歩いたりして早めの夕食。
三人とも昨日のFalafel Tofにまた行きたいということで意見が一致、またまた行ってしまいました。
昨日の今日なのに味変しまくりのおかげで飽きることなくまた完食。ご馳走様でした。
帰りがけにはまた中央駅を見学してからホテルへ。
今日もいっぱい歩きました。おやすみなさい。
翌日はいよいよオランダに戻る日。
朝は近くのAHでパンなどを買って部屋で朝飯を済ませ、昼前にチェックアウトしてバス乗り場へ。
今回はチケットにB5と書いてあるので近くの人にちゃんと確認しつつ待っていると定刻通りにバスがやってきて乗車。
これで今回の旅も終わりだなぁと感慨に浸っていると、60過ぎくらいのおじさん運転手が出発前に乗客に向かって「このバスのトイレは使ってもいいけど綺麗に使うこと」などと長々と説明する。
トイレ掃除も運転手の仕事で、以前に酷い使われ方をしたことでもあるのだろうか。
ロッテルダムを過ぎたあたりでバスがキキーッと急停車。
え、え、と思っていると、乗客らしきおじさんが一人最後部までやってきて、運転手に向かってオーライオーライと合図しはじめた。
それに合わせてバスは後ろに下がる。外を見てみると、ここはサービスエリアなどではなく普通の道路上のようで、われわれ乗客はいった何が起こっているのか分からない。
だいぶ後ろに下がって分岐点のようなところまで戻ると、バスは右の道に入って進み始め、合図していたおじさんも何ごともなかったかのように自分の席に戻って行った。
どうやら運転手が間違えて別の道に入ってしまい、ヤバいと思って急停車。
近くに座っていた乗客に後方確認をお願いしてバスは公道をバックし、100mほど戻って無事に正しいルートに復帰できましたとさ。よかったよかった。
て、おーい!
それってかなりマズいんじゃないの?
まず普通に急ブレーキで止まるのもだし、そのあと客に後方確認お願いして普通に来た道をバックって…。
おっさん運転手、出発前はトイレをちゃんと使えとか言っておきながら、自分は道を間違えてバックで戻って説明なしか。
それくらいの神経じゃないと乗客にトイレの使い方について注文を付けるなんてことしないのかな。
おそるべし、FlixBUS。安いから文句は言えませんが。
というわけで、なんとかハーグに到着。
電車に乗って住む町に戻り、駅に置かせてもらっていた自転車で無事におうちに帰りました。