CTCSSとDCSについて
BLUECENTURYです。
前回グループモードについて少しお話させて頂きました。
ご家族やお友達同士で会話する際に、
混線を防ぐ為にプライバシーコードを使用するお話でございました。
本日はより専門的なところを少しだけお話しますが、
かなり難しいお話になるかと思います。
私も実は理解しきれてません・・・。
トランシーバーのプライバシーコードについて
トランシーバーでプライバシーコードを使うことで、
他の人に自分たちの会話が聞かれにくくなります。
プライバシーコードには主に2種類あります。
1. 連続トーン符号化スケルチシステム (CTCSS)
仕組み: アナログの方式で送信時に特定の音(トーン)を追加します。
受信側のトランシーバーはこのトーンが一致する信号だけを受信し他の信号は無視します。
使われるトーン: 38種類の標準トーンがあります。
これらのトーンは特定の周波数で表されます。
例: 67.0 Hz、71.9 Hz、77.0 Hzなど。
基本的な特定小電力トランシーバーのグループモードに使用されているプライバシーコードはこちらですね!
2. デジタルコード化スケルチ (DCS)
仕組み: デジタルの方式で送信時にバイナリコード(数字の組み合わせ)を追加します。
受信側はこのコードが一致する信号だけを受信します。
使われるコード: 83種類の標準コードがあります。
これらは3桁の数字で表されます。
例: 023、025、031など。
こちらは簡易デジタル無線に搭載されてることが多いと思います。
プライバシーコードと暗号化の違い
プライバシーコード: 他の人の会話が混じらないようにする仕組みですが、完全に盗聴を防ぐものではありません。
暗号化: 通信内容を特別なコードでスクランブル(混乱させる)します。正しい鍵を持っている人だけが内容を理解できます。暗号化は盗聴を防ぎます。
プライバシーコードの使用例
家族や友人: ピクニックやキャンプなどで他のグループの会話が混ざらないように使えます。
仕事の場面: セキュリティ担当者やイベントスタッフなどが干渉を避けてスムーズにコミュニケーションできます。
アウトドア活動: ハイキングやサイクリングなどで、グループ内の通信を円滑にします。
緊急サービス: 救急隊や消防士が重要な通信を邪魔されずに行えます。
注意点
プライバシーコードは、完全なプライバシーを提供するわけではありません。
機密情報を扱う場合は、暗号化を使用する方が安全です。
暗号化はハイモデルトランシーバーなどに搭載されています。
プライバシーコードを使うことでトランシーバーの通信がより便利で効率的になります。
ですが重要な通信には暗号化できるハイモデルトランシーバーをオススメ致します。