YouTubeで音楽を聴くこと③

昨日の予告通り、YouTubeで音楽を聴くことの危険性についてこれから書いていきたいと思います。

まず確実に言えることはこれまで以上に音楽が「消費」されるものになっていく、という点です。

やはり「無料」というのは恐ろしいんですよ。ただ広告収入で運営するというビジネスモデルが崩れてきているのか、規約を改定して広告が頻繁に入るようになりました。

明らかにYouTube Premiumに誘導しようとしていますよね。YouTubeのサブスク化、と言ってよい現象でしょう。

ただ正直やってみよう、という気持ちにはなれないですよね。広告が入るか入らないかだけでは、あまりメリット感じられないですし。

実際これまでも収益化している場合は広告が入っていた訳で、それでも聴いていた訳ですから、特段大きく何かが変わることはありません。

長い広告はスキップできるし(笑)。

だからあまりこの試みが成功するようには思えないんですよね。

実際サブスクをやっている方はそちらで音楽を聴いているでしょうから、YouTubeを「音楽を聴く手段」にすることは少ないと思うんですよ。

ただサブスクは定額とはいえ、有料のサービスです。もちろん定額なので、あまり実感はないのかもしれませんが、「お金を払う」というのは重要なことだと思っています。

少なくとも一定以上に音楽に興味が無ければ、サブスクなんて使わないでしょう。

ただ現実問題として、増加しているとはいえ、日本でのサブスクの普及比率は低い訳です。

その裏にあるのはやはりYouTubeの存在が大きいんだと思います。

現実に自分もサブスクは使わず、YouTubeで音楽を聴いている訳ですから。

で、やはり簡単に聴けるんですよね。アンドロイドであればデフォルトでアプリ入ってるし(笑)。

で、この状況に慣れると、音楽を聴くことの価値が下がっていくように思えるんですよ。音楽を聴くことに対するハードルが下がれば、やはり音楽に耳を凝らそう、という意識は低くなっていくでしょうから。

そうすると音楽は「消費されるもの」になっていくと考えています。

やはり音楽の聴き方が変わらざるを得ないからです。

これはおそらくサブスクでも一緒だと思うのですが、例えばかってのように音楽をダウンロードなりして「有限なものを聴く」のと、どこからでも「限りなく無限に近いストック」の中から引っ張りだして、もっと言ってしまうと「気分」で勝手に選曲までされてしまう、という環境との間には大きな隔たりがある、と感じています。

やはり「有限なストック」から音楽を聴く、という方法では「限界」があるからこそ、じっくり音楽を聴く環境が自然と生まれるんだと思うんですよ。

それがYouTubeであれば、聴きたいものを検索して調べれば良い訳ですから、1回聴いて終わり、という可能性が大きくなるんだと思います。

まあ、それでももう1回聴いてみよう、と思える曲を制作すればいいだけ、と言ってしまえばそれだけですが、何度か聴くことによってその曲の味わいが変わってくることってあると思うんですよ。

YouTubeなりサブスクもそうですが、ある意味そういう機会を逃す危険性がやはりこのような手段で音楽を聴いていると多くなると思います。

時代の流れと言えばそれまでですが、やはり残念な気持ちもありますよね。

まあそれなら自分がYouTubeで音楽を聴くなよ、って話ですが(笑)。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。