音楽は儲かるのか㊸
今日は予告通り、どのようなカバーであれば拡散に有効であるか、について書きたいと思います。
一言で言うと、「原曲のイメージを壊さずにどれだけ上手く出来るか」ということに尽きます。
プロがやって上手くいかない例が多いのは、そこに「オリジナリティ」を出そうとするからです。
プロであれば当たり前です。表現としてやっている訳なので単なる模倣ではだめで、自分ならではのものを出さなければ、表現者足りえないからです。
でもほとんどのカバーは失敗に終わる。
ある意味オリジナルの制作者以上の力量がないと、オリジナルを凌駕することは難しいでしょう(過去の作品でいかにも昔のアレンジ、といった作品であれば別ですが)。
一方でライブをやると良く分かりますが、オリジナルで勝負出来るアマ、やはり少ないです。
よほど実力がない限りコピーバンドの方が人気が出る。
そこに「オリジナリティ」は求められていないからです。
知らない曲演奏されるより、知っている曲を演奏された方が聴きやすい。
だから聴きやすい方が選ばれる。
自分の場合、オリジナルだけでもそこそこやっていけているようなので、カバーをやるつもりはありませんし、昔のように弾けと言われても最近楽器にも触れていないから無理なのでやりません。
後、何の生産性も感じないということも大きいです。
ただ、拡散の手段として、コピーに近いカバーを上手く演奏すること、実際には効果的です。
オリジナル中心のミュージシャンであっても、そういうものを出した方が良く聴かれる場合も多いんですよ。
自分自身、YouTubeのTOP画面に全然知らない人のカバー作が表示されることが結構多いです。
まあたぶんですが原田知世さんの「September(もちろんEW&Fではなく竹内まりやさんの方です)」を聴くことが多いのでその辺の影響もあるのかもしれませんが。
ただ、需要が無ければ表示されることはない。
ここに間違いなく需要があるからこそ、このような現象が生じる。
もちろん自分自身やるつもりはないし、もしカバーをするとしても原曲のイメージと同じものを制作することはありません。
ただ、単に拡散ということを考えれば、冒頭に書いた通り「原曲のイメージを壊さずにどれだけ上手く出来るか」という意図でカバーを制作する意味はあるでしょう。
ちょうど話のきりもいいので、今日はこの辺にしたいと思います。
明日何を書くかは全くの白紙状態ですが。