演奏が上手いということ③

昨日は広末涼子さんの話を書きました。

で、こういうことを書くと、「俳優」は表現力があるから歌に説得力がある、という人が出てきます。

もちろん一定の優位性はあるでしょう。

ただ「一定の優位性」でしかない。

これがもし「絶対な優位性」であればいわゆる「ボーカル」は必要ない。

全部俳優に歌わせればいい。

でも現実問題としてそうなってはいません。

でも昔からこの、「俳優」は表現力があるから歌に説得力があるという俗説、あるんですよね。

あまり個人を特定するのは好きではないので、匿名で書きます。

来生たかおさんの出世作を歌った方です。まあこう言ったら分かってしまうような気もしますが。

ピッチも決して良くないし(悪くもない)、リズムは明らかに良くなくて、ただ曲に合わせているだけ(リズムがいい人は自分のリズムを持っていて、そこを立たせてつつ全体との調和をはかることが出来ます)。

唯一の評価ポイントは「誠実さ」と「懸命さ」でしょうか。懸命さが伝わって、丁寧に歌っているから人の心に伝わるものがあるのかもしれません(自分自身には伝わって来ませんが)。

今歌っているのを聴くとそういった要素も無くなっているので、個人的には厳しいように感じています。

同時期の中森明菜さんの「セカンド・ラブ」と聴き比べると優劣は歴然としている。

でも、この方を評価している方、意外と多い。

明日は何故こういう歌が評価されるのか、そして「俳優の歌とは何なのか」という点について考えてみたいと思います。

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blue but green
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