音楽は儲かるのか④

最近はほぼ絶滅危惧種ですが、一昔前はCDに拘る方、結構多かったんですよ。

この傾向が薄らいだのはサブスクが普及してからの話でしょう。

でも未だにそういう方がいる。

個人的には一種の物神崇拝にしか思えません。

そういう意味だと、サブスクという手法は音楽が「所有」という概念から離れていて、そういう意味では画期的かもしれません。

もちろんデジタル配信以前の世界なら分かるんですよ。

ただ、もはや有名ミュージシャンのシングルすらデジタル配信のみ、というパターンが多いのに、未だにCDに拘る。

もちろんCD自体の原価は安い。

ただ音だけが入っているCDならば、という意味です。

でもそんなCD売れないでしょう。というか今やCDだけでは全く売れないから、ほとんどが特典付き。

そんな売れないCDを作るにも実際にはジャケットが必要だし、付加的な費用は以外にかかる。

たぶん自分の作品を「もの」として残したいんでしょうが、CDを作ったところで実際に残る訳ではない。

実際廃盤になっているCDの方が、そうでないCDより多いでしょう。

プロでもこんな状況なのに、アマがCDを残したい、という感覚、全く理解出来ません。

とっとと止めてしまえばいいのに、と思います。

やはりこれも「趣味」の一種なんでしょうね。

だから音楽が「儲からないもの」になってしまう。

というかこれは「儲かる、儲からない」以前の問題なのかもしれません。

音楽とは自らの所有物ではない、そのことを理解しているかしていないかの問題です。

作り出した本人にとってすら、完成したと同時に自分から離れていくものです。

聴き手がそれぞれに聴き、それぞれに解釈され、記憶の中に残るかもしれないし、残らないかもしれない。

それが「もの」である必然性はどこにもありませんから。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。