作曲・編曲137

今日は詩に曲が附けにくい場合の対処方法について書きたいと思います。

とは言ってもあくまでも技術的な話です。

単に「思い浮かばない」ということであれば、断念すればいい話でしょうし。

今日書くのは字足らず、字余りで曲が附けにくい場合の対処方法です。

ただ、この2つ、全く方法が違うので、それぞれ別に書きたいと思います。

で、今日は字足らずの場合。こちらの方が対処方法は簡単なので。

良く同じフレーズを繰り返して対応する方がいますが、これはよろしくない。詩の書き換えと大差ないのでは、と考えています。

大体芸がない。

これって日本人が編曲時に音を埋め尽くす感覚とほぼ一緒だと考えています。

音で埋め尽くさないと気がすまなくて、隙間が出来るのを嫌う。

無理に埋め尽くさなくてもいいんですよ。

その方が音に奥行きが出ますから。

詩に対するアプローチも一緒だと考えています。

字足らずであれば、その部分は無音にしてもいいんですよ。「ららら」とか入れなくても(笑)。

その方が曲に引っ掛かりが出来ます。

「オリジナリティ」というものは意外とそういったところから出来るものです。

でも日本人はこういうこと苦手なんですよね。元々日本の文化ってそういう「間」があるものだったのに、音楽の世界ではほとんど消えてしまっている。

だから「休符」という発想がなかなか出てこない。

むしろ海外生活の方が長い宇多田ヒカルさんのような方の方が「間」があったりもする。

なぜこのような感覚を失ってしまったのか不思議でなりません。

でも、「無音」にすることを考えれば、「字足らず」の問題はそれほど難しい話ではなくなります。

明日は逆に「字余り」に対する対処法について書きたいと思います。

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blue but green
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