作曲・編曲167
本当は元の記事に戻る予定でしたがやめました。
やはり宇多田世代としては、エイトジャムで出てくる曲、少ないような気がしたからです。
出演者の方からも、発表前にそういう声がありましたから、不思議な話ではないのかもしれません。
でも、良く聴くと宇多田ヒカルさんって、あまりサビとか意識しないで作っているんですよね。だから良く考えてみると不思議なことではないのかもしれません。
そもそもサビなんて概念、日本独自のものでしょう。
英語圏では通用しないと思います。
何度も書いていますが、向こうだといわゆる「Bメロ」が無い曲も多い、というより、あっても無くてもよいものだからです。
Verse-Chorusが曲の根幹ですから。
そう考えるとやはり日本は特殊なのでしょう。
ただ、宇多田ヒカルさんはたぶんそこからももう離脱してしまっている。
「何色でもない花」を聴くと感じるのですが、構造が複層的になっていて、サビがどこかすら明確に言えないと思います。
これがこれからの音楽の形の一つなのかもしれません。
そもそも音楽の構成なんて時代によって変わってきている訳ですし。
そう考えると全く不思議ではないのかと。
もう従来の手法では語れないところまで来ているのかもしれません。
まあ今でもイントローAメローBメローサビ的な構成が多いのは確かですし、従来の構造に基づいて作品を作った方が楽なんだとは思います。
ただ、誰かが新しいことをやらないと、音楽自体が陳腐化するのは間違いありません。
たぶん宇多田ヒカルさん自身、こんなことを考えて音楽制作を行っている訳ではないでしょう。
でもそれは昔から変わらないことで、新しい音楽を作ろうとして、現実に音楽を変えた人ってベートーヴェン位だと思います。
自然に跳躍するんですよ。天才の場合。
まあ自分にはそんな力量もないし、こんなことを書いても詮無きことですが。
明日は元の記事に戻ります。
たぶん(笑)。