旋法⑬
次はミクソリディア旋法です。
ある意味最も誤解の多い旋法かもしれません。
というのも、7度が短7度で構成されるメジャー系のモードはこれだけだからです。
なので、ブルーススケールと混同される場合が多いんですよ。
実際にミクソリディア旋法の曲と言われる作品を聴いても、ブルースの影響なのか、旋法として意識して作られたかは分からない場合がほとんどです。
恐らくはミクソリディア旋法というより、ブルースの影響で結果的にそのようになっている曲の方が多いでしょう。
やはり今のポピュラーはブルーズから大きな影響を受けていることは間違いないですから。
特にロック系の曲の場合、本来は△7であるべき音が7thになっていることが多いです。
ロックミュージシャンがみんなミクソリディア旋法を意識して曲を作っていることなんてある訳ないじゃないですか(笑)。
普通にブルーズの影響と言った方が遥かに分かりやすいです。
これまでの記事を読んでいただくと分かるのですが、実は教会旋法と類似の旋法というものは、色々な地域で同時多発的に作られていて、影響があるかないか、という観点からすると、実際にはない場合の方が多いと思います。
そもそも教会旋法自体、後付けで生まれた解釈であって、実際にその当時の方たちが意識して作った訳ではないですから。
まあそんなテーマで延々と書き続けている人がいるのも問題なような気もしますが(笑)。
あ、ロクリア旋法がまだだった、という前にイオニア旋法やエオリア旋法すらまだ触れていませんでしたね(汗)。
明日からは簡単にこの辺に触れていきたいと思います。
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