作曲・編曲113
自分のYouTubeチャンネル、一時期はKing Crimsonに支配されていましたが、「Never Gonna Let You Go」をやたらと聴いたせいか、その頃の曲の表示がやたらと増えてきました。
そこで久々に聴いたのが、Dionne & Friendsの「That's What Friends Are For」です。
コード進行は凝ったところはないのですが、サビ後半の半音下降進行が定石とはいえ綺麗に響かせているところが好きですね。個人的にはBurt Bacharachの中で一番好きな作品かもしれません。
まあ歌を歌っている方達も凄いですから、まあ聴いていて見事としかいいようがありません。
ただ、この曲も尺が短いんですよね。やはり4:15しかない。MVだともう少し長いような気もするけど。
で、1コーラス目の後に間奏がないまま2コーラス目に突入する。
ただここの上手いところは、2コーラス目の頭、歌じゃなくてStevie Wonderのハーモニカが来るところ。
これは秀逸です。全体的にハーモニカのウェイトが高い作品ですが、2コーラス目を最初から歌で始めると、締まりがなくなります。
歌がうまい人達だからこそ、雰囲気を変える部分がないと、聴いている方は疲れるでしょう。
そこでStevie Wonderのハーモニカ、これも豪華ですが、やはり歌のまま突っ走るのとは全然雰囲気が変わるはずです。
後、エンディングは計算しているということではないのかもしれませんが、あれだけ歌の上手い方達が歌うと、そのままだとやはりしんどい。
ここもStevie Wonderのハーモニカを上手く使って落としつつ、Dionne WarwickとElton Johnも抑制的に歌っている。
これはもう感性の世界でこうしたとしか言いようがないと思います。
歌の上手い方達が集まると、強くなりすぎて意外に悪い結果に陥ることも多いのですが、この作品は実に見事な作品に仕上がっていると思います。
この記事を書くまで、オリジナルがRod Stewartだったとは知りませんでしたが(笑)。
明日はBurt Bacharach繋がりでまた別の曲を取り上げたいと思います。