演奏が上手いということ㉗

今日は一昨日の記事に戻り、あまりタイトルとは関係なく、「絶対音感」について書きたいと思います。

前回、この言葉の「神格化」について書きましたが、基本その続きです。

前にも書いた通りで、巷に流れている音は明確に12音に分解されるものではない。

実際現実の音楽ですら楽譜には微分音を記載することも出来ますから。八分音までは記譜法もおおよそ統一されています。

もちろん自然の音はこれですら表現不能。

12音で自然の音が聴こえるという方、実は脳内変換で、12音に直してしまっているだけです。

これで苦労した、という方も結構多いのですが、それはある種の学習能力の高さを示しているだけでしょう。

脳内でその音に自然音を修正してしまっている。というかそれが習慣化している。

大体自然音が周波数で12分割されるはずがない。

こういうことを言えるのは実は絶対音感がないんですよ。

自分自身絶対音感はありませんが、ピッチのずれは結構分かる方です。全音の1/120位のずれ位なら、基準音が明確であれば分かります。

でも、はっきり言えることがあります。

正確な音程で演奏しても何の魅力もありません。

味気ない演奏になるんですよ。

実はこれってもはや当たり前の話です。

カラオケって、正確に歌っただけでは点数が上がりません。

規則的ではありますが、一定の基準で外した方が点数が加算されるじゃないですか。本当はそんな単純なものじゃないけど。

ただこれって現実の音がいわゆる「正確な音程」ではないことを示している。

逆説的になりますが、現実の音が「不正確」だから起きる現象です。

「」を付けたのはそもそも「正確な音程」が便宜上設定したものだからです。そもそも自然の音は規則に沿って鳴っているものではありませんから。

大体音楽ですらそんなもの、オケによって変わる位曖昧なものです。

もし「絶対音感」というものがあるとすれば、それを持つ人は「この音は何㎐か」が分かることでしょう。

で、たぶんいない。

まあ音楽やる上でそんなものは全く意味を成さない。

絶対音感などという存在しえないものを「音楽的に意味のあるもの」とする考え方自体が間違っています。

だからこそ、もうこんなことを色々言ってもしょうがないんですよ。

まあしょうがないことをしょうがないというために時間を使う人の方が問題かもしれませんが(笑)。

無駄に1000文字書くために時間を使ってしまいました。

明日は軽めの話にしたいと思います。

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