ミュージシャン⑤EL&P④展覧会の絵
このアルバムについては少し前にも書きましたが、流れなので、重複する部分もあるとは思いますが、改めて書きたいと思います。
タイトルはこれまでの流れと敢えて変えています。
やはり元々英語圏の曲ではないので、「Pictures at an Exhibition」だとやはり日本人としては違和感があるんですよね。
なので今回は邦題をタイトルにしています。
まあそんな話はともかく、作品の話ですね(汗)。
結構批判も多いアルバムだと思います。「展覧会の絵」からかなり改変されていますし、前作がオリジナルの「Tarkus」であったが故にかすんでしまう部分はあるでしょう。
以前にも書いた通り、ここをこうするかよ、といった部分も多く、冒頭の「プロムナード」はオーソドックスですが、3回目の「プロムナード」、あんな派手にドラムを叩くのは何だか違うと思います。
ただやはり最後の「キエフの大門(あえてこのタイトルのままにしています)」は素晴らしいですし、恒例のGreg Lakeの弾き語りである「賢人」はこの方の弾き語りの中でも一番の出来と言っていいでしょう。
突然出てきた感がなく、普通に「展覧会の絵」に馴染んでいるんですよね。
というかこのアルバム自体、全体的に色々な要素をてんこ盛りにしているのに、アンコールの「Nut Rocker」まで含めて、上手くまとまっています。
だからこそ、個々の部分をとればいくらでも突っ込みどころは満載なのに、アルバムとして評価されているのでしょう。
というか、こういうアルバムを出したこと自体が、やはり凄いことだと思います。
下手するとクラシック側からもポピュラー側からもそっぽを向かれかねない作品ですから。
「企画勝ち」といった表現が一番しっくりくるような気がします。
無理矢理出したアルバムがこれだ、というのはやはり凄いことかと。