コード⑤
普通はここで増5度系のコードに行くのが普通ですが、あえて次はこのコードに行きたいと思います。
7です(笑)。
こんなコードは触れないはずじゃなかったのか、と言われるかもしれませんが、自分が取り上げない、と言ったのは三和音だけです。
というのも、昨日で減5度系のコードは終わりにしたはずだったのですが、これも一種の減5度系のコードであることを失念していました(汗)。
ただ、よくトライトーンがドミナントモーション成立のポイントである、という話が出回っていますが、これは間違いです。
3和音のⅤでもドミナントモーションは成立しますから。
Ⅴの根音から長3度上の音=導音からⅠの根音への半音での解決及び強進行でトニックに戻ることが本来のドミナントモーションであり、トライトーンは後から加えられた概念です。
もちろん長調の場合V7の7度の音はⅠの根音の3度の音に対して半音の関係にあるので、流れとしてはスムーズだと思います。
ただ先ほど述べたような「誤った解釈」がなされるのは、やはりそれだけ減5度の響きが不安定な音だからだと考えています。
「緊張」と「弛緩」ということからすれば、音楽的な感覚からすれば間違ってはいないので、「誤った解釈」が正しい解釈のように捉えられるんでしょうね。
ただ自分の場合、あまりこのコードは使わないですね。多分Ⅶの方が使用頻度は高いと思います。
この辺の理由は自分でも良くわかりませんが、多分Ⅴ7を使う位ならⅦの方が潔い、と思っているのかもしれません。
なんてことないか(笑)。
自分の場合Ⅴだけだと間延びする時に、大きく響きは変えたくないんだけど、少しだけ変化を持たせるために使うことが多いように感じます。
はっきり言ってsus4の使用と意味合い的には変わらないかもしれません。
あ、そうだ、一番頻度の高い使い方を忘れてました。
セカンダリードミナントとして使う場合は、ほぼ間違いなく7を付けてますね(笑)。
というのもそのコードをセカンダリードミナントだ、と主張させるには、7がないと弱い、というよりそのコード自体が普通のコードになりかねないんですよ。
やっぱり7thはこれですね。
なんだかこれまでで一番まともに話が収まったような気がするので、今日はこの辺で。