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韓国妊婦生活#8 エレベーターなしの臨月

妊婦生活もいよいよ大詰め。35週に入った頃から、私たち夫婦が恐れていたものが始まりました。

それは、以前も書きましたがアパートのエレベーター交換工事です。
エレベーターの箱を新しいものに付け替えるという大がかりなもので、数カ月前から告知があり、不安になりながらも心の準備をしていました。
(一度管理室に相談もしていましたが、やはり大きな契約が絡んでくるので個人の都合での変更は難しく……。体調によってはホテルに泊まることなども考えていましたが、病院にも相談してとりあえずは家にいることに決めました)

工事期間は一か月。
私の家は11階なので、妊婦じゃなければそんなに苦ではなかったはずです。
妊娠20週くらいの時に一度階段を使う練習をしてみましたが、その時も上がるのに3分ほどしかかからず、これなら大丈夫だと思っていました。


でも、35週になると体がとんでもないことになっていました。
体重が増えるのはなんとか抑えられていたものの、恥骨や腰が痛かったり、足がパンパンに腫れていたりと、マイナートラブル多発。

工事の日が近づくにつれ、憂鬱になっていました。

担当の先生にも相談したり、子供を二人産んだ姉にも訊いたりしましたが、二人とも答えは「大丈夫!」でした。

最初は「いやいやそんなー」と心の中で否定していましたが、今思うと「大丈夫」はその通りだったなと思うし、むしろどうせやるならこの時期でよかったなと思っています。


その理由として、一つ目は35週以前だったら早産が心配になっていただろうということ。階段の上り下りでお腹が張ったりしたら、すごく不安になっていたと思います。

その点では36、37週以降はあえて運動量を増やすような時期なので、動いたり疲れたりすることにそれほど抵抗は感じなくなりました。

まあでも、不便は不便です。
どんなに途中で疲れてもエレベーターに乗り換えることができないし、外には出られても、重いものを持って階段を上がるのはとてもじゃないけど難しそうなのでスーパーなどに買い物に行ける頻度はぐんと減りました。

それに、上りはよくても足元がよく見えない下りは結構怖いです。


二つ目の理由としては、工事の騒音が思ったよりも大きいこと。
これは赤ちゃんが生まれる前でよかったな、と思います。
この音は寝ている赤ちゃんにはきついだろうなあと思うような音がするんです。

なので、いくら正産期に入ったとはいえ、出産して調理院から帰ってくる日にちが工事終了後じゃないと困ると思い、最初はちょっと緊張していましたが、無事にその期間も通り過ぎた後は、もういつ生まれてもいいなあと心も軽くなりました。

あとは陣痛が来た時や破水した時、一階まで冷静に下りられるかどうかですね。
でも下りないとどうしようもないので、頑張るでしょう笑
その時の私よ、頑張ってくれ。

あ、もちろん大きなデメリットもありました。
赤ちゃんを迎えるにあたって必要なものを買うのに、韓国ではオンラインショッピングを利用することがほとんどなのですが、配達員さんは階段を上がらずに一階に届けるだけになるため、工事が始まる前にほとんどの買い物を終えておかなければならなかったこと。

そして入院の荷物もだいぶ早めに車に積む必要があったことです。

綿密に買うものをリストアップして買っていても、どうしても後からあれもこれもと思いついてしまうもので、できれば前もって揃えておきたかったものも入院中などにネット注文することになりそうです。

でも、母子ともに健康なら必要な物は後からなんとでもなりますよね。


それにしても、色んなハプニングというか、予期せぬことが起こるものですね。
ちなみに予定日が工事終了の日当日です。
なんというタイミングでしょう。ある意味一生忘れない一か月になりそうです。

*つづく*
お読みいただきありがとうございました:)

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