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新世紀エヴァンゲリオン2 わたしはわたしでいたくない
シンジ君は目を背けたくなるくらいわたしにそっくりだ。誰かに何かしてもらうことが前提、なにかをあたえてほしい、そして辛いことがあると全部人のせい。
エヴァに乗るのは、確かに人の圧力があったとはいえ自分で決めたこと。なのにいつまでも「ミサトさんが言ったから」「父さんが言ったから」。
わたしも夢があってもとりあえず就職することは自分で決めたのに、「親が就職しろと言った」「恋人がこういうから」いまだにこうなのだ。そんなこんなで結局やりたくなかった職種につくことになってしまったのだけど。そこでいつまでも「仕方ないよね」だとシンジくんだ。夢のことも、もう少し、みんなを説得できるだけ調べて言い張るべきなのだ。まだ責任を負えないと判断されていること(そして実際そうなこと)が問題なのかもしれない。
エヴァンゲリオンはロボットアニメというより文学だった。私たちに普遍的な心の葛藤。厭世的な印象、希望のない世界、迎合できない心、寂しさ、辛さ、辛いことから逃げたい気持ち(わたしだけ?)、それでもそれぞれで生きていくしかないのだ、"補完"されない限りは。苦しい。苦しい。補完されたい。補完という言い方だと悪く聞こえるけど、忘我は涅槃に至る道だ。