#145 兼サポ・兼ファンの憂鬱〜ジレンマはその意味を変える〜
サンガファンとして迎える2022年はまさしく歴史的な一年だった。
なんせ12年ぶりのJ1である。最後にサンガのJ1を試合(FC東京道連れにしたやつ)を観た時は13歳。中学1年生。それが今やアラサー。碇シンジより年下だったのに、今や伊吹マヤより年上である。サンガのJ2潜伏期間の体感速度は人それぞれだが、実際に数字にするとそれほど長い時間J1を知らなかった。
何より、公式戦の舞台でガンバ大阪と戦えるのである。
私はサンガファンでありガンバファンである。
Noteでも書いたが、私にとってそのジレンマは至福であり、12年間求め続けていた苦悩だった(2013年に関してはノーカン扱い)。
4月のサンガスタジアム by Kyocera、拮抗した試合内容と、妥当にも思うドローという結果……あの90分は自分にとって幸せだった。今振り返っても、何年後かに振り返っても、人生の中で特別な試合だったと言い続けていると思う。
正直に言って、この未来は想像していなかった。
想定はしていた。現実的には十分起こり得る話である。だが想像することを避けていた。
ましてやサンガがかつてJ1にいた頃でさえも、当時のガンバとは戦うステージが違いすぎた。このジレンマは感じたことが無かった。ガンバとサンガが残留を争う───言うまでもない。4月の試合と違って、このジレンマに幸福感なんてない。恐れていた最悪のシチュエーションである。
どうあがいても最終節はやってくる。
最初から兼サポという概念そのものを苦手としている人にとっては、このNote自体が不快に感じるかもしれない。彼らに都合のいい奴らだと認識されるのは仕方ない部分がある。
4月のシチュエーションとジレンマを幸せと捉えるなら、今直面した最悪のケースとシチュエーションとジレンマも宿命として消化しなければならない。そこにはもう抗えない。
ただそれでも、都合がいいと思われたとしても言わせて欲しい。
どちらも残留して欲しい。どちらも残留して欲しい。ただただ、ただただどちらも残留してほしい。今現在、自分が14:00〜16:00をどんな精神状態で過ごせているのか、自分でも少しわからない。
マッチレビューはおそらく今日、ないしは日〜月曜までに2試合とも更新する予定でいる。これに関してはガンバの試合はガンバだけを、サンガの試合はサンガだけを、一つの視点だけで書いていくことは約束する。
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