WAIS-IV 知能検査を受けてみた
WAISという知能検査を受けてきた。
検査費用や保険適用の可否は、医療機関や受検(希望)者によってまちまちらしいので、ここでは割愛。
ネットで検索したらいろいろなクリニック出てくるので、受検に興味がある方はお住まいの地域に絞って調べてみてください。
精神疾患にかかってない人でも、医療機関によっては自由診療で受検できる。(数万円が相場らしい。)
自分は現在うつ病。
得意不得意の自己理解を客観的に把握することで日常生活の向上を目的として、かかりつけの精神病院で受検する運びとなった。
受検の流れ
・臨床心理士と面談(30分くらい)
・精神科医が受検者の当日のコンディションを確認
・検査本番(60分くらい、臨床心理士と1対1)
・受検から2~3週間後に検査結果が出る。
臨床心理士との面談と検査を同日にやるかどうかは医療機関によるらしい。(どっちだったかは医療機関バレに繋がるので割愛。)
WAIS知能検査について
16歳0ヶ月~90歳11ヶ月の青年および成人を対象とした知能検査。いわゆるIQで受検者の知能を数値化できる。いくつか検査項目が分かれていて、得意不得意を可視化することもできる。
自分の特性や弱み強みを理解することで、生きづらさ解消のために役立つらしい。
具体的な検査内容を細かく書くのは控えるけど、イメージとして、学校の試験に例えてざっくりで言うと、国数英理社の教科すべて出てきた。教科に偏りはあった気がする。
教科に分類できないものもあったので、学生時代の勉強と必ずしもイコールではないとだけ。
制限時間は検査項目によってあったり無かったりするらしいが、詳しくは教えてくれない。
検査項目
全検査IQ
全体的な知能水準のこと。
言語理解
言語を中心とした理解力や知識、表現力や思考力
知覚推理
視覚によって状況を把握し理解する力
段取りや作業手順、整理整頓などもここに含まれる。
ワーキングメモリ
一時的に記憶を保持しながら物事を処理する力
作業記憶というらしい。これが低いと、人からの指示内容を忘れたり、同じミスを繰り返したりしがち。
処理速度
目で見た情報を速く正確に処理する力
単純作業を速く正確にこなす力もここに含まれる。
IQ分類
130以上 非常に高い
120~129 高い
110~119 平均の上
90~109 平均
80~89 平均の下
70~79 低い
69以下 非常に低い
自分が受けてみた結果、こんな感じ。
(IQ)
全検査 105
言語理解 121
知覚推理 92
ワーキングメモリ 88
処理速度 95
総合的には平均くらいの値だけど、凸凹の凸部分が言語理解に全振り。
わざわざnote趣味でやるくらいだからうっすら想像はついていたものの、思った以上に全振りじゃないか。
グラフの形で見て、心の中でうわぁ…と思った。
人によって検査項目の凸凹はあるけど、数値の差は10程度のことが多いので、凸凹の数値差30超えは結構大きな差とのこと。
親いわく、幼少期に喋り始めるのと、読み書き出来るようになるのは早かったらしい。
自分は英才教育ナニソレオイシイノ?な子供だったし、10代に至っては一般的なお勉強そこまで興味無かった。
とりあえず提出物はちゃんと出してた。
もし何かやらかした時のリカバリー対策として。
一応やれるけど疲れる領域がクソでかい。
臨床心理士さんから結果を踏まえ質問された。
学生時代、勉強得意でしたか?
→ 何をもって得意なのかにもよるが、一般論でいえば、地元の公立中学時代の成績は半分より上だった。
高校以降は興味があること頑張って、他は最低限。
大学受験もまあそんな感じ。
強いて言えば、10代の頃は芝居やってたので、毎回その作品関連のことを役作りのために調べてた。
言語理解が高い人は学校の勉強の適性高めらしい。
自分はエリート志向とか皆無なので今こんな感じ。
学生時代の努力量に対する生活水準に大きな不満は無いからまあいいか、と思っている。
マイペースと言われることはありますか?
→もちろんwww
知覚推理が正答率そのものはすごく良かったけど、解くのに時間かかってたので聞かれた。
人混みや集団行動は好まないですか?
→超苦手。必要ならやるけど。
視覚情報のうち抽象的なもの・聴覚情報を同時にまとめて処理するのが不得意という結果がでてたらしい。
一気にいろいろな人や物が見えたり、同時にいろいろなことを喋られたりしたら、混乱してストレスを感じやすい傾向とのこと。
集団行動疲れるし、小中高とスクールカーストだるいから関わりたくなかった。
当たり障りの無さで無言の抵抗してた。不毛な揉め事やマウントの取り合いとは距離をとりたい。
あと、車の運転まじで苦手。
他に所見やアドバイスとしては、
知識や語彙が無意識のうちに長期記憶としてどんどん蓄積されて、それを安定的に言葉で表現できるので、それゆえに本人の精神的不調が周囲の人から理解されづらい。
(おそらくだけど、オブラートに包んで、口だけは達者と言ってくれたのだろうと理解している)
短期記憶が不得意なので、メモやリマインダー多めにすることを習慣化すると良い。
マルチタスク不得意なので、課題は闇雲に同時処理するよりも、落ち着いて整理する時間を設けてから、1つずつこなすと確実に出来る。
後日、精神科の主治医の先生にも結果を共有したところ、「凸凹の具合からしてASD傾向はあるだろう」とのこと。
(実は幼児期にもそんな感じのことをいわれたが、IQが平均的だったので継続的に医療期間のお世話になることは無かった。まあ昔だったからね…)
…ざっとこんな感じです。
ぼんやりとした生きづらさの謎が解けたり、確かに…!と思ったり、自分のことをテストによって客観的に見る機会として有益だったように思う。
争いは好まないから、我を出しすぎて揉めたり敵を作ったりするのは趣味じゃないけど、本来はマイペースで気まま…ってことが見えた気がする。
【追記】
実は今まで書いた記事のなかで、これが一番閲覧といいね頂いていて、びっくりしています。
需要あるんかこれ?とか思って書いたので、もうちょい綺麗にまとめとけば良かったかも。
また何か似たような話題が出来次第、いつか記事に書きますね。
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