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令和の米騒動に読んでほしい本 3選

こんにちは~。青野です。
あなたの街にお米は出回っているでしょうか?

 この騒動で、いろんな人がいるな~。と思いました。
夫の職場の若い人は、コメ不足のニュースを知らず、
「なに?それ、、。」
と、言っていたそう。
 我が家の下の子も、麵ばかり食べているので、お米のニュースには、疎いようです。

 今日は、母のところにいって、お米を少し置いてきました。
母の近所のスーパーには、もち米しかないようでした。

もう少しで、新米が出る出ると言われていますが、、。もうちょっとの我慢ですね。いつもの献立にめん類を少し増やして、工夫しましょう。

 さて、今回の令和の米騒動、原因などを追究するのは、プロの農家さんや経済学者さんにお任せするとして、参考図書として何がいいか、考えてみました。

1,現代経済学の直観的方法 長沼伸一郎 講談社

徳川政権の経済問題
 この観点から近代以前の日本、特に徳川政権の経済というものを眺めてみると実に興味深い。それは、農業文明が商業文明の上に体ごと覆いかぶさってねじ伏せようとしたという、世界史でもちょっと稀な例ではなかったかと思われるからである。
(中略)
では、経済面から見たとき、徳川体制の最大の特徴が何だったかというと、、それはこの体制が米穀経済、すなわち米というものを建前上、主力の貨幣として扱い、金銀の代用貨幣の地位に置いていたという点にある。

p89

 武士の立場からすると、基本的にコメの現物が手元にあるため、最低限餓死せずに生きていくことはとにかくできる。しかし彼らとて衣類や武具、構造物のなどの修繕、その他様々な製品やサービスなどは購入しなければならない。確かに一応は米が通貨という建前になっていた社会ではあるが、こういったものの支払いは、結局金銭で行わなければならない。

p90

そこで彼らは、徴収した年貢のうちのいくらかを市場に出して売却しそれを金銭に変えていた。だがそこで彼らが現実に課せられた問題とは、この交換を行う際の米の値段が時を追うごとに下がってしまい、同じ量の米を売却していても、手に入れられる金額はだんだん少なくなってしまったということなのである。

p91

この本は、私に大きな歴史の知見を与えてくれる。
徳川政権は新米が古米になるという、価値の落ちる通貨を使っていたので、武士は権威はあるけれど、貧乏という実態を作っていった。
武士は食わねど、高楊枝。という常套句は、このような歴史的背景があったのですね。面白いですよね。

 下級武士は、貧乏というのは、なるほど、金本位制ならぬ米本位制のためだったのですね。う~、辛い。私は、なんだか藤沢周平の蝉時雨などを、思い出してしまいます。テレビの時代劇でも、武士が傘を内職で作ってたりするシーンがありましたよね。今でいう副業?

で、現代経済学の直観的な方法を読んでから、以下の本を読んでみるとまた面白いですよ。

2,武士の家計簿 磯田通史著
       この本は、かっこいい武士のイメージがガラガラと崩れる日本の歴史ナンバーワンと言って良いでしょう。武士の対面を保つために、行事で行うための鯛を絵にしたり、、。可哀そうでもあり、滑稽でもあり。
磯田先生は、武士の家計簿に価値を見出して、世の中にだされたわけですが、私は思うのです。私の好きなリメイクの達人さんは、昔の人の書いた和紙、古文書を、びりびり破いてバックにしたりしているのですが、価値がわかる人が見たら、
「それは、、、。貴重な○○なのに~!」とか、なったりしないのかな?
と、妄想したりします。

3,大名倒産(上)(下)浅田次郎著 文春文庫

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