乗鞍岳 花の百名山
山に登る楽しみは四季折々、人それぞれ異なりますが、自分にとって夏の高山は何と言っても植物(花)です。標高2700mの乗鞍・畳平にあるお花畑では夏の花が盛りを迎えるのではと思い、久しぶりに訪れました。コロナ禍という言葉はあまり使わなくなりましたが、密を避けられることから登山やキャンプを始めとするアウトドアが世代を問わず大きなブームとなっていて、この日の乗鞍岳も剣ヶ峰を目指す人たちが列を成していました。一方でお花畑は木道の改修工事があったにしても訪れる人は少なく「もったいないあ」と思う。
恵比須岳と不動岳の谷間にあるお花畑。十分な陽射しが届く前の時間帯に訪れたため、首を垂らしたままの花が多く、鮮やかさも今一つでした。そんな中で最初に目を引いたのはウサギギクとヨツバシオガマ。そしてミヤマキンポウゲやミヤマアキノキリンソウなど黄色い花。
お花畑ではチングルマは花が終わって実になっていました。う~ん、残念。
お花畑から富士見岳、大黒岳、鶴ヶ池周辺はイワギキョウが真っ盛りです。
お花畑では、番いのイワヒバリ遊んでいました。近くにいた女性には、違う鳥に見えたようで「雷鳥かしら!」と仰っていました。
お花畑を後にして富士見岳に向かいます。少し雪が残る不消ヶ池を正面に見ながら緩やかに登って行くと、途中、左手にオンダテやコバイケイソウの群生がありました。右手にはチングルマの花。お花畑からほんの少し標高を上げただけですがチングルマが咲いていました。そして岩の隙間からはイワツメグサ。イワツメグサは木の階段の隙間でも咲いていますので歩く際は注意が必要ですね。
お待たせいたしました。高山植物の女王、コマクサです。他の植物が生育できないような風衝岩屑斜面の砂礫地に長く根を伸ばし単独の大群落をつくる。のがコマクサです。(引用元:Wikipedia)
ホンモノの雷鳥にも逢いました。
別記事の「乗鞍散策」でも書きましたが、岩の隙間を物ともせず生息する高山植物。鮮やかでした。
撮影日:2022年7月30日