【ぶるっちの読書日記 第19回】
ほんの一晩、生の世界と死の世界とをツナグ物語。そう聞くとハートフルなファンタジー。凡作なら感動の邂逅で染めるところを、本作は魂の対峙で塗り潰す。再会は自分の鬱屈を昇華させる機会、なんて一方通行で単純じゃない、と。

「ツナグ」辻村深月(新潮文庫)

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