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0224 異文化に育った人に聞いてみたかった

11月、ひょんなことから相方氏の友人である、アメリカ人に会った。
英語ができない、日本語が話せないということで、お互いの意思疎通はほぼほぼできない。唯一できたのは、休暇期間を問われ、「上司が働けというからお休みは取れて1日」だった。
なお、この時点で彼らは一か月以上休暇である……何故。

それはさておき、相方氏のお友達である外国人と会うのはこれが二度目だった。
一度目はコロンビア人で、こてこてのアンチアメリカ。アメリカをどう思うか、から始まり、日本人はアメリカに負けたのに云々といろいろ話を聞きたがる。そして傾向が似ているので、私は話が合うのだが(笑)通訳担当の相方氏は、勢いについていけず、瀕死の状態に陥ったのだった。

そして今度のアメリカ人である。
当時聞いてみたかったのは、某元大統領のことだったのだが、クレイジー!という派と、肯定派とに分断されて、多様性を見せつけられたのだった。
思い出横丁を見たい、ゴールデン街に行きたいというので、連れていき、ここだけどうしてこんな感じかというので、戦争に負けた後、闇市ができた、その名残、と答え、相方氏もカタコト英語で翻訳したら、ちょっと神妙な顔つきになってしまった。
(まぁ、アメリカの負けたのだしね)

その帰り道、相方氏から言われた。
「アメリカの人は、あまり昔のこと考えてないし引きずらないし、無邪気だし、いい人だから、あんまり戦争のこと言わないで」
(というか、由来を聞くから言ったまでだ)

それで、開高健のベトナム戦争関係の読み物を思い出したのだ。
途方もなく善人なアメリカ人。
義務は義務として、アジアの貧しさを理解し、コミュニストとは何かが分からないまま、戦争に行く。
今なら聞いてみたいことがある。けれど相方氏にまた怒られそうだ。

「あなた達にとってアメリカという国、国家とはどういうものなのか」
「義務とは何か」
「変な方向に行っても、時間はかかるが自浄作用があるのはどうして」
「それでいて、過去はさほど気にしないのは何故」
「キリスト教ってどういう感じに見えているの」

国家が求めるから、義務だから、ベトナムにきたというアメリカ兵。
開高氏は、「日本兵なら天皇陛下の為にと答えるところを民主国家の兵隊は少し事情が違う」と書いている。
そこのところ、民主国家というところからいろいろお聞きしたい。
単純な、純粋な興味がある。

でも、相方氏、訳せないだろうな(笑)
私も反対に日本人を説明しろと言われると、サンプルとしてふさわしくない自覚はあるので、仲良く楽しく、異文化を楽しむだけにとどめておこう。

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