ベイビーわるきゅーれエブリデイ!、10話が硬派で繊細でどこまでもすれ違いで泣くしかない。
※このnoteはネタバレを含みます。
やばい…!!!時間がない!!!!!
すみません、完全に私事都合。面白いドラマが次から次へと目白押し、全部見たい、noteも書きたい、でも仕事もやばい、ご飯も食べたい眠りたい全部やんなきゃ生きれません!とオープニングのあいきるゆぅのリズムで歌いたくなる生活を送っておりますblue_skyです。
もう10話感想は諦めようかと思った。毎週書いてはいるけど、正直本編だけでクソ面白いし、満足度10000%だし、わざわざ感想書かなくても「おもしろかったです」でも全然いいかも、とか思ってた。そう、10話を見る前は。
ちさまひ喧嘩シーンですよ。
なんすかあれは。
なんなんすかあれは。
あんなもん見せられたらさぁ!!!!
感じたこと言いたくなるじゃんかよぉ!!!!!!
ということで書きます。
ジョブローテーション篇が続く10話。まずはまひろサイド。9話の終わりで須佐野さんから「日野彰は殺せそうですか?」という衝撃的なことを言われたまひろ。実は粛清さんを粛清するための配置だったということがわかります。これほんとびっくりだよね。でも言われてみれば、確かにコミュニケーション能力が低くてターゲットとあまり仲良くならなそうなまひろは潜入捜査にピッタリ…!ってけっこうひどいこと言うな。須佐野さんもさぁ!!事実陳列罪ですよ。本当のこと言うときはもうちょっと気をつかおう?まひろもちょっと悲しげな顔してんじゃん。
てか違うのよ!!まひろは最初こそガードが堅いけど、一度気を許すと、そっからはゆるゆるなのよ!!車の中で日野とちょっとふざけた談笑をして、めっちゃ仲良くなっちゃってるじゃん。「最初に日野さん会ったときだって、なんかカッコつけてて、怖かったですから」とか言い出したらもう完全に仲良しモードじゃん。最初のころの印象ぶっちゃけるって完全に心の扉、オープンじゃん。全開じゃん。通り放題だけど?日曜日の歩行者天国くらいフリーですけど。
日野もさぁ、愛嬌出ちゃってるよ。本当だよ。最初のあのかっこつけて「お前は俺の下につくことになった」とか「ま、せいぜい50点てとこだな」って言ってたいけ好かない感じの残虐非道っぽい粛清屋はどこへ行ってしまったんだ。肩パン入れられて、いた、いたいやめてごめんなさい、とか小声で言っててかわいいじゃん。もうお互い心、許しすぎだけど!やめてよ!!俺はまだ、アンタのこと認めてないんだから!まひろのバディはちさとだけなんだから!!!(泣きながら走り去る人)
そのころ、明らかに悪そうなお得意様のところで先輩と一緒に新しいプランへの入会を営業するちさと。今入会すると1000ポイントって全然お得なのかわからんが、商談がうまく行きそうなのはよかった。
でもこの顧客のオッサン、まじで典型的な感じのオッサンでちさとをずっとお嬢ちゃん呼ばわりで1アウト、慣れ慣れしく横に座ってきて2アウト、金に困った彼氏にでも売り飛ばされたんかっておもんないセクハラで3アウトでチェンジですね。ちさとが妄想モードでペンを眼球の前にあてて「お嬢ちゃんじゃなくてすーぎーもーと、です」って言うの、本当に超かっこよくてゾクゾクした。こういう芝居のときの髙石さんが出す色気、エッグいよね。妄想じゃなくて実際にやってくれても全然いいくらいです。
しかもお茶こぼしたときに謎の若い女子が奥からわらわら出てきてなんじゃこれ、金に困って売り飛ばされた女の子ってこっちでは…?と邪推してしまった。
その後、先輩・龍に帰りながら理不尽な叱責を受けるちさと。これほんと理不尽だった。お茶こぼして怒られるのはまだ納得だけど、プレゼン資料に殺すとか書いたら気分害しちゃうでしょ!は意味不明すぎる。豚肉に豚の死体とは書かないでしょ、はちょっとわかるけど…。何日までに、が聞き取れなくてもう一度言ってくださいって言ってるのに、さっき言ったでしょ!って言うやつもほんとさぁ、いるよねこういう人ね。実際に殺さずに妄想だけで終わらせてるの、偉すぎる。てかほんと、これ普段の俺かよって思いました。頭の中で打ち抜いた嫌いな上司、いっぱいいるな…(遠い目)
てかいまバインダーで叩いた、ちさとのこと?ねえ?
ハラスメント防止委員会さーーーーーーん!!!!!????こちらですけどおおおおお!!!???
どこ行っちゃったのまじで。肝心な時に機能してないんですけど。なんなの?休前日は使えないクーポン券なの?使いたいときに使えないんですけど??1万円以上買わないと使えない500円引き券ですか?全然使えないんですけど???
雨の日は撃たれた傷が痛むというちさと。そうなんだ…!ごめん、全然知らなかった。そうだったんだね…。そうだよね、映画であんなにガッツリ撃たれて、全然無事で健康ってことないと思ってたけど。え、もう帰りな、すぐ帰ろう。しばらく休もう。1週間くらい。ね。
俺も今まじで帯状疱疹で痛み止め切れるとズキンズキン痛んで腹筋に穴開いてるんか?体内で小人が彫刻展開いてるんか?って思うくらいなので、痛くてつらいのに早退するのに気を使わなきゃいけない気持ちがめっちゃわかってすごい、必要以上に共感してしまった。つらいね。
てか部長さぁ!ひどいよね!ちさとに頼もうと思ってた顧客整理、わざわざ先輩にやらせなくてもよくないですか?明日でいいだろ絶対。ここでスルッと目線逸らして、やるつもりさらさらありませんって感じ全面に出してくる先輩2人もめちゃくちゃ嫌らしくて最悪だけどね。一つも思ってないうわっぺらの「お大事に」とか逆に体調悪くするんでやめてほしい。てかちさと、病院行きなね!!??俺が運ぼうか????俺んちくる????近いよ??????(このあと粛正で殺される人)
帰りながらへたり込んでしまうちさとを心配して声をかけてくれた、人の好さそうな中華料理屋のおじさん。こんなメンタルのときにサービスって言ってスープ出してくれたら、俺、たぶん泣いちゃうね。毎日通うようになる。
でもせっかく元気になったのにお店出たら偶然、龍がいるとかまじ最悪すぎるよね。なんでよりによってこいつなん。仮病かよってさぁ!!なんなんですか、ほんと嫌なやつ。病気だってごはん食べる権利あるだろうが。ごはん食べて元気になったならいいだろうが。
ここで、本当に違うのに、山下と栗原の名前出されて追い込まれて泣きそうな顔になるちさと、本当にギリギリなとこに来てるんだなってのがわかる。そのあと息を荒くして必死に整えようとしてるのもすごいリアル。
いっぽうまひろは、ターゲットである麻織の粛清の現場。元ナンバー3までいった凄腕の殺し屋が、撃たれて合併症で引退、引退後は協会の支援で生きてたのに、予算削減で打ち切り、粛清ということでした。
ひ、ひどい…。
いくら殺し屋協会でも非人道的では…。
てかほんと、ちさとが撃たれた後遺症で苦しんでるのをさっきこの目で見たので、他人事とは思えない。まひろも言ってるけど胸糞悪すぎる。そんなひどすぎるシステムでいいの?そんなことしてたら殺し屋協会、いつか殺されるよ??
もう頭の中に「なんで…」が芽生えてしまう。雨の中、壊れた傘を叩きつける麻織。こんな無害で、なんもしてない人を、なんで殺さなきゃいけないの?それが殺し屋だったときの因果なの?だとしたらあまりにも、あまりにも非情な世界にちさととまひろはいる。そのことを突き付けてくる。
しかし麻織もやはり元凄腕の殺し屋。毒ではあっさり死なず、田坂を人質に抵抗してきます。一瞬で取り出した拳銃を叩き落される田坂さん。不運。さすがです。ここで時間稼ぎでペラペラしゃべる日野、ガキのころさんざん世話になったという麻織をあっさり打ち殺す日野、やっぱお前は無情なヤツだった…。
ところでここの伸ばされた麻織の手を拳銃のシルエットのシーン、平波監督のセルフライナーノーツによると映画「CURE」のオマージュらしい。俺これを知って即CUREを視聴したんですけど、あれ、元タイトル「伝道師」なんだよね…俺はあの映画から、死を執行していく人間が連鎖していく話だって受け取ったんだけど、それってつまり麻織から日野、日野からまひろ、そしてまひろもいつか…と連想してしまうんですけど。いや、これは考えすぎ!!だよね。うん。いったん考えるのやめよ。つらすぎる。
帰るときに田坂にちゃんと一礼してくまひろえらいねって思うことでいったん忘れよ。
はぁ…なのに居酒屋で肉とか魚とか食べれなくなっちゃったって管巻く日野、やっぱ人間味あってかわいいやつだなって、これを裏切って殺すのつらいなって思ってしまった。お前が俺を殺すかも、と冗談半分だけど疑い始める日野。
いやでも、まひろに「私はこの仕事が好きっていうか…これしかできないんです。なんでこれしかできないのかわかんないけど…それでもずっと真面目にやってきたんです」とか言われたらもうなんも言えないよね。なんなら全部白状して、つい部下の男を殺したことを言っちゃうよね。仕方ない。
まひろはちゃんと録音までしてて、これで証拠が掴めて、日野を殺すことが決定します。ちゃんと仕事してたんだねまひろ、えらいね…。
でも、でもさぁ!まひろもまひろで、日野を殺さないといけないの、絶対にしんどいよね。じんわりとだけど、追い詰められてるよね。
お互い、言えないことが増えてく。そんな中での決定的なすれ違いのシーンですよ。ああ…ほんと見るときは気合入れて見ないといけない。
帰るのが遅くなったちさと。これは、結局体調よくなったので戻りますと言って業務に戻って、栗原に私に押し付けた顧客整理よろしく、と仕事をやる羽目になったからでした。押し付けてねぇし…押し付けたのは山下だろがよ…。龍も今日すぐ帰れると思うなよーとか言って、それはもう明確に悪意じゃん。ひどいよ。
そんなに追い詰められ、キツイ思いをして帰ったのに、まひろの「遅かったじゃん、心配したよ」の言葉には、目も合わさず「ごめんごめん、飲み会だったからさ」という嘘をつくちさと。
まひろ「飲み会?それなら一言LINEくれればよかったのに」
ちさと「もうなんかすごい盛り上がっちゃって盛り上がっちゃって、スマホ見る暇なかった。ごめんねー」
ここほんとに一切ちさとがまひろの方見ないんですよ。ぜったいほんとに飲み会があった人のテンションじゃないんですよ。
まひろ「なんか心配して損したぁ。疲れた」
ちさと「損とか言わないでよ。こっちだって、疲れてるんだから」
まひろの心配は本当なんだけど、ちさとも相当なストレスがあるし、嘘をついてるっていう後ろめたさもある。だからむしろその心配を、損したって言葉を、責められてるみたいに感じて居心地が悪くなってしまう。すごいですよここの感情の遷移。こっちだって、で一瞬だけ嘘を忘れて本当の気持ちが出て、それを隠すように手で鼻を触って、疲れてるんだから、とギリギリ本当のことを話すちさと。
まひろ「いやぁ、飲み会なら一言くらいLINE返せたくない?って話をしてるんだよ。なんかあったらとか、こっちは心配するんだからさ」
まひろも薄々、ちさとに何かあった雰囲気を感じ取ってるんですけど、それをうまく言語化してあげられるほどの余裕がないんですよね。自分もストレスがかかってるから。でも心配した気持ちは本当だし、ちさとが飲み会って言うならそれは本当なんだなって信じたい気持ちもある。信頼の裏返しでもあるんですよね。でもここで心配をかざして、責める言動をしてしまうのもまた、まひろの幼さの部分でもあるんですよね。ううっ、心配、したよね…。だって、ちさとに何かあったらさ…ううう。たくさんLINE送ってさぁ、ねぇ…まひろ、寂しかったよね😭
ちさと「うーん…なんていうか」
まひろ「どうせまた…寿司とか食べて騒いでたんでしょ」
ちさと「寿司って。ハハッ」
まひろ「何笑い…?」
もう鳥肌立つんだけど。
ここのさ、なんていうか…でちさとが言葉を探したときに、まひろが待てたらまた違うと思うんだけど、どうせまた…って畳みかけてしまうまひろの気持ちも超超超わかる。
てかここの髙石さん、目から光なくすのうますぎない?どうやってるの?どうしたらそんなに、瞳の中に絶望を宿せるの??どういう演技なの???
ここで、職場が大変で…って言えないのが、まひろに心配かけたくない、というちさとの優しさであり、うまくいってないことを認めたくないっていうプライドなんだよね。だから簡単に口にできないのもわかる。それで、言っちゃいけないことを代わりに言ってしまうのもわかる。
ちさと「うーん…そっちは、人殺してればそれでいいんだろうけど、こっちは、人間関係とか上下関係とか、もーぐちゃぐちゃで大変なんだよ」
まひろ「なにそれ…。人を殺してればそれでいいって何?私はただ心配しただけじゃん」
ちさと「だって…コミュ障だからって働けませんって断ったまひろに、遊んでるみたいに思われたくないって思っただけ」
感情のコントロールがうまくいかなくて、薄ら笑い浮かべながら絶対に言っちゃいけないって、自分でもわかってることを言ってしまうちさと。
ダメだよちさと…その方向に気持ちが転がりだしたら、もう止めらんなくなる。相手を傷つけることでしか自分の感情を発散できなくなるよ。
まひろ「その言い方ひどいと思う」
ちさと「うーん…ごめん今日話せる感じじゃないな」
まひろ「なんかあったの?」
ちさと「なんもないなんもない。ごめん、オヤスミー」
もうやめてくれよおおおおおおおおおおお
ここでなんかあったの?ってちさとの腕を掴めるまひろ、まじでえらい。
ここでもっと全部八つ当たりもできたのに、なんもないって抑えられたちさと、えらい。
でもなんでこうなっちゃうんだよおおおおおおおおお
うまくできなかったって言いたげに自分を殴るまひろ。
いや、これはね、悪くない。
2人とも悪くない。
すべてはジョブローテーションが悪いです。
ジョブローテーションを殺してください。
はあーーーーーーすごかったですね。
ちさまひの喧嘩、完全に伊澤さんと髙石さんの演技力の喧嘩でもあった。バッチバチにやりあってた。火花見えた。二人の視線、声、表情、手、体の動き。すごかった。特に伊澤さんの目の伏せ方、拗ねて怒ってたのがほんとの心配に変わったときの声の変化、好きすぎる。そんで髙石さんの怒りと苦しみの感情をギリギリまで誤魔化した、全然おかしくもないのに表面の皮1枚だけ笑ってる声、天才が過ぎる。よくここまで撮ってくれたよ。すげえハードボイルドだよ。1コンマも見逃せない繊細さだよ。画面越しに俺もボコボコにされた。ほんと真正面からつらくて雨でもないのにお腹の傷がズキズキ痛んで、誰か助けてください!!!スープを、スープを飲ませてください!!!!仲直りという名前の熱々のスープがないと!!!!
11話は絶対リアタイ推奨されているので、リアタイします。
信じてますから、すべてを。
また書きます。