ベイビーわるきゅーれエブリデイ!、7話は私の人生における救い
※このnoteはネタバレを含みます。あと今回は少し個人的なことを多めに書いてます。
こんにちは。今全俺の中でとにかく騙されたと思って一度見て欲しいドラマ堂々の第一位・ベイビーわるきゅーれエブリデイ!、先週ずっと頭の中を夏目敬一色にされるという"夏目敬ショック"を受けたばかりだというのに、7話がすごいです。本当の良さ、このドラマの本質は7話だったのか…と思って今度こそ骨も残らないくらい全身を感動という名のマシンガンで撃ち抜かれました。
たった30分とは思えないパンチを繰り出してくる、コメディの皮を被ったとんでもない社会派ドラマであることは1話からそうなんですけど、もうほんと7話がね、すごすぎてね。視聴後、うわごとのように7話7話言ってしまいました。こんな毎週毎週上限値無視の良さ最高値更新されるレベルのもの見せられたら価値観ぶっ壊れてほんとこれから先、普通の生活に戻れなくなっちゃうよ。どうしてくれるんですか?ていうかどうしたらいいですか?どうすればこの感謝を伝えられる?なんで高評価ボタンって一回しか押せないの?最低でも1000回は押したいんだけど。テレ東さんにメール書けばいい?お手紙?お歳暮?金一封??とりあえず僕ができることはまずはnoteを書くことなんで、いったん書きますね。ここまで読んだのにベビエブ見てないって人、いないと思いますがいたら本当に見てくれと言いたい。U-NEXTおごるんでDMください。
まず6話、夏目敬に夢中でほぼ見逃してましたが、最後にちさとがまひろを実家に誘ってました。尊いね。これに言及できないほどの衝撃でしたね6話。これだけで6話がどんなに大変だったかおわかりいただけただろうか。
そんなわけでのんびり実家あるあるお楽しみ回か〜、前回の展開がガチでシリアスめでやばやばもやばの感じでみんなも頭クラクラして明らかにピヨってる状態だから、ちょっと休憩ってことなんかなとか思ってました。いーや甘い!甘いんですよ。ベビエブに休む暇なんてないのです。
なかなか大きなちさとのご実家。まひろはこんなだったこんなだった~高校生のときぶりじゃない?と前にも来たことがあってなんとまぁご家族ご挨拶済み!ということをサラッと教えてくれます。なるほど?家族ぐるみのお付き合いだったんですねはいなるほどなるほど了解。(こういう理解はとにかく早い)
まひろがちさとのお母さんに対して人見知りながらも一生懸命挨拶するところとか、麦茶飲んで実家あるある話したり、梨食べたりと、とにかくほっこりしました。ただ邪気を取らないと邪気を!とか殺した人の幽霊連れてこられたらたまったもんじゃないからね!とか言い出すのはちょっと全然あるあるじゃなくて面白かった。まさかお母さんが、ご近所さんたちにちさとが殺し屋なこと公言してるタイプとは。殺し屋協会に口止めとかされないんだね、意外。逆に誰も信じないからか…?
にしてもちさと母、まじでいいキャラしてる。”ちさとのお母さん”って感じ。除菌スプレーで除霊できるってテレビでやってたよーってプシュプシュやるのもいいし、それに対して憑りつかれてないよー別にーって返すちさともいい。てか、ちさとのお兄さんも義姉さんも姪ちゃんもお父さんもほんと"杉本家"って感じのキャラ感、絶妙なバランス。すごいですね。ちさとは明るくてコミュニケーションも普通に取れるタイプだなとは思ってたけど、やっぱ家族もみんなそんな感じがある。は~それにしてもちさとと姪ちゃんのやりとり最高にかわいかった。「なんで覚えてないの~」って言われたさ世界一。俺もちさとの姪になりた…いや、違うな…ちさとを姪にしたい…!(なんの話だ)
あと、トイガンメーカー勤務のお兄さんと頑張って世間話してるまひろ、まじえらいなって思った。まひろさんて部活とかやってんたんですか?って人懐っこい感じで話しかけてくるの、ほんとちさと兄って感じ。なんていうか、相手の警戒心をほどくのが上手そう。しかもライラクスっていう共通の知ってることあってよかったね。こういう話題、超大事。こういうときに話せそうなことがあると、天の助け!って思うタイプです僕。そうじゃないと一生畳の目の数とか数えて気まずい時間が流れる。なんならけっこうたくさんしゃべれててすごい、まひろ成長してる。サバゲーで出禁になった話とか普通にエピソードとしてもおもろい。お兄さんが呼ばれて戻って一人になったときに、扇風機に向かってぎりぎりしゃべれた…ぎりぎりしゃべれたぞ…!って言ってるまひろ、ぎりぎりどころかめちゃくちゃしゃべれたよ、えらいぞ!!圧倒的成長!!!(判定は甘々)
その後、全員で食卓を囲むシーン。食べても食べてもなくならない刺身。さすが実家あるある。どうなの?仕事順調なの?とお父さんの質問から、危ない目にあってないかとっても心配!というお母さんに、お父さんのバシバシ殴り合ったりバンバン撃ちあったりするわけじゃないよなぁ!今はAIの時代なんだから!ってフォローが入って、それに対してあははは~~って顔見合わせる2人が最高。ここで映画1と2の映像差し込まれてバッチバチにやりあってんのいいよね。バシバシ殴りあったりバンバン撃ちあったりしまくってる~~!てかちさと、左手でごはん食べてる?映画3でも右手に大怪我負ってますもんねぇ。ははは~~(とにかく笑ってごまかす)
まぁでもなんの仕事でも、こういう場面でいろいろ聞かれてもこう、ははは~ってごまかすところ、あるよね。あるあるですよ、実家あるある。
この後の、お父さんが得意なオムレツを作ってくれるのをちさとが手伝うシャウエッセンのくだりがあるんですけど、もうまじでまじで最高の茶番で大好きすぎる。役者さんてほんとすごいよ。セリフがどんなものでも、本気の演技ができるんだから。ここほんとに、高石さん橋本さん中島さんが、いったん今持てる最高の演技を出しましたって感じがして、一周まわって面白い通りこして勉強になるなって思いました。いやもちろんクソおもろいです。しばらく笑い止まらんかったです。
ちょっと演技の好きなところだけ言及させて欲しいんだけど、まずちさとがシャウエッセンを袋から2本だけ出して切り始めたらそれに気づいたお父さんが「ちさとー!!」って大きい声出して怒るんだけど、そのあと一瞬なぜかカメラ見るんだよね、どこ見てるん?これよく現場の人誰も笑わないよねすごい。ちさとの小声の「ハイ…」もほんと面白い。「シャウエッセンをケチっちゃいけない…」で、え…シャウエッセンをケチった…?みたいに一瞬シャウエッセンのほうをちらりと見るちさとの視線。「いいか!これぐらいいけ!!」で袋から乱暴に出されて勢いが良すぎてまな板の上からころげ落ちるシャウエッセン。大げさに数を数えて6本!と驚くちさと、急に乱入してくるお母さん。
「シャウエッセンを好きなだけ入れられる人間になって欲しいの」
お母さん演技の説得力ありすぎて、そうだよね、シャウエッセンを好きなだけ入れられるようになることこそが、人としてのあるべき姿だよね…とか思い始める。
そのあとのちさとの感情入りすぎた
「お母さん…」
待って、シャウエッセンで泣かせようとしてる!?
危ない、なんかほんと、朝ドラの空気感にやられて、俺泣くとこだったわ。違うよね。オムレツにシャウエッセンを入れる、料理の工程の話してるだけだよね。最初から最後まで手順の話だよね。お母さんの腕に手をやり「お父さん…」で視線を移すちさと。高石さん演技が無駄にうますぎる。無駄にってことはないけどここに関しては無駄にうますぎるでたぶん合ってるでしょう。ここは演技がうまければうまいほど面白い。
「わかった、入れるね。私、シャウエッセン入れる」
すごい強い決意がされようとしてるけど、これ結果、シャウエッセンがたくさん入ったオムレツができるだけの話だよね。なんでこんなおもろいもんができるの?天才すぎん?深いなーとか思ったら逆に失礼な気がしてきた。ほんと面白い。あとカメラがまひろに切り替わっても小声で聞こえてくる「じゃあ見てて…私切るから」までずっと面白いのずるい。
むしろ本当に泣かされるのはこの次の、オムレツ食べながらお父さんだってほんとは心配してたのよね~~って言うところで「あんまり、危ない仕事とか、受けないようにする」って心配かけまいと言うちさとのシーンかもしれない。これは、ほんとにそうしてほしい。ただAIとかドローンは最近ちょっとあんまりいい思い出がないから、なんかこう、ロボットとかそういう感じので…。
帰り際ちょっと酔ってる様子のまひろ。ちさとのことよろしくお願いしますね。ってお母さんに言われて、任せてくださいよ!ちさとさんのことは絶対殺させたりしませんから!!絶対にね!!って勢いよく言ったのにその後ドア開けられないのとかもーーーー最高。いいよね。
スイカもらって家まで帰る道すがら、今度はまひろの家に連れてってよって言うちさと。連れてくねって約束するまひろ。ふぇーーーーーん…結婚じゃんん…おめでとう…。あと狂詩曲口ずさみながら帰るのさすがにエモすぎる。なにこれ、死亡フラグ???絶対に死なないでね????絶対にね????
そして最後の2人でスイカ食べるシーンですよ。ここを語りたいがために今日このnoteを書いてます。
まひろ「なんかさ、ああいう普通の幸せを摂取するとさ、なんかこう、胸にくるものがあるよね」
ちさと「どういう意味で?」
まひろ「うーん…いいも悪いも、なんか、ちさとはうちに合わせて殺し屋になってくれたわけだし」
ちさと「そうだったかな」
まひろ「そうだよぉ。うちはさ、親がそっち系だからそのまま行ったけど、ちさとは進路迷ってて、それ話したらついて行くって言ってくれてさ」
ちさと「よく覚えてんねぇ」
まひろ「…うん」
ここ!!ごめん止めて、いいとこなのに、でもちょっといったん語りたい。設定的にそうだったんだ~っていうのはもちろんあるんだけど、これまひろはちさとに自分のせいで道を決めさせたって思ってて、少し後ろめたさがあって、それがたぶんずっと心の隅にひっかかってたのに、ちさとが全然覚えてなくて軽い感じ(だけど絶対ほんとは覚えてる)なのがもうすごい、すごいちさまひ、ちさまひすぎて息ができない。
そんな気持ちがすべて含まれたここのまひろの「…うん」でしたね。ここでまひろがチラっとちさとを見るのも合わせてめっちゃいいんだよな。
まひろ「だからぁ…ちさとには、ああいう普通の幸せもあったのかなって」
これさあああ!!!!!(急に叫ぶ)
わかるよね。わかる。わかるわぁ…わかるすぎる。
ちさと「普通の幸せかぁ」
まひろ「うん…」
このまひろの、ぎりぎり泣くの堪えたみたいな、ちょっとだけ拗ねたような表情よ。見てよ。ねぇ。見た?見てる?そか、ごめん邪魔して。これ、たぶんずっと思ってきたことなんだろうな。間違いなくまひろの本音だよね。どうするんだちさと、なんて答える??
ちさと「でもなんか、あれだよね。ああいう幸せと、うちらみたいなもんが感じる幸せって、別に完全に区別されてるわけじゃないと思うんだよなぁ。こうやってスイカが美味しいとか、コンビニの接客が良い感じだったとか、そういうのってさ、うちらだって、あの人たちだって感じるわけじゃん。だから…違う、人生ってわけじゃ…ない気がするっていうか。…器の形が違うんかな。中身は一緒、繋がってる気がする」
おおおおおおおおおおおおおおお(どうした)
おん…おんおんおん(泣いてる??)
ちさとに見られないようにソファの後ろに下がって涙を拭うまひろ。俺はすでに号泣してる。
まひろ「なるほど、いいやつだねちさとは」
ちさと「うーーーん違う、そ、伝わってるかなぁ」
まひろ「いや!ちゃんと伝わったと思う。うん。伝わった」
まひろ「でもなんか…くらっちゃうんだよな」
ちさと「うん、わかるよくらう、くらうよね」
まひろ「くらっちゃったぁ」
ちさと「…でも私にとっての幸せは、まひろとこうやってることだよ」
ああ…
そっかこれを…
これを書いてくれるんか…
ちょっと自分語りします。(急に正座)
ごめんね、普段身バレしたくなくて、そこまで具体的な話しないんだけど、今回はこの物語のお礼をどうしても伝えたくて、ちょっと話したいと思います。
わたくし、小学生のころから自分のお気に入りの女の子たちでハーレム作るような生粋の女好き女として生を受けン十年、今お付き合いしてるパートナーの女性はずっと男性と付き合ってきたいわゆるノンケで。前の彼氏と別れて僕と付き合うときに、隠し事をしたくないという理由で彼女は彼女の親にカミングアウトしていました。最初はすぐには受け入れられない…というちょっと悲しい反応で、一時疎遠になったこともありましたが、長く付き合ううちに段々と関係が変化して、この前初めて一族全員でやるバーベキューに来たらって呼ばれたんですよね。まひろみたいに一生懸命しゃべって、彼女の甥っこと遊んだりしてなんとか無事に家に帰って思ったのは「彼女は自分と付き合わなかったら違う幸せがあったのかもな」って思いでした。まさに、まひろが思ったそれでした。なんなら、その時だけじゃなくて、付き合った瞬間からずっと何回も何回も思ってたことでした。だから、それをまひろが口にしたとき、わかるっていう思いだけではすまないような感情の昂ぶりがありました。もちろん殺し屋の話だから、ディテールは全然違うけど、僕みたいな人間が思う生きにくさと、まひろが思う生きにくさって、同じなんだって思ったんですよね。だから、一人じゃないんだって。繋がってるんだって。幸せもつらさも、ちゃんと繋がってるんだって思えたんですよね。こんな気持ちになったのは、本当に初めてで驚きました。そんで最後のちさとの、「私にとっての幸せは、まひろとこうやってることだよ」のセリフ。ちさとにとっての幸せを、ちさと自身が決めてくれていること。そしてそれが、自分の願う、そうであってくれたらいいなと思う幸せと同じであること。こんな、これ以上の救いがありますか?これ以上の欲しい言葉がありますか?そうなんですよね。何が幸せかは自分で決めていいんですよね。周りの人の幸せの形に無理に合わせなくてもいいんですよね。スイカがおいしい。それでいいんですよ。
はあ…ほんとに、ありがとうございます。これを書いてくれて。これをドラマにしてくれて。
子供のころからずっと、僕はフィクションが好きでした。小説も漫画もアニメもドラマも映画も、どんな物語も好きでした。物語には力があって、時々こんな風に、ずっと好きでいたご褒美みたいに、心の傷をそっと包むような優しい救いを与えてくれるから。
これからどんなにくらう場面が人生においてあっても僕は大丈夫。なぜなら僕にはベイビーわるきゅーれエブリデイ!7話があるから。7話が教えてくれる大事なことがあるから。これだけで生きていけると思う。生きててよかった。出会えてよかった。ありがとう。
なんか、これ、伝わったかな?急に恥ずかしくなってきた。
とにかく!言いたいことは、脚本・阪元さん、監督・平波さんという最強タッグ、この世の宝ですよってこと。語彙が貧困で申し訳ない。もうこんな素晴らしいものに俺がいくらコメントしようが語ろうが、おこがまシーサー、身の程知らZOOですわ。俺がインフルエンサーだったらベビエブの良さをもっともっと広められるのに…こんな30分とは思えない揺さぶられ方できるドラマそうそうないのに…!
ところでこれ、良すぎてあれ今回って最終回?って思ったけど全然まだ続くし来週からジョブローテーションでコンビ解消!!??めっちゃ大変じゃん。たぶん8話から見ても大丈夫だからみんな、見よう!!!頼む!!!!!!!
また書きます。
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