チェイサーゲームW2について最後に思い残すことないように全部書く【8話感想】
まずはチェイサーゲームW2、制作に携わってくださった全ての方にお礼を言わせてください。本当にありがとうございました。
そして主演の菅井友香さん、中村ゆりかさん。シーズン1に引き続き最高に素晴らしいW主演を続投してくださり、ありがとうございました。また樹と冬雨を見ることができて心から幸せでした。2人を演じてくださったのが2人でよかったです。
シーズン2を通して、僕は忘れてたような気持ちを思い出し、たくさんの感情に出会えました。そしてSNSを通して色々な意見を知ることもできて、ドラマを見るってすごいなって感じました。まさに自分の中では、止まってた運命が動き出したようでした。感謝しかないです。
さて、ここからめちゃくちゃ長い最終話の感想を書きますね。もう6話感想noteくらいから文字数とか長さとか言うのやめよ、どうせ何言っても長くなるんだしって思ってたけど、もう今回はほんと長いので、まじ暇な時にでも読んで欲しいです。
さぁ!じゃあもういいね!!覚悟、決めてくれたね!
とりあえず1万字は書きます!!!
前回noteで、ここまできたら何の準備もしない、ノーガードで待つって涼しい顔して言ったけど、内心はハピエンにしてくださいいいい無理なんですううううつらい終わりは耐えられないんですうううって正座で号泣しながら懇願してた。そもそも『終わる』って事実がもう耐えられないんですね。わかりますか?終わるってことは終わりってことなんですよ。毎週こんなに心と感情の全てを捧げて来たっていうのに、それが突然なくなるんですよ。しかも1年の間に2回も終わるなんてそんな、よくそんな非情なことができますね!これからどこになにを捧げたらいいんですか!!(完全に言いがかり)
そもそも7話があまりにもしんどい内容で終わって、ノーガードっていうか何もできない状態に陥ったんですよね。放心状態ですよ。でもシーズン1の時も誰かが『7話は最終回に向けて高くジャンプするための屈伸』的なことを言ってたなって思い出して、多分今回もそうなんだなって思ったのでめちゃくちゃ耐えました。だとしても呂部長と佳のダブルパンチはなかなか、屈伸だとしても背中に乗ってるものの重みが強くて地面にめり込んで穴掘ってく勢いですけどね。なんなら上からグイグイ押されてあやうくブラジルまで直通トンネル掘られるとこでしたよ。ブラジルのみんな!オラ!見てくださいチェイサーゲームW2!イツフユイズザベストカッポウ!ってするとこでした。やっぱこう、全世界に向けてね、布教していかないといけないということなんですかね。なるほど、W2ってのはWorld WideでWが2つと、そういう意味でしたか(違います)
でも、いい終わり方でしたね!!やや強引で力技だったかもしれないけど、僕にとってはちゃんとウルトラスペシャルBIGハッピーエンドでした。信じてましたよ。なぜならシーズン1もそうだったから。土の中に埋まりながらも信じてました。ギリギリまで耐えた甲斐がありました。これでもし、2人がまた別れるような展開があろうものなら、このまま土に埋まって化石になるところでした。恐竜と一緒に百合ヲタの化石として発掘されて自然史界隈を騒然とさせるとこだった。危なかった。
だってね、「もう、離れない」って言ってましたから。あれ言っておいてね、離れるような展開あったらそりゃこっちも出るとこ出ますよ。ハナシが違いますもん、景品表示法違反でおこですよ。ちょっとすみません、離れないって言ったのに離れたんですけど、どうなってるんですか?ってモンスタークレーマーになりますよ。だから大丈夫ってね、ほんとその言葉だけを信じてましたから。
とはいえやっぱ冒頭のDD社での赤い女・呂部長のシーンは緊張しましたけどね。この人なにしでかすかわからんから。「ヴィンセントは私が説得しました」とか言ってても、そうなんだーありがとう♡とは安心できません。
てか呂部長やばいな、赤さに磨きがかかってる。もう赤系のスーツとかじゃなくて真っ赤なドレスで登場する辺り、本人も赤い女キャラ設定気に入って、これからは赤い女として生きるわって形態変化しとる。
というかもう呂部長はヴィンセントをお辞めになったので、本当は部長じゃないのについつい部長って呼んでしまうわ…新しいお役職はなんなの?と名刺を見ると、冬雨パパと同じ職場で国家経済発展委員会経済戦略部の部長。部長!やったぁ、呂部長はまだ呂部長なんですね!(どこに喜んでるんだ)それにしても漢字が多すぎる組織ですね。あと名刺の渡し方も独特で強すぎる。呂部長の辞書にはビジネスマナーって言葉ないの?ないね、あるわけありませんでした。
まぁでも説得してくれたんならいいか…と思いきや、案の定、条件が出されます。林さんと春本さんの関係は表に出さない、と。
なんでなんですか!!
思わず結菜と一緒に噛みついちゃうよ。だって、だってさ…天女世界って100%百合作品じゃん!絶対みんな百合読みしてるじゃん!!期待してるじゃん!!なら中の人が同性愛者ってめちゃくちゃ最高じゃん!!!プラスにしかならんくない?死ぬほどバズるっていうか俺はそんな実写ドラマこの世にあったら100億回見るけどね。見るっていうかもう"取り込む"けどね。DNA細胞の一部として置き換えますけどね。わかってないな呂部長もヴィンセントも。
これ本当にヴィンセントが条件出したんかな…呂部長が勝手に言いだして勝手に決めた条件のような気がするけども…まぁでも中国の企業が堂々と同性愛を認めるわけにはいかないてのも、本当っぽくて、あるかもしれないけどさ…。
ところでここ、呂部長の態度にキレる結菜を止めるふたばがよかったですね。この2人のスピンオフ的展開も、俺は一生待ってますんでね。よろしくお願いします。
まぁ呂部長、昔だったら別れろって言ってきた気もするし、そう言ってこないだけマシかもしれないですよね。呂部長もちょっとは丸くなったんかも。
とか思ったらエレベーターホールでねっっちり冬雨に絡んできて笑いました。呂部長からのバックハグは期待してないんよ。お父様のお気に入りだからこれからも関わることになりそうよ、とか言ってエレベーターに乗りながらウィンクして投げキッス。
酔ってんのか??
酒ドラマが極まると、飲んでもないのに酔えるようになるのかしら。
ほんと呂部長、1人だけキャラの濃さがおかしい。ヴィンセントで冬雨のこと監視できなくなったからって今度は冬雨の父親の勤める組織に転職するとか、執着の仕方のレベルが違う。愛情、歪みすぎですよ。
呂部長が中国では人が来たらバイチュウでもてなすのが流儀でしょ〜!とか言ってたので、また泥酔させられて帰宅が遅くなったりしちゃうのかなと不安に思ったので、この次のシーンで普通に冬雨がシラフ帰宅してたのにはほっとしました。
冬雨「今度は孫?全然正気に戻ってないじゃん。もちろん断ったんだよね」
樹、佳に会って言われたこと、ちゃんと冬雨に話せたんだね。えらい。えらいぞ。よくぞ一人で抱え込まなかった。これは樹の成長です。あの踏切で1人涙と共に身を引いた、あの時の樹はもういないのです。それだけで俺は嬉しい。
ここでバキィって冬雨に噛み割られるせんべい、呂部長と佳へのストレスMAXって感じがあってよかったですね。牛乳飲みながらせんべいを食べるユニークな味覚の持ち主、冬雨。かわいい。せんべいになってかじられたい。(は?)
でも、断ったんだよね、という冬雨の問いかけには無言で首を振る樹。ここからの長ゼリフですよ。これほんとに必見シーン。一言も聞き漏らしてはいけません。ということで全文引用。
泣いた。
そうなんだよ。これが現実。今の日本の限界なのよ。
なんで同性婚が必要なの〜?法律なんて別になくたっていいじゃ〜んっていう質問を面と向かってされたことあるけど、そういう人の枕元に立ってこれを毎晩音読して差し上げたいくらい、法制度がないことによる現実のつらさが詰まってる。真っ黒なカーテンの前で膝を抱える樹の姿は、まるでマイノリティみんなの分の悲しみも一緒に背負ってるみたいでした。わかるよ樹、その無力感。僕も味わったことがあるから。
ごめん…私…樹のつらい気持ち、全然理解してなかった、と樹の横に寄り添ってくれる冬雨。
そう、いくら一緒にいてもね、やっぱりつらい気持ちとか不安って、言葉にしないと伝わらないから。樹はいつも強く見えるけど、それは表に出さないだけで、ただ自分の中に飲み込んでるだけで、ちゃんとダメージはくらってるんだよな。言えるようになって本当に良かった。弱さを見せられることが、ときには強さになるので。
そして冬雨の「樹は無力なんかじゃないよ。樹がいてくれるから、私も月も、毎日幸せなんだよ」という言葉のあたたかさ。
沁みるよ…。中村さん…素晴らしい演技ありがとう…そんな優しくて切ない声で言われたら…俺も生きてていいんだな、ここにいていいんだなって思えるよ。
樹の目からこぼれる涙を優しく拭ってくれる冬雨。「月をママに預けたほうがいいなんて思わないで」と、ギュッと抱き合うふたり。ここほんと素晴らしいです。冬雨が頼もしい。樹を抱きしめて、樹も樹の幸せを優先する権利があるんだよって言ってあげたいと涙した、かつての僕の想いも一緒に、冬雨に託せました。
そして部屋から出てくる月ちゃん。
月「月、幼稚園に行く!だから月をどこにもやらないで」
月ちゃあああああああああああああん😭
そうでした。月ちゃんの、ここにいたいという気持ち、軽んじるところだった。ごめんな(お前は誰?)
てかどう考えても佳と暮らすの、全然幸せじゃないもん。樹と冬雨と3人で暮らすことに法的な課題があるとしても、指輪ガンガンされて育てられるよりはマシよ。間違いないわ。
そして、浩宇のところに相談に行く冬雨。浩宇!水族館で働き始めたんだね。いいね水族館。浩宇ファンなので浩宇が出るだけでつい喜んでしまう。
理解してもらえなくても、正直に話すのがいいか、嘘ついてごまかすのがいいかって、ほんと難しい問題だよね。
話さないことには理解も得られないし、ただ初めからそんな話をするのも難しいし、そうこうしているうちに嘘を結局つくことになって、ついた嘘が重なって、もう後戻りできないような状況になってること、ないですか?俺はある。嘘はつきたくないって思ってても、正直なところ、嘘に頼ってしまうこともある。でもそれ自体は悪いことじゃないと思うんですよ。浩宇も言ってるけど、動物だって身を守るために嘘をつくこともあるし、嘘も方便って言うし、時には必要な時もありますよね。なぜなら真実は真実である故にめちゃくちゃ心を傷つけてしまうことがあるから。
だから全員が全員にオープンでいる必要は全然ないと思ってて、カムすることだけが正義とも思わないけど、でも例えば僕が信頼してカムしたことのある何人かの友人は、たぶんその人の生活の中でも何か言いにくそうなことがある人がいたときに、もしかしたらって思って想像力を働かせてくれてるかもしれないし、そうしたときにちょっとでも僕のことを思い出して、親しみを覚えてくれるかもしれないし。そういうちょっとした輪が繋がっていけば、少しずつだけど嘘つかないでいられる世の中になってくのではないかなと思うんよね。
ごめんなんか急に長くなってしまったけど、要は全部が全部0か1かである必要はなくて、みんなそれぞれが、それぞれの生活の中でできる最善を尽くしてるんですよ。だからみんなえらいよって!ね!そう言いたかった。
まとまらない。やばいぞ今回のnote。
ちょっと休憩する?
休憩して同僚にかわいがられる浩宇でも眺めよう。
黄色いポロシャツにあってるね♡かわちいね♡(テンションの差がエグいnote)
さて幼稚園問題に戻り。結局嘘を選ぶことにした2人。幼稚園の先生に2人の関係はいとこ同士で、月ちゃんが書いた絵は去年のハロウィンを思い出して書いた絵だと、親たちに伝えてみてもらうことに。
結局そうなっちゃうのか、というのはほんの少し残念ではあるところ。
でも仕方ないよね。前回の一人残される月ちゃんを見た時のあの心の痛さ、2シーズン通して一番むごいと思ったもん。
だから擬態のため、樹も月ちゃんから「樹おばちゃん」って呼ばれるのも仕方ないよね。仕方…仕方ないのだろうか。そこは別に樹ちゃんのままでもいい気がするけど。いやでもわからんな。予防線は張っておくに越したことはないかもしれない。ここのちょっと「おばちゃん…」って納得してない感じの樹、めっちゃかわいい。樹おばちゃんって強調されてむぅってなる樹かわいすぎて、俺これ冬雨わざとやってんなって思いました。
僕も今度から耐え難いことがあったら脳内で冬雨に「我慢してね。お~いい子ちゃん」って言ってもらうことで耐えよう。
樹と冬雨と月ちゃんの3人で抱き合って頑張ろうね~って声をかけあってて、心臓がキュッと痛みました。
頑張らなくていいことを頑張らなきゃいけない世の中なんだよな。
そのこと自体は本当にキツイ。でもここで手を取り合える3人でいてくれたのは、よかったです。ほんとに。
翌日、意を決して幼稚園に行く樹と月ちゃん。
ママA「私たち、誤解したみたいでごめんね」
樹「あ、いえこちらこそ…誤解させてしまう点もあったので…」
ママA「この幼稚園に通ってる人の中でそんな人いるはずないって思ってたんだけど、でもそうじゃなくて安心した。グループラインまた招待するね」
ぅるっせぇえええええええええええええええ
(幼稚園の積み木が倒れるくらいの大声)
はぁはぁ。すみません。
せっかく樹たちがごまかしていく方法を選んだのに俺がキレて全て台無しにしてしまうところだった。さっき我慢してね、って冬雨に言われたばかりなのに、耐え難い。度し難いです。
だってなんですかこの態度は。手のひら返しも手のひら返し。もう見事なテノヒラクルーでお見事ですわ。返しが素早すぎて見えなかったわ。
てかハロウィンの仮装の絵っていう言い訳でそこまで態度変えれるか?それで言ったらもとの写真も仕事で撮っただけなんですけど。ほんとなんだこいつら、トリックオアトリートしたろか?強めのトリックしたろか?
はぁ…想像力がないんだろうなぁ。ぜったいママAの周りにも、マイノリティいたはずなのに、こいつには言えないなって思われてきたんだろうな。
その夜、ヨルムとパソコン越しに話す樹と冬雨。ヨルムは写真展に出す写真を選んでーと見せてくれてます。てか写真めっちゃどれも最高にいいので全部ください。言い値で買います。
でも樹も冬雨もとても気まずそうな雰囲気。私たち、月を守るためにオープンにしないことにしたの…とヨルムに伝えます。そうなんだ、と悲しそうなヨルム。そりゃそうよね。こんな素晴らしい写真なのに…もったいなすぎる…。
ヨルム「わかった、写真展のことは気にしないで。でも月ちゃんが大人になったときに、月ちゃんに見て欲しい景色ってどんな景色なのかな」
ほんとヨルムはいつも芯食ったこと言ってきますよ。
この時の樹の表情、少し考え込むような感じで、一度は選んだ道を、これでいいのかって思い直したのがわかる。ヨルムは樹にとって、背筋を正してくれる人なんだね。憧れの人だもん。俺にとっての菅井さんがそうだからわかる。この人の前で後悔が残るような生き方したくないなって感じるの、わかる。
その後に月ちゃんが来て、樹おばちゃんって言って、冬雨におうちでは樹おばちゃんって呼ばなくていいんだよって言われて、ごめんなさい…って素直に謝る月ちゃんを見たときに、完全に覚悟決まったんだね。月ちゃんに見せたい景色、これじゃないなって思ったんだね。
だから次の幼稚園のシーンでは、集まった保護者に対して、樹から、冬雨との関係は同性カップルであるという話がされます。嘘をついて申し訳ありませんでした。と頭を下げる樹と冬雨。
く、くぅ〜〜〜。すごいよ。
無理だ。
自分にはできない。
俺だったらこんな、大人に囲まれてる時点でなんかもう泣いちゃうし、たぶんそんなスラスラうまく話せないし、話した後のヒソヒソヒソヒソというざわめきの声の鋭さに切りつけられて心が限界を迎え、叫びながら園庭に走りだして滑り台とか滑って現実逃避する。
だけど樹はやっぱりめちゃくちゃかっこいい人なので、ギュッと両手を握り緊張を見せつつも、よく通る澄んだはっきりした声で、みんなに向けてきちんと想いを届けます。
樹…😭
よく言ってくれた😭
この文章を刻んだ銅像を幼稚園の正門に建てましょう!!
もうこれが全てではないですか?
そうなんよ。
フツーに暮らしていきたいだけなんよ。
泣いて笑って喧嘩して、なーーんも変わらんのよ。
なのになぜか自分の知ってる普通と違う!って排除しようとするんよね、人というのは。なんの根拠もなく。
でも、知らないだけなんだよね。
知らないから怖くなるだけなんだよね。
その証拠に子どもたちは、タンタンタンゴはパパふたりを読み聞かせてもらったから、知ったから、別にいいんだよ!ダメなことじゃないんだよ!と保護者たちに教えてくれてます。
普通じゃないからダメと言ったママは、じゃあなにが普通なの?と言われても答えられず。
ママにとっての普通は多分、自分と同じか、自分が知ってる、わかる範囲にあることを指すんだけど、それって実際はものすごい狭い世界でしかないんだってことだよね。
まぁこれで一件落着、ママたちは改心して理解ある人になるのでした…とはいかないのはエピローグ見ればわかるんだけど、でもそれもまた現実。理解して受け入れろっていうのを、できない人に強制するのもまた難しいから、少なくとも仲間外れにしたりいじめたりはするなよって出来たのが大事な大事な一歩だと思う。
でさ!!!
語りたいのはその日の夜のシーンよ。
月ちゃんを寝かしつけたあと、キッチンでお茶を淹れる樹。
後ろから歩み寄り、抱きつく冬雨。
最高…(ため息)
ここだんだん画面がずれて、テレビ越しの絵になるんだよね。なんちゅう絵作りするんや。
シーズン通して反射の絵をたくさん見せてきてくれましたけど、俺はここが一番好きです。距離が遠くて2人の顔が見えにくくはなるし、鏡ほどの綺麗な反射ではないから輪郭もぼやけるんだけど、その分菅井さんと中村さんの"声"の演技がめちゃくちゃよく響くんよね。
ここの樹の「いい子を育てましたねぇ」に含まれる、月ちゃんという存在そのもの、そして一緒に過ごせなかった時間への想いと、それも含めて全部愛してるんだなって感じの表現が本当に好きすぎる。
はぁ、もう、誰ですかこれ撮った方?これはもうさすがに受賞(なにを?)優勝してください(なにで?)でもキスシーンだけはもっとヨリで撮ってもいいですよ(これはただの欲望)
そして冬雨の、私、がんばるね。の決意。
そうか、幼稚園は樹。そして会見は冬雨が、と2人で話し合って分担したんだね。
ということで、天女世界の会見シーンです。
主役2人のビジュが良すぎてすでに大ヒット間違いなしドラマです、天女世界。明らかに記者も多いもんね。お目が高いです。ヨルムとかひかるちゃんとか佳も配信で見守ってます。
ここもねーーー本当にいいシーンで。最終回、好きなセリフが多すぎる。
最後の質問として、一番伝えたいことを聞かれる冬雨。天女世界では、黒天女と白天女は長年押さえつけられてきた因習を変えるため、運命に抗って生きることを選択した。だからこの役を演じるなら、黙って運命に従うんじゃなくて、声をあげて、運命を変えていこうと思いました。と語ります。
ここ樹がずっと視線を寄り添うように冬雨に向けてて、冬雨がそれを時々確認するように見てて、めっちゃいいよね。話してるのは冬雨だけど、ちゃんと2人の想いなんだよね。
「私と、春本樹は、レズビアンで一緒に暮らしています」
すごいよ。これ。
世界に向けて言ったってことだよね。
「本当のことが言えずに息をひそめて暮らしている人に、私たちは味方だって知って欲しいからです」
ありがとう、冬雨。樹。
味方になってくれて。
「レズビアンに生まれてきてよかったと思える世の中に変えていきましょう。私たちが声をあげれば、きっと運命は変わる。私はそう信じてます」
これを口にするのは本当に勇気が要ると思う。
天女世界のプロジェクト自体も破談になるかもしれない。
でもそうなったとしても、嘘をついて演じ続けることはしたくない。なぜなら天女世界の物語と反対のことをしてしまうから。物語を裏切ってしまうから。
これは2人が選んだ誠意。天女世界という原作へのリスペクト。そして自分たちの運命への挑戦状なんですね。引き裂けるものなら引き裂いてみろと。
素晴らしい。
記者がつぶやく前に俺も口から漏れてた。
ありがとう。拍手。拍手しかないね。ちょっと!記者の人たち、拍手が遅い!俺の分までもっと打ち鳴らして!!佳の指輪ガンガンみたいに!!大ボリュームで!!!世界中に聞こえるくらいに!!!!
ここでずっと記者に帰れーーー!って言ってる呂部長本当面白かったです。ドラマ化は中止!!って息巻いてたけど、でもこの会見が大反響、鬼バズって、ドラマ化どころか映画化が決定。
一瞬で手の平を返す呂部長。2人にカミングアウトを勧めた恩人としてインタビュー受けてて、さすがでしたね。あまりにも華麗なテノヒラクルー。返す速度、ママ連中なんかの比じゃない。あまりの速さで、もともと手の平なんかなかったねって思うレベル。俺はもともとずっと言ってましたけどね!絶対公表したほうがプラスだってね!(超ドヤ顔)
いいな天女世界。めっちゃ見たいなぁ映画。これ実在しないのキツいわ。もうスクリーンで見れるつもりになっちゃった。悲しい。いや!天女世界公式コミカライズするしワンチャンあるか?最後まで望みは捨てないで!か?待ってますので、よろしくお願いします。
そして妹チャンに厳しく振り回されながら映画の脚本を作るDD社のみんな。
いやしかし、妹チャン、彼女こそが1番の立役者ということに気付きましたか?
マジそのままみるとクソ生意気な正論振りかざしJKですけど、妹チャンがこだわらなければ樹と冬雨のキャスティングはなかったですからね。百合を見通す力、百合ヂカラは相当高いですよ。
てか妹チャン、姉のことも姉の作品のことも大好きなんだろな。黒天女と白天女の置かれた環境に自分と姉チャンを重ねたりしてさ…初めはいがみ合うのにいつしか惹かれ合う2人…許されざる恋…待ってこれ…姉妹百合ってコト!?(違う)チャン・シューリン先生にもまた会いたいですね。
相変わらずカフェでも働く樹。でも新しいメンバーが加入、それは1話で樹が助けた吉川ナオちゃん。役名ありがたい。ナオちゃんはひかるちゃんとラブラブ♡らしい。まじか。メローカフェ、これはもう縁結びカフェとして有名になる。ここでパフェ食べさせあったカップルは一生幸せになる的な口コミを今から僕が書く。まかせてくれ。過去のあの嫌がらせ口コミ全部消えるくらい書き込みします。
それから、月ちゃんは元気に幼稚園に通ってるし、樹にも新しい友達ができて、樹のおばあちゃんも月ちゃんを可愛がってるし、浩宇にも新しいパートナーの予感でヨルムの写真展も東京で無事開催。
大 円 団!
まとめたね…!
すごいよね最後の畳みかけ。最後の畳みかけの部分だけでもう2、3話作れるだろってくらいのエピソードの濃さ。
でもさ、なにより樹が月ちゃんを月って呼ぶようになったのがもおーーーーーー嬉しい、ありがとう。幸せになってな…。
やっぱもうこれはウルトラスペシャルBIGハッピーエンドでしたね。
おかげで感想も歴代最長文になりました。長すぎるね。ごめんね。ありがとね。
あらためて、脚本のアサダさん、太田さんに感謝したいです。
2023年の僕は、こんなにも「自分のことを描いてくれてる!」と共感できるポイントのあるドラマを見れるとは思ってませんでした。しかも一年の間に2シーズンも見れるなんて、信じられないくらいです。
物語というのは、しょせん物語でしかありません。樹と冬雨は実在しません。でも樹みたいに、冬雨みたいに生きてる人はこの世にはたくさんいます。僕もそんな1人として生きていながら、あまり変わらない世の中に、どこかもう色んなことを諦めていたように思います。でも、樹と冬雨のふたりを通して受け取った物語の力は計り知れないくらいのパワーで僕の人生を明るく照らしてくれました。それは、見えないもの、いないものとされてるマイノリティとして、暗闇の中でひっそり生きてるみたいな気分を心に持ってた僕にとってはまさに、希望の光でした。傷つき諦め見ないふりをすることにしてきた世界の中にも、たくさんの同じ悩みを持つ仲間がいること、共感し優しい言葉をかけてくれる人もいること、自らにかかる火の粉をものともせず勇気を持って闘ってくれる人がいることを教えてくれました。僕のいる場所が光の当たらない暗闇なのではなく、光はほんとは差し込んでいて、他ではない僕自身が目を背け、思考を停止し、ここは暗い場所なのだと思い込んでいただけだってことを教えてくれました。
現実は楽しいことばかりじゃなくて、つらいことも立ち向かわなきゃいけないことも、解決されない問題もあるけど、物語を通してそういった現実を見つめ直すことが、自分にとってはある種の救済でした。色々なことを考え始めるきっかけになりました。止まってた思考が、動き始めました。
この物語を描いてくれたこと、本当にありがとうございました。
そしてこんな辺境のnoteを読んで下さった皆様にも感謝を申し上げます。頂いたコメントとかメッセージとか全部100回ずつくらい読み返してその度に元気をもらいました。本当に本当にありがとうございます。Xでリプライとかいいねとかリポストしてくれた方もありがとうございました。ガチでみんな世界一L.o.v.eです。いや、宇宙一L.o.v.eだね。
前向きなメッセージって、本当に力になるよね。この感想noteも、誰かにとってそういう存在になれてたら嬉しいです。
物語はときに、現実を変えるくらいの力を持つこともあります。現にチェイサーゲームW2は毎週の10000字近いnoteの更新を可能にさせました。2話でヨルムが語った「階段の1段目になる」という言葉。シーズン1はまさにその1段目、そしてシーズン2としての、勇気のある2段目をありがとうございました。3段目、4段目とみんなが歩んでいけるように、何ができるか、私も考えてみるね。
ではまた、お会いしましょう。
また書ける日を祈ってます!