マガジンのカバー画像

書きものの部屋

25
感じたこと考えたこと、わたしが書いた記事をまとめています。読んでくださったなら、うれしいです。
運営しているクリエイター

記事一覧

予定外の贈りもの ー 『スロウトレイン』

TBSの新春ドラマ、『スロウトレイン』を観た。 ◇ 看病の時間 元旦の朝、夫がインフルエンザ…

さち
1か月前
156

村上春樹さんの名誉博士学位贈呈式が素晴らしかった話

先日、村上春樹さんの早稲田大学名誉博士学位贈呈式とその祝賀記念イベントに参加させていただ…

さち
1か月前
132

クリスマスに読みたい本10選

毎年クリスマスの季節がめぐってくるたびに、決まって読みたくなる本があります。 その中から1…

さち
1か月前
90

なかなか暮れない夏の夕暮れ ― 夏に会いたくなる人々

江國さんの描く夏が好きです。 夏を描くとき、暑さではなく、暑さの中でしか感じられない涼し…

さち
5か月前
101

noteの路地裏で

しばらくご無沙汰していたnoteの街。 戻って早々、コニシ木の子さんの「なんのはなしですか」…

さち
9か月前
263

『両手にトカレフ』ー 子どもであるという牢獄

ブレイディみかこさんの『両手にトカレフ』は、子どもの貧困をテーマにした小説だ。 ティーン…

さち
1年前
241

夜を歩く

あれは沖縄のどの島だったろう。 本島からずいぶん離れた、小さな島だった。 一日思うさま泳いだあと、宿でシャワーを浴びて着替え、明るい夕方の空の下、バスに乗って夕食を食べに出かけた。 * * * * 沖縄のごはんと音楽とおしゃべりをたっぷり堪能してお店を出る。 バスの時刻表を見ると、次のバスまでまだ少し時間があった。 すでに陽は落ち、昼間の強烈な熱気は涼やかな夜風に変わっている。 歩くのも気持ちがいいかもしれないね、お散歩がてら次のバス停までぶらぶら行ってみようか。一

言葉のひとひら『あなたのための短歌集』

少し疲れたとき、わたしには詩や短歌が効く。 心も体もいっぱいで、もうこれ以上何も入らない…

さち
1年前
269

2000円分のアイスクリーム

「よかったら家族で食べて」とサーティワンアイスクリームのギフト券をいただいたので、2000円…

さち
1年前
211

【おはDAOコミュニティ】じゃがさんインタビュー#1「おはDAOって、なんですか?」

おはDAOコミュニティの皆さま、 おはDAO~ ♪ OH…COMM(オーエイチコム)の 事務サポート的…

さち
1年前
68

「本を読まない人生を生きるつもりはない」ー素敵な選書サービス見つけました

先日noteで、こんな記事を見つけました。 へえ、わたしだけの3冊を選んでくれる、選書サービ…

さち
1年前
235

わたしたちは、似ている。

 仕事を辞めたとき、同期の子が「お餞別に」と言って「T (彼女のイニシャル)文庫」と書かれ…

さち
1年前
369

【読書】『星の王子さま』が光を放つわけ

『星の王子さま』。 数えきれないほどの人がこの本について語ってきたけれど、決して語り尽く…

さち
1年前
90

センス・オブ・ワンダーを育む

早朝の公園。 誰もいない新鮮な空気の中を、 まだ小さかった娘と、よく一緒に歩いた。 草の上には無数の朝つゆがきらきらと光り、まるで宝石が散りばめられた絨毯の上を歩いているようだった。 娘は一歩ごとに立ち止まり、 そんな朝つゆを飽きることなく眺めた。 * * * *  自然の美しさに目を見はるときに感じる、幸福な驚き。  東京で暮らしていても、日常の中にこういう瞬間はたくさんある。  そんなときに決まって思い出すのが、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』だ