『あかちゃんがわらうから』おーなり由子
赤ちゃんをありのまま写真に写しとることは、本当にむずかしい。
こぼれ落ちてしまうのです、あの独特の輝きが。
赤ちゃんを目の前にしたときに見たあふれるような輝きは、平面に写しとられたとたん、艶やかさを失う。
あれは、なんでなんだろう。
この絵本では、赤ちゃんはきわめてシンプルな線で描かれます。
にもかかわらず、写真よりもずっとリアルで、おもわずじぃっと見入ってしまう。
そうそう、これこれ、このおてて。
まあるいおしりに、このあんよ。
だっこされているときの、このかんじ。