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小豆島の思い出がサルでもオリーブでもそうめんでも瞳でもなかったという話

年に2回
夏と冬のロングバケーションは
夫婦でのドライブ旅が恒例となり

2024年の夏は
なんとなく小豆島に行くことになった
出発の前日に決まった

旅先はいつもギリギリまで決めない
出発時間も到着時間もなんも決めない

目的地はさることながら、タイムスケジュールなんてものはいっさいない。ゼロ。
分刻みのスケジュール立てて旅をする人達だったらきっと発狂されるんちゃうかと思う。そんな旅の仕方。

今年は訳あって旅の期間は1泊2日

にも関わらずやっぱり時間配分は考えない強者揃い。揃うといってもたったの2人やけど。

私達夫婦は小豆島には実は過去に一度行っている。といってもそれは25年くらい前の話。もしかしたらさらにもうちょっと前かもしれん。

猿山のサルと、24の瞳とそうめん食べたことしか覚えてない。

思い出がそれっぽっちなんて、、
でもまあ昔すぎるから仕方ないね

ってことなのか、そもそもの記憶力の問題なのかはわからんのでもう考えるのやめて、記憶と同じ曖昧なままにしておくことにする。


うだうだ書いてるからいっこも旅が進まへん、、、



小豆島へは岡山からフェリーに乗った。

ここは岡山、、、
B'zファンが故に稲葉さんの故郷、津山に想いを馳せながら船に乗り込む。
稲葉さんの実家のイナバ化粧品店をGoogleストリートビューで眺めながら甲板へと向かう、、、。

(思いの馳せ方が生き霊飛ばす人のそれ)

デッキの先端で生き霊を飛ばす



なんでかわからんけど
初日は移動とホテルのチェックインで終わった。

ノンスケジュールが原因やということにはホテルでの就寝前くらいに日記書きながら気づいた。

気づけてよかった

なので思い出作りは当然のことながら2日目からになる。


オリーブ公園もビーチもそうめんもいろいろあったけど、今回の旅で特に特に思い出に残ったのが2日目の朝にモーニングのために訪れた喫茶店。

私達夫婦は旅先では毎回朝は喫茶店に行く。
喫茶店でモーニングって決めている。(カフェではなく)

午前9時

今回も旦那さんがGoogleマップで探してくれた喫茶店へと向かった。

小豆島は牛の形してるって
旦那さん知らんかったみたいで
うそやん⁈知らんかったん?マジで⁈
って必要以上にマウントとった


海岸沿いにぽちんとある喫茶店。
入り口はドアがあるだけで店内がまったくわからないタイプのお店。
だ、大丈夫やろか、、って思ったもののドアを開けて店内に足を一歩踏み入れた瞬間そんな思いはかき消えた。

決して広くはないけど自然光いっぱいの明るい店内。木の作りのぬくもり感。突き当たりは全面ガラス張りで海が一望できる。

すぐ目の前に波打ち際がある

そんな喫茶店。
他にお客さんはいなかったので、その突き当たりのガラス窓の席を陣取った。


いらっしゃい


って笑顔で迎えてくれたのは
まあまあご高齢のママさんだった

昨年訪れた飛騨高山の喫茶店のママさんも割と年配の方だったが、ここのお店のママさんはさらにご高齢だった。

にも関わらず、店内の雰囲気に感じるのは居心地の良い"オサレ"感

"オシャレ"ではなくあくまでも"オサレ"


何がそんなに居心地の良さを感じさせるのか、モーニングを待ってる間に店内をよくよく見回して考えた

日当たりや木のぬくもりはもちろんなのだがそれを省けば

置き物、雑貨小物、布小物…etc
こういったものにあるのかもしれないと考える。
これらすべてのアイテムが私に"オサレ感"を与えるのかもしれない。
年齢的にももちろん若者の趣味ではない。
だけどなんというか
センスがいいってすごい思った。

新しくはないけど古臭いわけでは決してない

古臭さとくっそセンス悪いザ・大阪のオカンの趣味(つまりうちの実家)ではまったくない。

レトロ、、、

そう、レトロっていう言葉がぴったりなんかもしれんと思う
木の椅子に敷いてあるパッチワークの敷物もフクロウの置物も全然古臭くないしダサくもない。「レトロ」っていう可愛さがそこにある。

ガラス越しにすぐそばのキラキラ光る海面を眺めながらそんなことをずっと考えてた

モーニングが運ばれるのを待つ間も楽しいステキ空間だった

海面ギリギリをカモメがビャーーーーーっと飛ぶとか自分達の住む枚方(大阪)では見られへん光景。枚方ではハトがギリやわ (-_-)


そうこうしてたらモーニングが運ばれてきた
パン+たまご+サラダ、そしてコーヒーの豪華な朝ごはん

食べる前に撮ってね(-_-)


最高のロケーションで
ゆっくり噛んで
ゆっくり味わって
食べた


味わいながら
こんな場所での仕事、そして暮らしに憧れた

日の光がたっぷり降り注ぐ中で海を眺めながら仕事と暮らしが一緒ってなんて素晴らしいんやろう、、、、。
ここではきっと時間もゆっくり流れるに違いない。お客のいない時間には、ガラス張りのこの場所のこのイスに座って、ママさんはきっと本を読むのだろう。

ここのママさんは池波正太郎がお好きなようで

本棚にはたくさんこの作家の文庫本が詰まっていた


めまいがした


うらやましすぎて、、、


いつか私もこんな場所で
こんな暮らしの中
こんな時間を過ごしたい

そう切に願う


オリーブもそうめんも霞んだほどまばゆかった
この夏の小豆島の旅で出会った喫茶店の話





他にも行ったよ?
行ったさもちろん

エンジェルロードとかさ


オリーブ公園とかさ



でもとにかく

焼けちぎれるほどに


とにかく暑くて
いや熱くて


朦朧として



やっぱり記憶が曖昧になってしまったわけ




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