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オフィスでの一コマ、おじいちゃんと私
職場の愚痴をnoteの記事でそしてコメントでポロポロとこぼしています。
が、ちょっと今日あったことをまた聞いてもらってみようかなと思います。
私の職場はバンクーバーの大学。その中で教壇に立たれている教授、教員のリソースセンターです。なので私にとってのお客さまは学生ではなく経験豊かな先生方。
大学といってもかしこまった感じはなく、コミュニティーカレッジから大学に成長した過程もあり、気取りのない穏やかな風潮。
居心地はとてもいいです。
私たちのセンターは先生方対象のワークショップを数々開催し必要があればニーズに応えて特注のクラスも提供しています。
なので私の同僚は、先生方の先生。みんなそれぞれ博士号を取得している立派な方達です。
が、すでに引退したけど時間があるので、とパートできていたり、まもなく引退でーす、よろしく!みたいな年配の同僚もいます。
この方達、偉業を成し遂げているとはいえ、一緒に仕事をすると驚かされることばかり。驚くとは優しい言い方です。この場所呆れるに近いです。
数名いつも私を悩ますのですが、今日のスターは再びBおじいちゃん。もうこの方私の中で殿堂入りです。
彼はこの新しい部署では大分古株なのですが、新人のように働きます。
しかも遅く来て早く帰ります。毎日。
誰も聞いてないのに、いやーどうしたんだろう今日混んでたよねー。とぶつぶつ言いながら入室。40分遅刻。
今日はもうそろそろ上がりまーす。みんなも早めにね、とできる社長ふうに偉そうに退出。
最近始めたキックボクシングのレッスンに1分も遅れることは許されないようで、7時にのレッスンに合わせ,3時半退室。ありえなーい!!
メイメイ、これどうやってログインするんだっけ?印刷またできないんだけど、ITに連絡しても来てくれないんだよね!
そりゃそうです。ITも暇じゃあないんだから。
もう3年働いているでしょ!覚えましょうね。と心の中で言いながら、ログインのお手伝いします。
毎度ログインの仕方をポストイットに書いてスクリーンに貼ります。でもどういうわけかすぐ失くします。涙
印刷できないのはプリンターを選択してくださいって言うポップアップウィンドウに答えてないからですよ、何度も言ってますよね、と思いながら印刷のお手伝いをします。
彼の得意技。ITを悪者にする。いつもです。なのでITはおじいちゃんのメールをスルーしています。それ正解!
そんなコンピュータ苦手な(でも自称コンピュータ博士)Bおじいちゃん。今日はMおばあちゃんを後ろにちょっと怒った顔で私のデスクへ向かって来ます。
メイメイ、ちゃんとM先生に会議のスケジュール送っといてって言ったよね。届いてないってよ。←いつも怒られてるので、躍起になってます。
まるで私にいじわるされたMさんを庇うような立ち回り振り。Mr モノポリー並みに小さい体を精一杯伸ばして威嚇します。
おいおい、それはないでしょう!
M先生はパートタイマーで3回の会議に全出席できないから、代わりにLさんに出てもらうことにしたって、あなた昨日私に言ったでしょう?
できるだけ冷静に言葉を選んでゆっくりと言いましたが私の怒りはしっかり伝わったよう。少し震えていたので。プルプル。
この会議2週間前から私が準備していたのに最後の最後におじいちゃんのチェックミスで変更。何度も確認お願いしましたよね?
それだって「いやー、何でM先生にしちゃったんだろー?」ととぼけるおじいちゃんに、志村けんのダメだこりゃとと心の中でずっこけた私。
なのにそれはないですよ、本当に。
斜め上を見て、壊れたゼンマイのおもちゃみたいにしばらく停止、ちょっと動いてまた停止。
壊れたな。
と思ったら、
ああーー、そうだった。
と大きくリアクションして、そうだったそうだったうんうんと言わんばかりに首を縦に振り、困惑顔でたっているM先生に、サクッと今の話は無かったことに、とか言ってます、この人。
え?
Bおじいちゃん、くるっと回れ右をして颯爽と小走りして消えていきました。
置いてけぼりの私とM先生。
立ち尽くすM先生も
結局私は関係ないのよね?
と言いながら自分のデスクへ戻っていきました。大きなはてなマークを頭に乗せて。
大したことじゃあないです。
ダメじゃないですかあ、もうしっかりしてくださいよーと、肩でも叩いておしまいな話です。
が、もうこれでおしまい。しゅーりょー!!
お口にチャック、みたいな空気を必死で放出しているB
おじいちゃんを、遠くから見つめるしかない私。不完全燃焼です。
毎度ですが、なぜか大きな疲労感の波が私を襲い、なかなか仕事に戻る気になれなかったりします。
私もいつかみんなに迷惑をかける時が来るのでしょう。でもその時はごめんなさいがちゃんと言えるかわいいおばあちゃんになりたいです。