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2019/09/19 (回想録 Vol.11: 台湾[2])

台湾南西部、台北から飛行機でちょうど1時間、北回帰線にほど近いところに澎湖諸島という島嶼がある。

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国内線のターミナルである松山空港までの沿線は雑然とした街が続いていて、台湾の都市らしい生活と文明が混然一体とした一つの塊のような空間である。

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飛行機はプロペラ機。思っていたよりも静かで、いいフライト。機内にモニターは無いので、緊急脱出装置や救命胴衣のアナウンスは機内音声とキャビンアテンダントの実演で行われる。案外、なかなか見られない光景だろう。

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空港につくと手配しておいた宿の車の運転手と待ち合わせ。彼は英語が喋れないそうなので、空港の英語専用カウンター付近で待ち合わせて通訳をしてもらう。言葉は通じないが、気さくなおじさんだった。
澎湖島はそんなに大きくはない島だが、中心地馬公は開けており、生活には困らない。特に港には大きなビルがあり、島にいることを忘れてしまう。しかし路線バスで市街地を抜けると、草原と小さな町が点在するだけの開けた世界が広がる。

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集落を経由するごとにこのような門があり、本土の文化との違いも感じる。バス停を通過するごとに、中国語のアナウンスに慣れてきて、だんだん聞き取れるようになってくるのが嬉しい。

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バスに揺られて30分。近接する島を二つ跨いで、諸島の北のはずれに、二崁古厝という古い住居がそのまま保存されている地区がある。家屋は珊瑚でできており、かなり異文化な街並みである。

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窓のデザインや屋根と壁の色合い、全てが美しい。

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澎湖名物はサボテンや海産物、豆花である。集落の古民家のいくつかはお店になっており、食事もできる。豆花は豆腐の上に様々な種類の豆と蜜をかけて食べるデザート。中国からとみられる観光客数人で盛り上がっていた。

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澎湖島はまたの名を「風の島」という。その名にたがわず風が強い。港ではすべて飛ばされるのではないかというくらいに風が強かった。

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澎湖島は玄武岩質の島で、所々で柱状節理が見られる。島の西端にはさらに立派なものがあるらしいのだが、バスが無さ過ぎたのでやめた。
もう一つ、澎湖諸島らしいのは雀がいっぱいいることだ。

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びっくりするくらいたくさんいる。

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澎湖諸島の他の観光名所として、保安宮と呼ばれる祠がある。ガジュマルの木ですべてが覆われており、神秘的である。ここは最も大きな保安宮であるが、他にも似たような保安宮が島に点在している。

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天井には立派な彫刻と装飾が施されており、またもや離島にいることを忘れさせられる素晴らしさである。それにしてもすごい。

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ほどなくして馬公へ戻る。馬公の西には古い城壁が遺されており、その一部はいまも軍事基地の外壁に用いられている様子だ。近代の街をリノベーションした施設も建設中で、観光化を今後進めていく様子。

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ぐでたまらしき奴もいた。

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しかし本当に風光明媚でいい場所である。ぜひ一度行くことをお勧めしたいし、僕もまた行きたい。

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