2018/12/19
古本屋の前に、新しいプランターが並べられていた。女性が膝を曲げずにかがんで本の入った箱を物色していた。
丁字路のほうへタクシーが左折をしようとし、ちょうどやってきた自転車と鉢合わせた。双方が一瞬ためらって、それぞれがうまく譲り合ってやりすごした。
タクシーの曲がった先には、昨日積んであった瓦礫を軽トラックが積んでいるところだった。タクシーはそれを追い越し、少し先の邸宅の前で止まった。
タクシーの呼び人を待っているのか、動く気配はなかったが、その先の曲がり角から車が曲がってこようとしていたところだった。道は狭く、すれ違えるだけの幅はなかったので、あちらの車が立ち往生していた。
坂を下るその側壁は白い苔がむしていて古びて見えた。一部は本当に古びてアスファルトが剥がれ落ちてもいた。
この間みつけた自動販売機の裏側には、また別の自動販売機があることを発見してしまい、不毛だと思った。