シェア
たぬきの日記
2020年4月7日 00:40
春の雪がしんしんと降っていた日があった。卒業式も終わって数日が経った研究室にやり残した仕事を終えに還った。街には外出自粛のお触れがくだり、大学の門の多くは半分閉ざされてただ雪を積もらせていたが、守衛の男性だけがいつもと違う雪の世界を総べていた。