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神様ってどんな人?――小礼拝堂にて(エピローグです)


 大事なテーマは3つくらい記事を書くと納得するらしい私。
 これまで、あまりじっくり考えたことがなかったので、結論というわけでもなかったのだろうけど。
 この詩を締めくくりに置いてから、空っぽになって、また別のことを考えようと思います。



もし神がいるのなら
それは宇宙の摂理や
物理法則のようなものだと思う

物の重さが急に変わったり
現在よりあとに過去が差し込まれたりしたら
たいへんだから


でも
それはちょっと寂しくて

人格をもった神を想像してみる
父のような
限りない愛で人類を包み込む
全知全能の神

私も
"神様の陽だまり"に
入れたら
どんなに心が安らぐだろう


けれど
そんな神様を思うと
無性に腹が立ってくる

この世の不幸が
なくならないのを
なにもかも神様のせいに
しようとは思わない

けれど
全知全能だというのなら
最低でも
家庭という密室で
虐待死に追い込まれる幼子を
全員助け出してから
私の前に現れなさい、と



無限大を
想像しきれないように
有限な私には
無限の神の姿は
想像すらできない


でも、思うのです


もし神様がいるのなら
なんの力も持たない存在のはずだと
ただ、深い悲しみのような愛で
人々を見守り
いつか諍いや争いが
なくなる日を夢見て

わずかな違いに目を奪われて
優劣を競ったり
輪の中から誰かを追い出そうとしたり
そんなことをしている私たちを
哀しく見つめている

そしてなにひとつできない
無力さを噛みしめながら
涙のしずくが
大洋になるほどに
深い愛だけを抱いて...

それならば
私も
その神の前に進み出て
頭を垂れて祈ることができるだろう

陽だまりではなく
やわらかな
ベルベットに
くるまれるようにして
目を閉じ
耳を塞いで
永遠の安息の中に憩うように


🌿    🌿    🌿

でもそれは
十字架にかけられたときの
イエス様の想い
そのものなんだよね


だからやっぱり
イエス様はよいけれど
神様のことは
よくわからない私です

🌿    🌿    🌿

 ふと思い浮かんだ enya の "Evening Falls" 。enyaはそれほどよく聞くわけでもないのですが、この曲は不思議なほど沁みわたってくる曲です。

 キリスト教のことでなくても、自分を音楽で喩えるのであれば、この曲にしたいです。おこがましいんだけど(^^ゞ💕


※写真はJulie Bouchard さん@pixabay

#問い
#聖書
#神
#詩
#小礼拝堂にて

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星の汀 / ほしのみぎわ
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