【映画感想】『MEG ザ・モンスター』ジェイソン・ステイサムがサメを追いかけまわす映画。
サメ映画が好きだ。
でかいサメが見たい。常識、物理法則すら無視して暴れまわるサメが見たい。巨大竜巻と共にサメが降り注いでもいいし、亡霊となったサメが街のあらゆる場所で人を襲ってもいい。サメ映画は自由だ。
今回、全くの事前情報ゼロで本作品を観た。いや、サメ映画であることは知ってた。
今作は簡単にいえば、マナリア海港をこえる深海が発見、そこには古代の巨大ザメ、メガロドンがいたという話。こう聞くと、一見サメ映画にしてはパンチが弱い。普通過ぎる。
主役がジェイソン・ステイサムであることを除けば。
この時点でハッピーエンド確定。少なくとも、主役は死なない。
本作、主役がジェイソン・ステイサムなので、当然脳筋プレイが多い。
例えば、
①船に積んだ武器の射③程は30mしかない
②船をサメに寄せると危険
③ジェイソン・ステイサムが武器担いで泳いで近づく
など。
ちなみに、この後当然のようにピンチになる。
本作はサメ映画ではあるけれど、怪物が暴れまわるのを楽しむというよりは、ジェイソン・ステイサムが怪物相手に無茶するのを楽しむ映画だと思う。
あと、本作の良いところとして、冗長な仲違いや、無能すぎる味方など、観ていてストレスになる要素が少ない。消極的な感想のようだけど、これはすごく重要なことだと思う。
主人公は結構重めの過去を抱えていて、それによってチームのひとりと険悪なのだけど、わりと物語序盤で和解する。こういう葛藤が好きという人も中にはいると思うけど、自分は少なくともサメ映画においては不要だと思う。
欲を言えば、サメはもっと理不尽でよかったし、ステイサムはもっと脳筋でもよかった。なんなら素手でサメを殴ってもよかった。
ただ、このあたりは完全に自分の趣味なので、豪華キャストを揃えて大々的に放映するには今くらいのふざけ具合がちょうどよいのかもしれない。
最後に、本作のヒロインは李 冰冰(リー・ビンビン)という方なのだけど、自分は恥ずかしながら存じ上げていなかった。調べてみて年齢に衝撃を受けた。メガロドンよりこっちのほうが衝撃だった。