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名刺代わりの小説10選

はじめに

・小説10選ですが詩集も入っています
・読書歴丸3年です

もともと読書が苦手だった私が読書を始めて出会った本の中から10冊選んで、#名刺代わりの小説10選をやってみました!

読書を始めたきっかけや、紹介した本の詳しい感想は改めて今後投稿していきたいと思っています。
今回は私的オススメポイントを中心に書いてみました。
まだ読んだことのない方に、気になる!読んでみたい!と思っていただけたらとても嬉しく思います。



『モモ』  ミヒャエル・エンデ

個性豊かなキャラクターが出てくる楽しい物語としてお子さんも楽しめる一方、我々大人には時間の使い方について、人との繋がりについて今一度考えさせられる児童文学作品です。
遠い先のことを考えるのではなく、今、目の前に見えていることをひとつ、またひとつと確実に取り組んでいくことの大切さなど、人生の教訓になるような言葉との出会いが『モモ』にはあります。
改めて“今”という時間を大事にしていこうと思いました。
☆お喋りする亀のカシオペイアに癒されます

『はてしない物語』  ミヒャエル・エンデ

本(物語)の中に入るという夢のような設定のファンタジー小説です。
一般的に“愛”とは、長所だけではなく、欠点も受け入れることと言われますが、この物語ではそこからさらに進んで、“その欠点があるゆえに、あなたは尊い存在なんだ”と教えてくれます。
壮大なファンタジーが好きな人はもちろん、自分に自信が持てない人、認められたい、誰かに愛されたいと願う人にも強くオススメしたいです。
☆ アニメで見たいなぁと何度も思いながら読みました

『ハリー・ポッター 』シリーズ J.K.ローリング

特に『賢者の石』、『アズガバンの囚人』、『炎のゴブレット』がお気に入りです。
昔から大のハリポタファンですが、正確には大の映画ハリポタファンでした。
原作を読んでよかったと思える理由の一つが、ハリー達のホグワーツでの生活をもっと知ることができたことです。
休み時間の過ごし方や、各科目の授業風景、それから『不死鳥の騎士団』では“ふくろう試験”の様子も読むことができます。
映画ハリポタファンの方には、ぜひとも原作も読んで欲しいです!!
あなたの知らないハリー達の物語がまだまだたくさん小説の中で待っていますよ!
☆ヘドウィグがとにかくかわいい♡

『木曜日にはココアを』  青山美智子

12色の連作短編集からなる作品です。
青山さんといえば“ご縁”の物語。
どの色の物語も、人と人との繋がりを感じられ、心がじんわり温かくなります。
12番目の白の物語は、なんて素敵なラブレターなんだろうと胸がときめきました。
☆続編は『月曜日の抹茶カフェ』です

『お探し物は図書室まで』  青山美智子

司書の小町さんに薦められた本をきっかけに、各章の主人公たちが自分の人生に向き合い、一歩踏み出していく作品です。
“今できることをやってみよう”と背中を押してくれるメッセージがたくさん込められています。
胸に留めておきたい言葉ばかりで、付箋をペタペタ貼りながら読みました。
☆私が小町さんに出会ったら、なんて形容するだろう(´-`).。oO

『掌に眠る舞台』  小川洋子

舞台をテーマにした短編集。
奇妙でもあり不気味でもあり、けれども触れることすら憚られるような美しさも共存しています。
「静謐」とはこの作品のことを言うのだと思いました。
ざわざわする胸騒ぎが静かに静かに積もっていく、現実と空想の狭間のような物語。
この稀有な読書体験をあなたもぜひ味わってみてください!
☆ 購入のきっかけは、可憐な装丁でした

『透明な夜の香り』  千早茜

この作品で千早茜さんと出会い、そしてファンになりました。
活字から香りが漂ってくる読書時間で、まさに“五感で読む”作品です。
千早茜さんの感性にいつも心が震えています。
個人的には“嫉妬”と“愛着”の違いについて深く考えさせられました。
そしてそれは続編『赤い月の香り』を通して、自分の中で答えが出せたかなと思います。
☆「香り」シリーズ最新作が「小説すばる12月号」より連載開始されます!

『魔女たちは眠りを守る』  村山早紀

魔女が出てきますが、舞台は日本。
日本に住んでいる魔女たちの物語です。
この物語に出てくる魔女たちは、とても人想いで、その姿はまさに「人々の眠りを守る」よう。
魔女や人の温かさに触れ、毎話涙を流しながら読みました。
ファンタジー、優しい物語、心を潤わせたい人にオススメの作品です。
☆村山早紀さんの綴る地の文のきらめきが好きです

『物語の生まれる場所』  大宮エリー

星をテーマにした童話のような詩のような、“小さな物語”が収録されています。
キラキラした言葉の中に、日々を生きるためのヒントが散りばめられています。
「あいさつ」で語られている大宮エリーさんのお人柄が伝わってくるメッセージも素敵です。
難しいと感じていた、詩を楽しむための鍵を見つけられた気がします。
☆星空やプラネタリウムが好きな方にオススメです

『月夜にひろった氷』  銀色夏生

“ポケットの中で星が揺れたので、この恋はあきらめようと思った”
作品紹介にあったこちらのフレーズに一瞬で心を掴まれました。
銀色夏生さんの紡ぐ言葉は、まるでメロディーが聞こえてくるようです。
余白をたっぷりと味わいながら、ロマンチックな詩の世界へ誘われてみてはいかがでしょうか。
☆書き下ろしのエッセイ「人生の山」も収録されています


あ、賢者の石(1-2)を入れるの忘れていました…


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