こんな夜があってもいい
梅雨が明けると、ああいよいよ夏がやってくるんだ、と、夏は好きだけれど、ものすごく汗っかきな私は何とも微妙な気持ちになる。
私の夏服は黒か白のみ。
なぜなら前述の通り稀代の汗っかきなため、このニ色以外の色だと、汗じみが目立ってしまうのだ。世界地図でいうとアフリカ大陸ぐらいの汗じみが背中にじわじわと出来上がっていく。
誰も人の汗じみなんていちいち見ちゃいないよ、と思う反面、自分だったら汗で服がびしょびしょになってる人がいたら見ちゃうなと思う気持ちもある。我ながら面倒くさい。
一昨日、仕事帰りの夫と駅で待ち合わせて居酒屋で呑んだ。
夕方に出かけたのだが、その頃には昼の猛烈な陽射しがだいぶ抑えられていて、スウェットブルーな私は少しほっとした。
小一時間ほどで居酒屋を後にし、アイリッシュパブで大騒ぎする外国人を尻目にドイツビールを流し込んだ。
すっかり夜になり、お酒も入ってすっかりいい気分になった私たちは、散歩がてら歩いて帰ることにした。
途中コンビニで水を買って、家に着くまで二人で生産性のないどうでもいい話をしながら。
普段なら笑いもしないおやじギャグも、酔いと夏の夜の特有の雰囲気と匂いにやられてゲラゲラ笑ってしまった。
そんな時、昔よく聴いてた曲を思い出した。
たまにはこんな夜があってもいいね。