ラテン音楽とは何か? Faniaレコードとセリアクルーズ
1964にジョニーパチェコというラテンパーカッショニストとジェリーマスッチがFaniaレコードというアメリカラテン音楽のレーベルを作った。ジョニーパチェコは当時売れっ子のラテン系のスタジオミュージシャンだったのでいろいろなレコードのクレジットで見かけるだろう。
たぶんだけどブーガルーというラテンとロックを合わせたようなジャンルで一時代を築いた。この曲は有名なので知っている人もいるかもしれない。いないかもしれない。
ジョーキューバの名前は聴いた人もいるかもしれない。いないかもしれない。
この手のブーガルーを挙げだしたら、まあキリがないだろうと思う。あまり日本では紹介されることのないジャンルだけどハービーハンコックとかその辺りのミュージシャンにはかなりの影響を与えたと思う。
当時のFaniaが作った映画。当時のラテンの雰囲気が出ててかっこいい。出だしの廃屋で子供がパーカッションを叩くシーンから有名なコンガのレイバレットに映像が代わるところなんかは嘘くさいけどものすごいい。この映画の内容は全然ない。Faniaレコードのアーティストでファニアオールスターズというバンドを組んでいた。それのPVみたいな感じか。アメリカでラテン音楽の人気があった証拠でもある。
またたくまに大ヒットを重ねて、70年代にはアメリカラテン界の一大レーベルに発展した。というかもうラテン界にはこのレーベルしかない状態になる。落ち目だったTICOというラテン界で一番有名な老舗レーベルを吸収してさらに勢いを増すことになる。
そんでTICOレーベルにはサルサのボス的なティトプエンテ(前に書いた)とかサルサの女王のセリアクルーズがいた。セリアもキューバの社会主義革命でアメリカに亡命したキューバ人。
50年代はSONORA MATANCERAというキューバのバンドのボーカルだったが革命後にアメリカに移って、Faniaレーベルで大活躍してもうアメリカは完全なラテンブームとなったらしい。
この曲はサザンオールスターズのデビュー曲に大きな影響を与えた曲。しかもファニアオールスターズというグループ名で大掛かりなライブツアーをしていたのだった。そんでこれが後期のヒット曲。
そうこうしているうちに90年代になってラテンブームが去ってFaniaレコードもなくなってしまうが、こうしてYOUTUBEのチャンネルがあるところを見るとまだまだ聴かれているのだなと思う。今ではラテン音楽は何となく続いているような感じだけど、ほぼなくなった。
おしマイケル。