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"おもしろいこと"の構築。(美容師/理容師)


お客様の髪を切りながら、
いつものように
近況の話をしていた。

鏡越しにうつる、お客様が言った。

『多分ね、自分も含め、何かおもしろい事したいとか、そういう人って自分で仕事した方がいんですよ』って。


ふむふむ、なぜなのか。


作業的な事務仕事ではない、
考えることの時間について。

自分で仕事をやるというのは

休みと日常に、境界線はなく、日々、知的生産的な考え構築していること。

それを仕事と呼ぶか、
趣味的なものと呼ぶかは別にして、

その時間をつくること。

それがとても大切な時間である。

とお客様は言っていた。

ちなみに、この方は会社経営されていて、
話してる時も,何かをクリエイトする感覚が垣間見れる方である。


なんだか、とても納得した。


効率的に稼ぐことだけを考えるなら、

今、こんな記事を書くことをしてるより、
数字をずっと見つめてればいい。

いや、そうでなければならないのかもしれない。


それでも、こうして僕は

誰に届くか?
役に立つのか?わからないことに

時間を使って

労力をかけて、

こういう記事を書き

外側に発信することしていることをしてる。

これを見ていただければ

僕が効率とは少し違うことを考えているのは、

察していただけると思う。

(僕にとっては、noteは自分自身を俯瞰して見る為のツールでもある)


僕の最近の休みの過ごし方のひとつとして、

音楽を聴きながら、

時間を気にせず、

何時間も

ずっと色々考えて、
考えていることの輪郭を
鮮明にしていくという事をしている。


それ、役に立つか?と言われたら、

9割くらいは、特に仕事には直結しないことなので、今はあまり役には立たない。

無駄か?と言われたら、無駄かもしれない。

何のためかと言われると、とても難しいが、

一つ言えるとしたら、

頭で考えてる事が、

自分で自分に説明が出来るくらいに

わからないと嫌だから、自分と対話している。


そして、

その先に自分が考えてるとこへ

”おもしろいこと”

が、繋がっていくのか?と、

問う時間でもある。

仮説的な創造の構築が大半であるが、

現実に差し迫ったものを
整理していく時間でもある。

俗に言う、"整う"時間なのかもしれない。


独立する事を考えだした頃から、
この時間の重要性を感じるようになっていた。

正直、あまり外からは理解されないが、
自分にとって
とても大切な時間であるのには間違いない。

僕のように、自営業新人が、
この方の言ってる意味を理解出来たと言ったら恐れ多い。

だが、妙に、それわかります。
と思ってしまった瞬間でした。


***

僕は、
昔とある先輩に、言われました。

『あなたは、なんでもいいようにしてて、何でも良くない。柔らかいようにしてて、芯があるよね』
(多分、頑固って意味も込められてたと思う)

人に言われたことって、
的を得ていますよねー。
今でこそ、納得。
(当時は反発心でいっぱいだったが)



守破離みたいなものだったのかもしれない。



小学生の頃、
ジブリの 耳をすませば が好きで、
何度も見ていた時に心に残っていたセリフがある。

「人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。」

「何が起きても、誰のせいにもできないからね。」


このシーンの、
父の空気感と雫の感情的なやり取りがとても印象的で好きだ。

僕は会社員の両親の元で育ったので、小さい頃は自分で仕事をすることなんて、考え方は全くなかった。

それでも、
この作品のノスタルジックさ(エモさ?)
が相まって、ここの場面はとても記憶に残っている。

親になった、今は、
この父の言葉の重みも より感じる。


この作品を見てた頃より、今、
はるかに自由な生き方ができる時代になっている。


”普通” や ”安定” を

トレードオフすることで、

何か、おもしろい事へ繋がる

1歩になるのかもしれない。と

今思う。



僕は、まだそのスタート地点に立ったばかりだ。








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