エニアグラム タイプ5 2つの段階の正反対な記述
『性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム』はエニアグラムのバイブル的な本ですが、この本の章末では、各タイプの各段階の行動と態度を簡単な単語で示しています。見ているといろいろ面白いのですが、タイプ5の段階3に「隠し立てをしない」と書いてあるのに対して、段階5に「隠し立てをする」とありました。エニアグラムは段階によって同じタイプでも性格が全く異なったように見えると言われますが、さすがに9段階ある中の二つ違うだけで正反対の表現になっているのは興味深いと思い英語版をあたって調べてみました。(テンプレ気味)
段階3の「隠し立てをしない」は「communicative」、段階5の「隠し立てをする」は「secretive」と原著にありました。「communicative」の意味を調べてみると、 話し好きな、おしゃべりのという意味だそうです。対して「secretive」は〔自分の考え・行動・気持ちなどを〕隠したがると言う意味があるそうです。
おそらく段階3の「隠し立てをしない」は段階5の「隠し立てをする」に対応させた意訳気味の訳になっているものではないかと思います。「communicative」を「secretive」に対応させるような訳を、僭越ながら考えるとすれば、「オープンマインドな」とか、「考えが開かれている」とかいう訳でいかがでしょうか。