【使える! 伝わる! 英語でひと言! Vol. 4】
英語で伝えるのが難しいとか、苦手だからと敬遠している方がいたら、まずはそんな「思い込み」を解き放って頂きたい。意外と知っている単語だけでシンプルに伝えることができるものです。知らないのは「使い方」。仕事のなかで、プライベートで、さっと使えて伝わるひと言を紹介します。
★今日のひと言★
"Thank you in advance for your time and cooperation."
お手数おかけしますが、宜しくお願い致します。
前回はメールの書き出しについて紹介しましたが、今回はメールの締めです。日本語なら決まって「宜しくお願いします」が最後に来ますが、それにばっちり当ではまる英語はありません。でもよく考えてみると、メールの最後のこの言葉、相手の労に対して感謝していますね?お願い事のために割く先方のtime「時間」や cooperation「協カ」に、 in advance「前もって」感謝しておくことが、日本語のメールで言う「宜しくお願いします」になります。
《感謝の意で始め、感謝の意で終わる》
メールの書き出しに使う「お世話になっております」も、締めに使う「宣しくお願いします」も、つまりは感謝の言葉です。英語に訳せばそれは全て Thank you 〜. 感謝の意で始め、感謝の意で終わると思っておいてOKです。
依頼事項があった場合、 Please 〜 だけでは命令調で終わってしまいますが、最後に Thank you for〜 で労をねぎらっておけば、相手も気持ちがいいですよね。
(1) 提案をしたので、ぜひ検討して欲しい。
Thank you very much for your consideration.
どうぞご考慮のほど宜しくお願いします。
(2) 不手際があったけれども、これからはもっと改善していくので
Thank you very much for your understanding and continuous support.
こ理解と引き続きご支援頂けますよう、どうぞ宜しくお願い致します。
《感謝の言葉いろいろ》
短いメールの始めも終わりも Thank you for~では、なんだか単調になってしまいますね。そんな時は、appreciate「感謝する」を使ってみましょう。よりビジネス的で、スマートな印象を与えます。自分ひとりの話なら
I appreciate~、複数名かかわっているなら We appreciate~です。
(3) (2)と同じ
We very much appreciate your understanding and continuous support.
こ理解と引き続きご支援頂けますよう、どうぞ宜しくお願い数します。
感謝を表しつつもやはりお願い事なので、押し付けがましくならないよう注意が必要です。前にもお話したように英語の敬語は助動詞の使い方次第です。それ以外にも、I とかWeとか、自分を前面に出すより、対象物を主語に持ってきて受身の文にする方法も、ヘりくだって控えめな表現になります。以下は、少し注意の必要な「宜しくお願いします」です。
(4) 早々に返信を頂きたい
Your prompt reply will be appreciated.
迅速にご返信頂けます様、宜しくお願い致します。
(5) 調査の結果、不具合原因は相手側の取り扱い不備にあったので
Your understanding and careful handling would be very much appreciated.
こ理解および慎重な取り扱いを、宜しくお願い申し上げます。
助動詞がないと、あまりにもストレート過ぎて敬語になりません。willとwoudの違いについては以前少しお話しましたが、willの方がより押しが強め、 wouldの方がより控えめな印象になります。ということで丁寧の度合いとしては、
is/do→ will be/ will do→ would be/ would do となります。
《Best Regards,》
メールの最後、送信者の名前の上部に付いているのを見たことがあると思います。これはせいぜい「以上、宜しくお願いします」と訳すしかないでしょうか。宛名にDearを使えば最後は Sincerely, が来ますが、ビジネスメールでは Best Regards, や Kind Regards, あるいは Regards, がよく使われます。かなり省略してBRとか Best,というのもたまに見かけます。大文字で始め、コンマ(,)をつけて下さい。軽く Thanks. とか、相手の心身を気遣って Take care.「お大事に・お気をつけて」ということもあるかもしれません。英語のメールや手紙の最後では、自分の名前の前に何かをつけることが一般的です。ビジネスとは外れますが、親しい友違や家族ならLove. なんてのも普通に使いますが、「大切に思ってますよ」くらいの意味ですから、そこは誤解のないように。
by あきりんご🍎