見出し画像

【使える!伝わる!英語でひと言!Vol. 7】

英語で伝えるのが難しいとか、苦手だからと敬遠している方がいたら、まずはそんな「思い込み」を解き放って頂きたい。意外と知っている単語だけでシンプルに伝えることができるものです。知らないのは「使い方」。仕事のなかで、プライベートで、さっと使えて伝わるひと言を紹介します。

★今日のひと言★

That sign says “Safety First”.
あの表示には『安全第一』と書いてあります。


直訳すると、「あの表示は『安全第一』と言っている。」になりますね。表示がしゃべるわけではありませんが、主語であるsign「表示」が人々に「安全第一」を呼びかけるため、say「言う」という行動をとっています。物が主語であるのに動詞をつけるのは、非常に日本語とかけ離れた感覚です。しかし代表的な英語の動詞を知っていると、かなり多くのことが主語+動詞+目的語でシンプルに、より英語らしく伝えることができます。

《 物 を主語にする: 主語+動詞+目的語》
そもそも何が主語で、それがどうする(動詞)のか。以下、物が主語になる文をいくつか紹介します。

(1)この機械(主語)+音がする(動詞)+変(目的語
This machine sounds strange.
この機械は変な音がします。


(2)この画面(主語)+映す(動詞)+何もない(目的語
This screen shows nothing.
この画面には何も映っていない。


(3)それ(主語)+聞こえる(動詞)+良い案(目的語)
That sounds a good idea!
それは良い案ですね!


(4)お弁当(主語)+見える(動詞)+おいしく(目的語
Your lunch looks delicious!
お弁当おいしそうですね!


《日本語は「主語+述語」、英語は「主語+動詞」》
二つの言語の大きな違いは、「何・誰(主語)は何・どう(述語)」という日本語の構造に対して、英語では「何・誰(主語)は何する・どうする(動詞)」という動詞を中心とした構成になります。そのためあまり気にしてなかった「何する・どうする」の部分を、英語では先ず考えなければなりません。ほとんどがA=B「AはBです」の日本語に慣れていると、英語で話す時におかしなところで be動詞 (is, am, are / was, were)を使ってしまいます。これが日本人の英語によくある間違いです。以下、日本語では「~です」でも英語では動詞が大切な例です。

(5)好きな飲み物を聞いています
日) (飲み物は)何が好きですか?
  (私は)ビール(が好き)です。
英) What do you like? 
      I like beer.


日本語で主語の「私は」や、動詞の「好き」という部分は省略しても、「です」が付いていれば丁寧さを欠くことはありませんね。一方、英語で主語の “I”「私は」や、動詞の”like”「好む」を省略すると、beer だけで意図は伝わりますが文にならず、丁寧さが失われます。日本語にとらわれ過ぎて、I am a beer. と言わないで下さいね。

(6)通勤手段を聞いています
日) 通勤は何ですか? 
     (通勤は)車です。
英) How do you get to work? 
     I drive to work.


「通勤=車」と日本語で考えてしまうと、通勤 ってなんて言うんだっけ?「車で行く」だから go to work by car などと考えるかもしれまんが、あまり英語らしい表現ではあリません。動詞を中心とした伝わり易い表現では、
「どうやって職場にたどり着きますか?」
「運転して行きます。」
となります。ネイティブっぽい英語にするには、アクション動詞を使います。

自転車なら、I bike to work.
バスや電車なら、I take a bus / train.
です。乗るという ride は、手段といようよりも「乗る」行為そのものに焦点がおかれた感じになるので、 ride a coaster ジェットコースターに乗る のように使います。

もし動詞に迷ったら use「使う」を用いれば、I use my car.  I use a bus. 
などの交通手段にも対応できます。

ちなみに「通う」という動詞は commute で、
どうやって通動 (通学) していますか?
バスで通勤 (通学) しています。
How do you commute?
I cummute by bus.

と言うこともありますが、少し形式ばった印象になります。

(7)山田さんがいないので、心配しています。
日) 山田さんはどこですか?
     今日は休みです。
英) Where is Yamada-san? 
     He has a day off today.


Where is ~?で聞かれると He is ~ とこたえそうになりますが、山田さんは何をしてるのか、というのが質問の意図です。休みをとっているので、He has ~ と文を続けます。「今日は休み」という日本語につられて、Today is ~とはなりません。 day off「お休み」は山田さんに限ってのものですから。

日本語に比べて英語はどうしても語彙数が多くなります。共通認識があると「誰が」とか、「何をする」の部分をはしょっても通じます。しかし英語は世界各地で異なる文化を持った人が使うコミュニケーション手段。その為、少ない語数ではなかなか通じにくくなっており、「誰が」「何する」は削ることの出来ない文章の要です。慣れない外国語だとどうしても言葉に詰まりがちですが、これを理解してどんどん発するようにすると、「英語脳」に近づいて英会話の上達も早くなるかもしれません。
by あきりんご🍎

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?