【使える!伝わる!英語でひと言!Vol. 9】
英語で伝えるのが難しいとか、苦手だからと敬遠している方がいたら、まずはそんな「思い込み」を解き放って頂きたい。意外と知っている単語だけでシンプルに伝えることができるものです。知らないのは「使い方」。仕事のなかで、プライベートで、さっと使えて伝わるひと言を紹介します。
★今日のひと言★
I’d like to make an appointment with
Mr. Suzuki on Monday.
月曜日に鈴木さんと面会のお約束をしたいのですが。
今回はよく使う動詞の一つでもある make についてお話しします。
この動詞、「make=作る」と覚えていると訳しきれません。実は「する」と訳すことが多いのです。makeは「何も無い状態から何かを作り出す、別の状態に変える」と捉えると、意味を理解しやすくなります。
今日のひと言は、電話などで面会の「予約の無い状態」から「予約の有る状態」を作り出そうとしています。
また、訪問した際には受付などで、I have an appointment with Mr. Suzuki.「鈴木さんとお約束があるのですが。」
と、haveを使って「予約の有る状態」「所有している状態」を伝えます。
I’d like to ~ は I would like to ~ の省路した形で、「〜したい」です。 I want to ~ よりも丁寧で、ビジネスライクな言い回しです。
《「作る」「する」の make》
基本的に make は何かを「作る」ことに変わりはないのですが、日本語に訳す時には少し工夫が必要です。
(1)ワインは葡萄から、日本酒は何から?
Japanese sake is made from rice.
日本酒は米で出来ています。
(2)機械の調子が変
This machine makes abnormal noise.
この機械は異音がします。
(3)roomは「スペース、場所」という意味もあり、 make roomで「場所を作る」になります
Could you make room for me?
席をつめて頂けますか?
(4)お金儲けの話も
A large profit was made by introducing
the cutting-edge technology.
最先端技術の導入で、莫大な利益が出た。
(5)頑張って何かを成し遂げた人に、または何とか頑張って時間に間に合った人にも
You made it!
よくやったね! (または) 間に合ったね!
(6)決定をするのは簡単ではないし、時間も掛かること
Our president will make a decision
tomorrow.
明日、社長が決定します。
decide「決める」という動詞も使えますが、
make a decision「決定する」というと、それなりの時間も努力も必要なことが伺えます。
(7)準備をしてスピーチに望みました
She made a speech at the ceremony.
彼女は式典でスピーチをした。
ここではhave の過去形 had も使えますが、made にすることでそれ相応の努力を要して準備したことがわかります。
《「させる」の make》
make + 目的語(物・人) + 補語(形容詞・動詞の原型・名詞)で、対象の物または人の状態を別の状態に変えさせる「使役」という使い方があります。
(8)食堂からいい匂い
(make + 目的語 + 形容詞)
This smell makes me hungry.
(この匂いが私を空腹にさせる)
いい匂い。お腹すいちゃう。
(9)システムが止まり、一時はどうなるかと心配したが…
(make + 目的語 + 動詞の原型)
Engineers made the system work.
エンジニアがシステムを動かしてくれた。
(10)ヒーローインタビューでファンに感謝(make + 目的語 + 名詞)
You made me a hero.
(皆さんが私をヒーローにさせた)
皆さんのお陰です。
《いろいろな「つ・く・る」》
お菓子を「つくる」、車を「つくる」、資料を「つくる」、明日を「つくる」など、日本語で「つくる」を書く時、どの漢字にしたらいいのか迷ったりしますよね。英語にもいろいろな「つくる」があります。でも日本語は迷ったらひらがなで書くという選択がありますが、英語はそうもいきません。
「車を造る」なら build や manufacture が使えます。build は「家を建てる」にも使うように「少しずつ組み立てていくイメージがあり、レゴブロックの大作にも使えそうです。
manufacture には工場の大量生産で「製造す
る」という意味があります。製造業者のことを日本語ではメーカーと言いますが、英語ではむしろ manufacturer の方が大手の製造業に近いと言えます。
また「OOさんがプロデュース」というように、何もないところから何かを生み出して商品化することを produce「生産する」といいます。そしてそこから出来上がった物を
product「産物・製品」と呼びます。
テレビ局のプロデューサー producerは、番組を作って商品として出す人なんですね。
それから「資料を作る」といっても既存の資料を用意するだけなら prepare「準備する」で十分ですが、企画などを最初から考えて「創造するなら create になるかもしれまん。
creator「クリエイター・創造者」です。
「お葉子を作る」のも大量生産ではない手作りなら make でOKです。「食事を作る」場合、レンジでチンするだけなら prepareですよね。
そして「明日を創る・未来を創る」は、やっばり createでしょう。
by あきりんご🍎
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