【使える!伝わる!英語でひと言!Vol. 5】
英語で伝えるのが難しいとか、苦手だからと敬遠している方がいたら、まずはそんな「思い込み」を解き放って頂きたい。意外と知っている単語だけでシンプルに伝えることができるものです。知らないのは「使い方」。仕事のなかで、プライベートで、さっと使えて伝わるひと言を紹介します。
★今日のひと言★
We apologize for causing you a trouble.
こ迷惑おかけしたことをお詫び致します。
誰でも謝らなければならない時がありますよね。今回は謝罪の言葉です。上記の表現は、当方の責任で不具合や不都合があった場合などに、相手方やお客様に対して使えます。 a trouble「こ迷感・こ面倒」の他、an inconvenience「こ不便」、 a problem「間題」など同じように使えます。多数の問題が散在していた場合は複数形で troubles, inconveniences, problemsにします。不可算名詞として数えられない場合であれば、a も -s も必要ありません。
こ存知の通りsorryも含め、ちよっとしたニュアンスの違いを知っておくとTPO(Time 時、 Place 場所、 Occasion 場面)に応じた使い方で相手に気持ちが伝わりやすくなります。但し日本語の「すみません」は Excuse meやThank youの意味にもなりますが、Sorry をいくら連発してもThank you. にはなりません。ここでお話するのはあくまで謝罪の言葉。「ごめんなさい」「申し訳ありません」、もしくは「お詫びします」の場合です。
《非は潔く謝る。非でないものは安易にSorry しない。》
少し政治的な話になりますが、よく歴史的事実に対して「謝罪の言葉」が云々ということがニュースで聞かれます。個人と個人であれ国と国であれ、非と認めたことは潔く謝る、そうでないことに対しては安易に謝らないというのは、互いに混乱を招かないためにも重要なルールです。その場を穏便に収めようとして、 I’m sorry.と言ってしまったせいで責任のなすり付け合いになってしまったり、収まるはずのことも収まらなくなってしまったりします。そこはビジネスでも同じ。不具合の責任はどこにあるのか、非常に重要ですよね。以下、 apologize「お詫びする」を使った表現です。
(1)自分たちのシステムトラブルから納品が遅れてしまった
I apologize for the delay of delivery due to our system trouble.
我々のシステムトラブルにより納品が遅れましたことをお詫び致します。
ここで主語がI なのかWeなのか迷うところですが、チームで行うことならweにしておいた方が無難でしょう。
ただ上記のように主語が「私」でも後方で our system「我々のシステム」と書っているので、自ら謝りはするけれども全体のシステムトラブルだと主張できます。
《apologize for (お詫びします)≠
be sorry for (申し訳ありません)》
I'm sorryと apologizeの違いは「カジュアルでも通用する表現」と「形式的な表現」といった感じでしようか。
人とすれ違いざまにぶつかった時、Oh, sorry「あっ、すいません!」くらいで十分ですし、例えばそれで人の物を落としてしまったら、I' m sorry..「ごめんなさい…」で、あまりにひどければもっと気持ちをこめて、I’m SO sorry.「ホントに、申し訳ない・・」となります。
apologizeは「お詫び申し上げます」くらいの格上げ表現なので、口語以上に文書でよく見ることがあります。いずれもの時も、 apologizeまたは be sorryのあとにfor+動同ing/名詞を付け加えることで、何に対して謝罪しているのかがはっきりします。感謝の時の thank you for~と考え方は同じです。
(2)上記「今日のひと言」を sorry forで言い換えると
We are very sorry for causing you a trouble.
ご迷感おかけして、大変申し訳ありません。
(3)お客様へ配送遅延のお詫びなど
We sincerely apologize for the shipment delay.
配送が遅れましたこと、心からお詫び申し上げます。
apologize は名詞でapology となり、「謝罪の意」という意味で見かけることがあります。
(4)(3)よりさらにヘり下った言い回しで、カスタマーサービスからお客様へのお詫びなど
Please accept our sincere apologies for the shipment delay.
配送が遅れましたごと、ご容赦頂けますようお願い申し上げます。
sorryはforの代わりに aboutが後に来ても同じです。またto不定詞の文章にすることもできます。
(5)メールの返信が遅くなってしまった
I'm sorry about the late reply.
返信が遅くなり、申しありません。
(6)ロビーで人をお待たせした時など
I’m sorry to have kept you waiting.
お待たせして申し訳ありません。
謝罪の言葉ではありませんが、Sorryは他に「残念に思う、気の毒に思う」などの意味もあります。以下は知っておくと、場面に遭遇した時に言葉に困りません。
(7)お悔やみの言葉(メールでも口頭でも使えます)
I'm very sorry to hear about your mother. I'd like to offer my deepest sympathy.
お母様のことをお聞きして非常に残念です。心よりお悔やみ申し上げます。
by あきりんご🍎
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