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野見山玲子|ダイバーシティ時代に活躍できる新しい管理職のノウハウ 誰もが活躍できる居場所づくりの手法【文末に動画あり】
医学の分野からビジネスの世界に転身され「日常的にどう生活したら精神的ダメージを減らせるのか」を研究し続ける野見山玲子さんをお迎えしたCONCEPT BASE Shibuya。書籍『女性管理職一年目の教科書』の内容もご紹介してくださいました。(文・片岡峰子/写真・小山龍介/グラフィックレコーディング上園海)
女性管理職1年目の教科書 野見山玲子・斉藤麻子 日本経済新聞出版社 (2019/12/11)
「いっしょに仕事をしているビジネスパーソンが幸せそうに見えない」これが野見山さんのキャリアチェンジのきっかけでした。科学的に解決する方法はないのか、と医学の分野からビジネス界に転身。常にいちばんを目指さなくても、一人ひとりがもっているすばらしい能力を伸ばすための研修を提供する「株式会社テラス」の代表を務めます。ひとの成長を「照らす」というのが社名の由来だとか。
いろんな国の方と働いてきて、お国柄によって働き方はもちろん「当たり前」が違うことを目の当たりにしてきました。他国の方が自分の生活や暮らしを大切にしながら働く姿を見て、なぜ日本にはこの「当たり前」がないのか? に疑問を持つようになります。
日系企業には、外資と比べて、忠誠心が高いひと(長時間労働でき、いつでも仕事を最優先できるひと)が昇進しています。転職しながらキャリアアップしていくケースも少なく、親の介護や子育てなどで、いったんそのレールを外れてしまったひとは元に戻れない仕組みになっている……。
「女性活躍推進」の名のもと、経営層も人事部も管理職も「機会を与えているのでモチベーションアップして活躍して欲しい」と本気で願いつつも、「でも、女性は子どもができるとマインドが変わるからなぁ。すぐやめちゃうし」と思っている現状があるという野見山さん。事実、女性管理職は長続きしないことも多いのだとか。野見山さんは、こういう場面に出くわすたび「当事者の気持ちが置き去りにされている」と感じるそうです。実際に、野見山さんの会社のクライアントも、女性を活かす理想的な組織のイメージがないまま、ポストだけ増やしている状況もあるのだとか。
そして出版されたのが『女性管理職1年目の教科書』。本著では、課題を3つに絞ってノウハウを紹介しています。
野見山さんは、管理職について「問題処理能力が高く、結果を出す力があるハイスキルなひとは、自身がプレイヤーとして働くにはよいが、チームの成果を求められる管理職により重要なのは、問題処理能力(Doing)より、人間力(Being)だ」と考えています。
そして、前述のような、4者(当事者、経営層、人事部、管理職)の間でミスコミュニケーションが起こる原因として野見山さんが指摘するのは、日本語という言語が、「ハイテキスト」(文脈によるところが大きくて、同じ言葉を使ってもその定義がひとによって異なることが多い)であること。また、われわれ日本人の特徴として「言いにくいことを言えない」ひとが多いのも要因のひとつと指摘します。相手に伝わるコミュニケーションの手法も紹介されました。
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