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産後うつは、女性より男性が多い事実

驚いたので記事にしようと思います。
ほんの若干ですが、産後うつは、男性が女性を上回っているとニュースが流れてきました。ほんの若干とはいえ、男性の方が多いという事実も驚きましたが、同じくらいのリスクということで、女性だけの問題ではなさそうです。

ここでは、男性の産後うつにクローズアップして、オイラの場合も振り返ってみようと思います。


男性の産後うつ

 厚生労働省の2016年の国民生活基礎調査を元に、生後1歳未満の子どもがいる夫婦3514世帯を対象に2020年に調査した結果、以下の結果が得られたようです。

「産後1年間でK6により精神的な不調のリスクありと判定された(9点以上)父親は11.0%であり、母親の10.8%とほぼ同水準だった。」

出典:日本の父親における精神的な不調の頻度とそのリスク要因
(国立成育医療研究センター研究所政策科学研究部、竹原健二氏らの研究)

 つまり、精神的不調のリスクは母親と父親で変わりがなく、なんなら男性の方が若干高いという結果になったようです。
 子供を産んでいない父親が産後うつ病になるのが驚きなのですが、その背景は母親とは違うようです。

父親が産後うつになる背景

父親が産後うつになる背景は、支出の増加、長時間労働や睡眠不足が精神的不調のリスクとなっているようです。
 このほか、キチンと父親をやらなきゃとか、きちんと育てなきゃという想いが強すぎる、いわゆる責任感の強さが原因で産後うつにもなるようです。

悩みやモヤモヤの共有

 こうした背景がある中、夫婦間で悩みが共有できていなかったり、父親側が「きちんとやらなきゃいけない」という責任感が強すぎて、周りがさしのべた手に気が付けないこともあるようです。
 普段以上に悩みやモヤモヤを、夫婦間や周りに共有した方が良いかもしれません。

責任感が強いが故に

 また、お子さんが生まれたことにより、イライラが増してしまって子供にきつく当たってしまったり、夫婦ケンカになってしまったりが多くなったそうです。お子さんの教育観の相違も原因なのかもしれません。
 一旦、距離を置いて、一呼吸おいてからでもいいやと開き直ってから、産後うつの症状が軽減したとの話もあります。

キチンと=完璧になってませんか?

 父親になった責任感が強すぎると、自らも苦しめてしまうのかもしれません。最初から完璧な親などいません。子供が成人して初めて一人前の親に慣れるのかもしれません。お子さんと一緒に親として育つくらいでも良いのかもしれませんね。
 それぐらいの「のんびりさ」があっても良いのかなと、長女を成人させた今は思います。

うつライフの場合の産後うつ

 今思い返せば、オイラは「産後うつ」だったのかもしれませんが、その可能性については全く考慮していませんでした。オイラの頭の中に、産後うつは母親がかかるものだ、という決めつけがあったのかもしれません。

まだまだ理解が進んでいなかった

 当時は父親も子育てに参加しようと啓蒙が始まっていましたが、会社の中ではまだまだ理解が得られない時代でした。当然まだ「イクメン」などの言葉も無い時代です。
 「え?奥さんいるのに、なんでお前がやらなきゃならないの?」というセリフが上司から度々聞こえてくる環境です。父親の産休など理解してもらえないですし、子どものために父親が会社を休むなどは、言語道断みたいな雰囲気でした。

子育ての悩みやモヤモヤは相談できなかった

 当然、周りに悩みを共有できる人もいなかったです。オイラは子育てには喜んで参加しているほうでしたが、夜のミルクやおむつ替えは、元嫁が布団をかぶってエスケイプしてしまっていたので、オイラが対応していました。

 別記事にも書きましたが、当時はパワハラまがいのことをされていて、帰宅は連日AM2:00以降でした。子供のお世話をして眠れなかったため、徹夜になってしまって出勤したことも何度もあります。

 長時間労働に加えて、睡眠不足やら、子育ての負担やら、きっと精神力の限界が来ていたのでしょう。確か夫婦ケンカも多かったと思います。うつ病を診断されたのは、その後まもなくのことでした。

核家族化の代償?

 元妻としては、オイラがAM2:00まで仕事で家を空けていた時間は、一人で子育てに向き合わないといけない時間でした。お風呂に入れたり、ミルクを作ったり、それはそれで大変だったと思います。今でいうワンオペでしょうか。寝る時ぐらいはゆっくり寝たかったのでしょう。男性育児推奨論の強烈な信者wwwだったのも、オイラにとっては凄く負担でしたwww
 余談ですが、その当時保育園を見渡すと、オイラほど育児にかかわっているお父さんは居ませんでした。名誉のために言っておきますが、それぐらいやっていましたよ?wwwむしろ当時の要求レベルが高かったと思いますwww

 こういった中で、元妻は外に出かける性格でもなかったので、気晴らしもできず元妻は元妻で苦しんでいたのかもしれません。娘二人はすっかり女性らしく育っているので、今では笑い話ですが、当時は二人とも必死だったんだと思います。

子育てに係る費用や人的負担

 今思うのは、外に出かけるなどの気晴らしも、自ら律してお金を無駄遣いしないように努力した表れだったのかもしれません。ですが、自滅するような方法を選んでしまっていたのも事実かなと思います。工夫があれば、お金を使わずとも楽しめることも、あったかもしれません。

 また、当時は「公園デビュー」なる言葉も流行り始めていました。公園に子供を連れていくと、新顔の親が、公園に常連の親が仲間外れにしたりすることがあり、デビューの仕方で受け入れられるか否かなど、何かと気を使うことが多かったです。親が公園に行くのにプレッシャーがかかるような雰囲気があって、その当時の子育て雑誌は、頻繁に公園デビューの仕方などの特集が組まれていました。

みんながみんな余裕が無かった?

 なかなか子育てしにくい状況ではありましたが、その時その時で工夫して楽しむことや、夫婦間で悩みを共有する、すぐにできなくても完璧にできなくてもいい、という余裕が無かったのかなと思います。
ただ、公園デビューの話なども、各家庭で余裕が無かったり、ストレスが溜まりやすくなっていて、そのようなストレスが、外に向いていたのかもしれません。

どうしたら良かったか?

 夫婦で余裕が作れたりすればいいなと思います。夫婦で会話をもっとして、悩みやもやもやも我慢せず、穏やかに話せたらよいのかなと。多少の子育てのずれは容認して、「いますぐできなくてもいい」というのんびりしたスタイルだったらよかったのかなと思います。
 そういった意味では、旧態依然の親だと難しいですね。親なんだからとか、みんな苦労しているんだからという理由で、昔と同じことを強いるようでは時代遅れも甚だしいですし、工夫も無いのでうまくいかないのかなと思います。
 みんなで子育てする姿勢が必要で、親だからとか、そんなことを厳しく強いるようでは、きっと親も余裕がなくなっておかしくなるに決まっています。

家族だからこそ、指摘したり、何かを強いるのではなく、サポートしあって楽しく過ごしたいですよね。

まとめ

 産後うつは母親だけではなく、父親も同じようにリスクがあるとの統計結果が出ています。責任感が強すぎると、しっかりやらなきゃとか、なんでも完璧主義になってしまって、自ら余裕を無くしがちですが、ただでさえ育児という仕事も増えるので、少しでも余裕を持った生活になるようにした方が良いですね。

 また夫婦間で悩みやモヤモヤを共有し合ったり、例えばお住まいの地域や、産婦人科でやっている新米パパクラスなどで、育児の悩みを共有したり、いろいろと市や国でも施策があれば、どんどん参加するほうがいいでしょう。

 会社の社風にもよりますが、オイラが新米パパの時よりは、育児の理解進んでいると思いますので、参加しやすくなっているとは思います。積極的に参加して、コミュニケーションを取れる状態にしておきましょう。

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