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うつ病などの精神疾患の偏見・差別

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オイラ、夢中になってて、うっかりしてただ(;^_^A

うつ病に限らず、精神疾患(メンタル疾患。以降、精神疾患で統一する)に対して誤解や偏見を持っている人は少なからずいますよね。時には差別のようなことをされたご経験がある人も、いらっしゃるかもしれません。

多くは誤った先入観から誤解した結果ではあるのですが、困ったことに、頑なに信じている人が多いのも事実なんですよね。
オイラも自分が受診するまでは間違った先入観を持っていて、なかなか精神科を受診することに踏み切れなかったんです。

そこで、この記事では「うつ病の誤解」、精神疾患への「スティグマ」と呼ばれる偏見・差別に関してまとめていこうと思います。

スティグマ(偏見・差別)は、スティグマを持っている本人にも向かう可能性があって、精神疾患を正しく理解し、スティグマを無くしていくことが重要じゃないかと思っています。


うつ病への偏見

うつ病は精神疾患の一つですが、「精神疾患」という言葉から抱くイメージは、あまりよくない人も多いかもしれないですね。

「精神」と言う言葉からイメージする場合、メンタルタフネスのような精神的強さなどを表す言葉なら、良いイメージを抱くかもしれないけど、「精神科」、「精神疾患」などの言葉からは、悲しいことに良いイメージを抱く人はいないかもしれないですね。

事件の加害者に精神科の通院歴がある場合、メディアが「精神科の通院歴アリ」などとワザワザ報じているのを、見かけたことも多いかもしれません。
このような報じ方が、精神科全般に対する「ネガティブな印象や発想」に繋がる大きな要因になっていると思うんです。正しい知識を理解する前に、人々がスティグマ(偏見・差別)を持つ一因になっているのは否めないのではないでしょうか?

職場にあるうつ病の偏見

検索したら下記の集計をしている記事がヒットしました。通院中、過去通院、未治療、近親者治療、全く経験なしの5つのパターンで集計、公開していて、こういった統計結果を紹介している、他のブログやサイトは検索できず。。。
2009年ということで10年以上前の記事になるんだけど、2024年現在も似たようなもんじゃないかなとオイラは思っています。

出典 「怠け者」「脱落者」――うつ患者8割「職場に偏見ある」
ITmedia エンタープライズの記事より。

出典 ITmedia エンタープライズ 「怠け者」「脱落者」――うつ患者8割「職場に偏見ある」

うつの通院治療中の8割の人が「職場に偏見がある」と答えた。 うつ病の経験がない人の5割が「うつ病の人とは一緒に仕事しにくい」と回答。経験ある人でも4割、現在治療中の人でも3割が「(ほかのうつ病の人とは)仕事しにくい」と考えている。その理由として最も多かったのが「気を遣わなければいけない」(28%)。このほか「多く/突然休むから」「任せられない」「意思疎通不能」などの理由が挙がった。

出典 ITmedia エンタープライズ 「怠け者」「脱落者」――うつ患者8割「職場に偏見ある」

グラフを見ると、「ダメ人間・嘘つき烙印」、「任せ不能・脱落者化」の割合が、通院中全く経験なし近い割合になっているのが印象的でした。
当時は「うつ病」であろうが、なかろうが烙印を押されたのんだと思います。
一方で「非難・嫌がらせ」の割合が通院中で増えていて、偏見があると感じる大きな要因じゃないかなと。また、過去通院経験で「ダメ人間・嘘つき烙印」の割合が多くて、通院中、あるいはうつ病経験者が、何等かの偏見を感じているのは確かなようですね。
そのほか「変人・危険人物視」も通院中で増えていることから、うつ病経験者、あるいは治療中の患者は、なんらかの偏見を感じているんだと思います。

「変人・危険人物視」って、かなり酷くない?(;^_^A
幻覚や幻聴を見るような病気ではないのにな・・・

こういったことから、何らかの偏見は根強くあるのが判りますね。経験したことが無い病気を、自分勝手なイメージで決めつけるのは良くないけど、とはいえ、それを完全に取っ払うことは無理でしょうね。自分の事ではない場合は、なおさらでしょうね。

精神疾患を打ち明ける場合は人選が必要?

上記の集計から10数年経っているとはいえ、スティグマ(偏見・差別)などの言葉が誕生したり、ネットや各種SNSでいわれのない偏見に対する主張が多く見られることからも、メンタル(精神)疾患に対するスティグマ(偏見・差別)は、現在でもさほど変わっていなくて、多くの患者さんが苦しんでいるのかもしれない。
だからこそ、うつ病をはじめとする精神疾患は、打ち明ける人を選んだ方がよさそう。人選自体が限られた世界に閉じこもるイメージになりそうだけど、攻撃の的になるより遥かにマシなんじゃないかな。きっと、病気は良くならないと思うから。
オイラが適応障害を打ち明けたのは、会社の上司を抜かせば、他に一人だけ。その人は人間関係に同じように悩み、人の痛みが判る人だったので、「偏見は持っていない」と確信が持てたから正直に打ち明けられたんだよね。

だから打ち明ける人によっては、ドス黒い人間模様に飲み込まれる原因になると思うから、職場で打ち明ける時は、大丈夫な人なのかを慎重に判断してからにしましょう。

なぜ偏見をもってしまうのか?

精神疾患や患者さんを偏見の目で見てしまうのは、悪いイメージから勝手に決めつけた「想像の中の病気」で見てしまうからではないだろうか。
一般的には未知の病気のイメージは、メディアの報道の仕方なども手伝って、ネガティブにならざるをえないと思う。(コロナとかはそうだったし)精神は目に見えないからこそ「気持ち」、「気分」の問題であり、自分でコントロールできるもの、という決めつけた価値観から、偏見を持つってしまうんだろうな。

本質を見ずに勝手に決めつけても、人に押し付けなければ良いけど、そうはいかないこともある。

ご家族が精神疾患に対して同じような先入観を持っていた場合、患者本人は苦労するようで、機能不全な家族から健全な家族まで、苦労している人のnote、各種SNS、動画などでも沢山出ていた。苦労するだけならまだしも、病気が良くなる事は無くて、さらに悪化しているような人が多い。
そりゃそうだよね。だって家で寝込んでいないといけないくらいな人でも、家族からいろいろ言われたら、悪化する幻聴を聞いているのと何ら変わらないし。。。

でも、減っている印象はなくて、むしろ増えている印象なんだけど何故なんだろう?

「うつ病は甘え」と言う理由

うつ病は甘えという根拠はなんなんだろう?そもそも精神疾患について、正しい知識を身に着けていないのに、甘えと言う偏見・差別があるのはどうしてなのかな?

うつ病は、仕事に行けないほど辛い、あるいは朝起きられないほど辛い、などの症状が出ることが多いです。
日本語の表現で「辛い」と言う言葉が一番しっくりくるけど、精神疾患の場合は「一般的にイメージする辛さ」を超えた範囲に「うつ病の辛さ」はあると思うんだけど、うつ病の経験が無ければイメージできないかもしれないな。

だから多くの人は一般的な「仕事に行くのが辛い」、「朝起きるのが辛い」という感情しか経験が無いため、誰でも経験したことがある一般的な「辛さ」しかイメージできず、誰でも辛いと感じるのは「普通のこと」と思う人が多いと思う。これが根強く甘えと言われる原因じゃないかな。
ストレスによって、その「普通のこと」もできなくなるほど動けなくなった症状がうつ病の症状だけど、それを端的に表現すると「辛い」、「動けない」と言葉になるため、一般的な辛さと混同しちゃって「そんなの誰でも辛いんだから、甘ったれてる」と思われる原因になっている気がする。
そう考えると、頑なに気持ちの問題だと思っている人は、「自分も休みたい」、「さぼりたい」という気持ちを人一倍抱きながらも、我慢してきた人なのかもしれない。
ただし、幸いにもその人が精神疾患にはならなかったから、言えることじゃないかな。個人のストレス耐性、状況の変化、環境やタイミング、もしかしたら他の要因で幸運にも「たまたまうつ病を発症しなかっただけ」と考えることもできるよね。個人個人違うのだから。

「辛い」などの感情は、精神疾患を持つ人以外でも感じるけど、うつ病などの精神疾患は、一般的に体験する「辛さ」を超えた「重度の辛さ」を体験すると思う。

オイラに言わせると、
「辛いという言葉を超越した辛さを感じ続ける状態が続く病気」がうつ病などの精神疾患で、言葉で伝えることが難しい病気だと思ってる。

オイラもうつ病で動けなくなって初めて「こんなにも辛いことがあるんだ」と思ったほどで「もういいから、楽になりたい。こんなに辛いのが続くなら、消えてしまいたい」と思ったほどで、伝わらないのも無理はないかもしれない。
しかし、だからと言って医学的に病気と認められ、研究も進められていて、厚生労働省も統計を集計しているのに、「甘え」と決めつけるのは、あまりにも思慮が無く、短絡的ではいないだろうか?

オイラは「人が想像もできないほどの負荷がかり続け、辛くていたたまれなくなった」心の病気という感覚を持っている。
だから「甘えているだけ」と言える根拠はなんなのか?不可解でならない。
逆に甘えられなかったからこそ、一般的な「辛さ」を超えてしまって病気になったのでは?

うつ病は、甘えられなかった人がなる病気、という言葉をどこかで見かけたんだけど、偏見を持っている人はこの言葉を受け止めてほしい。
うつ病などの精神疾患に関して、自分の認識を最新情報で再確認したことがあるのかな?

うつ病が甘えだと思っている人は、自分が精神疾患になるまで乗り越えられず、乗り越えた手ごたえも無く、辛い状況が続いていた場合、自分も病気にならなかったと言い切れるのかな?

逆に、そうやって乗り越えられるくらいの辛さなら、同じように病気になっていないと思う。また、そうやって乗り越えてきた人でも、その当時は心が折れそうになったはずだよね?だったら、病気になった人の気持ちも少しは理解して、歩み寄ることはできるんじゃないかな?

辛さ、ストレス、ストレス耐性は、個人個人違うし、人それぞれだというのを、もっと理解する必要があるんじゃないかな。

病気を気持ちの問題として否定するばかりでは、病気は良くならないと思う。スポ根マンガにあるような、自らを奮い立たせて乗り越えられるレベルなら、根性論で乗り越えられるけど、精神疾患は医学会でも認めている病気だから、エビデンスもあって、研究も進められている。
偏見や差別を持っている人は、乗り越えることができるものと同じ次元のものではなく、医学的にも認められた病気だと認識を改めることが重要だと思う

「うつ病は心の風邪」という誤解

オイラがあまり好きじゃない言葉に「うつ病は心の風邪」と言う言葉があるけど、これは恐らく

「うつ病は風邪と同じように、誰もがかかる可能性がある病気

ということを表現し、精神科受診のハードルを低くする狙いがあったのだろうけど、「うつ病は風邪のように簡単に治るもの」というイメージも植え付けてしまったと思う。風邪のように簡単に治るような病気ではないにもかかわらず、「風邪のようにすぐ治る」、「風邪のようなものだというから、さほど気にしなくても治る」などのような誤ったイメージを人々に印象付けてしまったのは否めないと思う。

ただし、これはとんでもない勘違いだと思う。

言葉の本質を見ようとしないと、勝手なイメージで勝手な思い込みによって偏見を持ってしまい、精神疾患を持つ人を不要に傷つけ、悪化させてしまいかねない。これでは治るものも治りはしないのでは?

共感することは罪なのか? ~先入観のなせる業~

先入観が強い人、押し付けや自分の勝手な思い込みが強い人が、偏った視点で見てしまう場合、かなり頑なで自分の偏見を信じている場合が多いと思う。

まずは「病気になるほど辛い何があったのか?」をまずは理解し、共感してほしいと思う。

日本人は共感が下手だと思う。やみくもに共感を示すと「甘やかしている」と言われる文化が影響していると思うんだよね。

けどさ、共感することは本当に「甘やかしている」ことになるのかな?

辛いことに共感し、話を聞くだけでも、本人の頭の中に解決策が浮かぶことが多いし、何より安心して取り組むことができると思う。
そこで突き放すことは、話を聞く側の勝手な自己満足であり、相手には何の効果もなく、孤立感、虚無感につながってはいかないかな。

もし突き放すことが効果的なら、今の精神科の処置は全く誤った処置ということにならない?

医学的に検証し、効果を確認した処置にもかかわらず、そんなことあるはずないよね。
もし、突き放すことで状態が良くなった経験があるなら、それはまだ病気ではなかったんだと思う。
自力で治せないから病気なのであって、免疫力でいつの間にか治ることもある風邪のように、放っておいてもうつ病は治らない

何らかの効果があれば突き放してもいいけど、効果などは考慮せず、むやみに突き放す場合がほとんどではないかな。旧態依然の考え方がまだ根強く残っているのは、思考停止に陥り最新情報や価値観を取り入れていないからではないかな。

「突き放して厳しいこと言って乗り越えさせるもの」という変な幻想に囚われ、思考停止した悪しき慣習になってないか?

病人の辛さに、共感を示して何が悪いのかわからない。
大切なのは共感し、共にどうしたら良いかを考えることじゃないのかな?

傷の舐めあい?馬鹿言っちゃいけない!

共感することを「傷の舐めあい」だという人もいる。そういう人は「それを押し付けず、自分でそう思っていれば」いいと思う。患者に関わらなければ害はないから。

病気や大きなけがをすれば、心が傷つく、あるいは落ち込む時がある。それでも共感することを、「傷の舐めあい」と言うのかな?
たとえ傷の舐めあいだったとしても、悪いことだとは思わない。傷が癒えたら、また頑張ればいい。勇気ある撤退をし、体制を整えてまた反撃すれば(頑張れば)良いだけだしね。

慰めてもらうことも悪いことだとは思わない。古(いにしえ)からの悪しき偏見を、思考停止したまま正しいものと認識しているから、傷の舐めあいなどと言うのかな?
心のよりどころを全て無くしてしまうからこそ、頼ることが悪のような風潮になって、うつ病になるまで頑張ってしまうんじゃないかな?

依存(甘え)と区別した方が良いと思う。病気になるまで頑張った人に共感するのを依存(甘え)とは言わないから。

いっしょくたに見てしまう危険性

精神疾患というと「まがまがしさ」を感じる人も一定数いるみたいで、事件の加害者が、精神疾患を患っていた、あるいは精神科の通院歴があったなどの報道があると、それと関連付けて、精神疾患を持っている人を、同じ目で見てしまいがちになってしまうのは仕方ない。
何故関連付けてしまうのかと言うと、そういう「事件を起こす精神疾患」と、「うつ病や不安症などの精神疾患」の区別がついていないからだろうと思う。
報道する時は精神疾患と報道されるため、いっしょくたに「精神疾患」すべてを同じに見るのは無理もないかな。
これは社会全体が、精神疾患についてもっと理解を深めて、考慮したうえでどうするかを誤解が起きないような対応を打ち出し、早急に偏見・差別に対応するのを願うばかりだ。

そうは言ってもオイラも初めて精神科を受診した時は、変な決めつけから待合所に入るのは不安だった。奇声を発したり暴れたりする人がいるのか?など・・・
だけど事件を起こしたり、暴れたりする人は、とっくに入院になっている。自分が考えていたことが恥ずかしい・・・。

結局、精神疾患になった本人か、その周りや家族にならないと、理解しようとも思わないんだろうな。それは仕方ないとしても、もっと一般の人々の理解が広まるような施策は無いのかな。

うつ病なのに元気そうだという偏見
(非定型うつ病)

非定型うつ病、または新型うつ病などと言われていて、専門家の間でも十分に理解されていないみたいだ。
従来のうつ病は、何らかの原因で脳の異常があると考えられているけど、非定型うつ病の場合は、脳の異常が関わっているかわかってなくて、抗うつ薬が効かない場合があるらしい。

非定型うつ病は、落ち込みが続いていても、良いことがあれば明るい気分になることもあるみたい。また、他人から批判されることに過敏に反応したり、強い倦怠感や、ハイテンション、過呼吸にもなる場合があるとのこと。
都合よく変えているようにも見られちゃって、周囲の理解が得られない場合も多いらしい。
双極性障害と似ているので、非定型うつ病と診断されたあとに、双極性障害へ診断が変更されることもあるというので、診断も難しそう。

ただ、どちらにしても、本人にとってはとても辛いことには変わりがない。

非定型うつ病の人も、うつ病の人も、経験したことが無い人から見たら「病気なのに元気だな」と思われるらしいけど、そんなことは当たり前。見るからにヤバそうな病状なら、そもそも外に出ることは無理だよね。何なら入院していて人の目に触れる事は無いことが多そうだし。外に出られて、人に合うことができただけでも、すごい回復したのにな。

精神疾患に対するスティグマ

精神疾患は、日本では総患者数の4分の3は思春期から成年早期に初回発症する、という統計結果もあるみたい。ということは、高校生、大学生にとっては「自分も含めて身近な病気」となってきているみたい。
だからこそ、精神疾患に対する正しい理解は、自分や友人、家族を助けることになるから、社会がもっと啓蒙活動を推進しても良いんじゃないかな。

そういえば「noteで精神疾患を投稿しているのは、なぜ若い人が多いのか?」とちょうど疑問に思っていたとこだった。単に若い世代がデジタルネイティブだからかな、とも思ったけど、どうやらそうではなく、若い人ほど苦しんでいる可能性が高いみたい。

オイラが感じる悲しい事

noteを見る限り、若い人が精神疾患になった場合は、下記のようなことが多い気がする。
 ・周り(家族など)が協力的でない
 ・周り(家族など)が精神疾患に理解が無いか、理解しようとしない

つまり、家庭内でスティグマ(差別や偏見)があるんじゃないかな。

これは異常ではないのか?(◎_◎;)

オイラは昭和40年代生まれで昭和の体育会の出身。根性論どストライクの世代だけど、それでも今時の若者のご家族(特に親御さん)に精神疾患への理解が無いのは、いかがなものかと思う。
時代は常に変化しており、近年はその変化が激しく速い。若者がその変化を感じて、早さに負けることなく引っ張っていく存在になると思うのだが、メンタルを病んでしまうほど、心のストレスを感じているのに、なぜ周りにいるご家族が協力的ではないんだろうか?

引き合いに出して恐縮だけど、オイラの親もスティグマは強く持っている。そのスティグマの根拠は、自分(オイラの親)が「そう思うから」。つまり親の何の根拠もない、勝手な偏見から差別的視点で病気や患者を見てしまう。

これには様々な可能性があるけど、親がもともと以下のような考え方だからだろうな。
 ①精神疾患を理解しようとせず、自分の偏見が正しいと思っている
 ②勝手なイメージから抱く偏見を、根拠なく正しいと思い込む
 ③勝手な思い込みを頑なに信じ、医師が根拠説明しても受け入れない
 ④家族や子供が精神疾患になったことを受け入れたくない
 ⑤医者を勝手にヤブ扱いする(自分と意見が違うと信用しない)

こうした何の根拠もない理由で、ご家族の方はスティグマを根強く持ってしまうのではないかなと。
自宅でゆっくり療養したいのに、親御さんやご家族がこれでは、ますます病状を悪化させるために会社や学校を休んでいるようなものだよね・・・

精神疾患に対するパブリック・スティグマとセルフ・スティグマ

一口にスティグマと言っても、以下のように2種類あるとのこと。
パブリック・スティグマ
 人が偏見や差別をすること

セルフ・スティグマ
 スティグマの対象である本人(患者)が、偏見や差別されていると感じること

パブリック・スティグマは、セルフ・スティグマに影響を及ぼすみたい。
例えばパブリック・スティグマで、「精神疾患がある人は何をするかわからない」などの誤解から偏見や差別された場合、精神疾患の患者が世間の差別や偏見に、恐れを抱くようになるんだよね。
上記のようなスティグマは患者本人に浸透するため、自ら友達付き合いや、仕事を避けるようになるって話なので、孤立無援の状態に自分から進んでいってしまうことになるよね。そうすると孤立感や虚無感なども増してきてしまって、病気は良くなりにくくなっていくように思う。自己をスティグマの対象として、社会に必要のない人間と決めつけてしまい、ますます悪化していってしまうよね。

セルフ・スティグマという苦しみ ~今、精神疾患を持っていなくても苦しむ可能性がある~

スティグマを持つ人が、ひとたび精神疾患にかかってしまうと、スティグマが自分に向けられることもあるとのことは、前述した通りだけど、受診や治療の妨げにもなることもあるらしいんだ。
セルフスティグマにより精神疾患や精神科に偏見を持ってしまい、受診を避けたり、あるいは適切な治療を避け、仕事や学校を休まずに無理しすぎてさらに悪化しちゃって、長引くケースが多くなっているらしい。
スティグマが強ければ強いほど、疾患した後の自己嫌悪は相当強くなるだろうね。間違った認識で誤解をして、勝手なイメージでパブリックスティグマを持たないことが、自己を守ることにもなるため、精神疾患を正しく理解してい行くことが重要じゃないかなと思う。

正しい理解は正しい知識から ~先入観を捨てて理解しよう~

ぜひ知って欲しいサイトがあるのでご紹介します。
大塚製薬様が管理運営している精神疾患に関するサイトで、ご家族や身近な人へ向けて参考になる情報が記載されています。

うつ病の当事者・ご家族を対象に、疾患や治療、各種制度をはじめ、地域での取り組みなど、疾患に関わる情報を発信しています。

出典 すまいるナビゲーター

ご家族や身近な皆さまに
知っておいていただきたいこと

うつ病になると、気分が落ち込んだり憂うつな気持ちになったり、やる気が出ないなどの症状がみられます。本人はただ横になっていることもつらく、それまで何気なくやっていた家事ができなくなったり、仕事に行くことができなくなったりしますが、これはうつ病という脳の病気によるもので、「甘え」や「怠け」ではないのです。そのような症状に苦しみ、「もう元には戻れないのではないか」という不安を抱えている本人が一番つらいのだということを理解して治療をサポートしてください。

うつ病は治癒するまでに時間がかかる病気ですが、治療法があります。できるだけ早期に正しい治療を受け、再発させないようにするためには家族や周囲のサポートが大きな力になります。

出典 すまいるナビゲーター うつ病

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