個人のフリーランスの方から相談がきた時にいつも感じていること
このような内容の相談が先日チャットワークで届きました。
初めまして。
個人事業主のWebデザイナーとして活動しております、
〇〇と申します。
早速ですが、ホームページ制作の案件がございまして、
〇〇〜デザイナーを探しております。
※ページのコンテンツボリュームについてはまだ確定しておりません。
コーディングは私の方でお受けする予定です。
納期は未定で、予算についてもクライアントと要調整となります。
「個人の方はお断りします」とフォームには記載してましたがチャットワークのプロフィールリンク経由だと「個人の方はお断り」の旨を書いていませんでした。だからこのような相談が届いたのだと思います。
ボリュームや内容が未定、納期も未定、予算も未定‥(汗)
こんなスカスカな要件定義は会社だとありえないけど個人の発注者だと普通にあり得るようです。
見ず知らずの人からこんなチャット送ってこられて仕事受ける人いるの?って思いますが。
若い人だろうからSNSで気軽に頼むノリでしょうね。
私は素性のわからない人から受注はしていません。
だから基本的に個人の人の依頼は士業をしてる人以外は受けてません。
(名前も顔も所在地も事業サイトも不明な方からweb/SNS経由でご相談をいただくことがよくあります)
でも個人であれビジネスで案件を依頼するのであれば自分の身分を明かせる事業サイトくらいは最低限持ちましょうねって話です。
個人で外部のフリーランスへ外注するような仕事をしたいのであれば本名と屋号と独自ドメインで作成した事業サイトは必須ですね。
自分がディレクターとして活動する人はこれらは常識にように思います。
ちなみに本名らしき名前をチャットワークに登録してましたが何度検索してもその方のホームページ、SNSすら出てこなくて本当に個人事業されている方なのか怪しく思えました。
フリーランス活動歴が1年以上もあれば何かしら本名でGoogle検索すると痕跡はあると思います。
個人の同業者の案件をお断りしている理由
こちらが下請けになる以上は向こうのスケジュール、契約内容に振り回される可能性がある
同業のwebデザイナー、webディレクターだとデザインデータを渡してしまうと無断で流用される可能性もある
同業者だと私のweb/LPデザインを自分の制作実績として公開しそうだから(美味しいところだけ取っていく中抜き業者なイメージ)
企業と違って低予算なのに品質にはうるさいイメージ(web制作の知識はあるからwebわからない企業よりも要望がうるさい場合も)
受注したフリーランスがやりたくない短い納期の案件を他のwebデザイナーに押し付けたい場合もある(例:「3日でデザイン提出してください」「1サイト1週間以内の納期」とか)
見ず知らずのフリーランスだと外注するとパートナーというよりも安い単発の下請け業者としてしか見てないと思うので良い関係になるイメージが湧かないんですよね。
フリーランスに制作を外注して仕事振るだけの発注側に回るフリーランスが最近多いのかなと思います。
上流工程の仕事にシフトすることを「商流を上げる」と表現していた書籍の影響?
やまもとりゅうけんという人の本で「金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン」という人の本でフリーランスが上流工程の仕事にシフトすることを「商流を上げる」と表現していました。
多くの仕事を請け負える仕組みを作り「受注する側」から「発注する側」に回ることにより、少ない労働で大きな利益を得る「少労所得」を実現することができる‥という本の内容です。
そういう上流フリーランス(ディレクション側)の働き方に影響を受ける人がいるのでしょうけど。
自分が上流工程に回りたいのであれば身分、経歴の証明が必要不可欠と思います。
▼上流工程に回りたいフリーランスであれば以下の内容を揃えておくことが大事じゃないかと思います。
本名で検索してヒットするような独自ドメインの事業サイトを作成する(SNSは匿名性が高いので信頼できません)
事業サイトに顔写真、本名、活動地域、実績、事業内容を掲載する
上流(ディレクション、マーケティング)なら社会的地位や信頼性のために合同会社くらい設立して所在地のわかる事務所を借りる(受注する側から見たら住所もわからない個人の人では不安です)
どう考えても身分や所在地の証明ができない個人ディレクターよりも会社設立したディレクターの方が社会的信用性は高いです。
面識のない個人のディレクターよりは私はweb制作会社・webマーケティング会社のディレクターの方の依頼の方が安心して受注できます。(会社経由であれば)
上流(発注側)に立ちたいのであれば外注フリーランスから不安に思われないような身分を作ることから始めた方がよろしんじゃないでしょうか。
ランサーズで相談があった時に私が「本名や屋号を教えてもらえませんか?」と個人に言うと「それは教えられません」と断れたことが2回くらいあります。
ビジネスとして仕事を依頼したいのであれば自分の身分証明から始めるべきではないでしょうか?
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイター活動費(記事コンテンツ作成)として使わせていただきます。